Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 Day 1 「本当に大切なものは余白から生み出される。ゆるい1on1のススメ」
2021/01/06に開催されたRegional Scrum Gathering Tokyo 2021での発表です。
https://confengine.com/regional-scrum-gathering-tokyo-2021/proposal/14796/1on1
チーム参加してきました
aslead Agile のチーム「オキザリス」にて参加してきました。
チーム7人で参加して、その場で実況しつつ、記事も作っています。
1on1 を始めた背景
- 長南さんの場合
- 社内での1on1に不満はない
- むしろ2on1など新しい1on1の形に取り組むこともあった
- 一方で、時間の制約やアイディアの点と点もつなげたいなど気になるところもあった
- Akiさんの場合
- この人と話したいなという人を見つけてお話する活動をしていた
- この人のこともっと話したいな、よく知りたいなという単純な衝動だった
1on1開始当初の状況
- 最初はなんか共通点ありそうな、なさそうな
- わかってくると共通点がたくさんあったり互いの関心ごとに興味津々だった
- パーソナルコーチング、システムコーチング、エグゼクティブコーチング
など
- パーソナルコーチング、システムコーチング、エグゼクティブコーチング
1on1にはさまざまな形がある
今回お話しする1on1はひとつのカタチで、こうするべき!みたいな話ではない。
いろいろな1on1があると思うので、書籍も参考にしてみてください。
1on1で起こりやすいモヤモヤ
- 時間の制約があると雑談にするのが難しい
- どうしても力関係があるよね
- 問題解決にいきがち
- ソフトスキルに影響している
興味範囲が近しい人との1on1は?
- 緊張状態にある話もいいし、そこを抜けて脱緊張状態にある話もよい
- 価値を提供しているか?をそこまで気にしなくて良い
ゆるい1on1から分かった5つのこと
その1. 私たちの1on1にあるもの、ないもの
始め方
- 「私たちの1on1」
- 自分たちで創った関係
- 「もしそうだったら私たちには合わない1on1」
- 作られた関係(仕事でも創り出した関係ならそうならないよね)
口癖
-
「私たちの1on1」:
- 「そういえば~」
- 「全然関係ないんですけど~」
- 「話変わるけど~」
- 話始めにはどんな終わりになるか把握できてない
-
「もしそうだったら私たちには合わない1on1」
- (はやくおわらないかなぁ・・・)
- (この時間はなんなんやろ?)
- (この人は自分をどうしたいんだろう?)
- と考えてしまう
その2. 雑談、脱線の重要性
- 私たちの場合盛り上がって脱線することを本懐としている
- 脱線したら本望
- 雑談トピックの一例
- 人生の目的
- zoomハートエクササイズ
- VAK
- ワークショップデザイン
- などなど
- 1on1の相手によって雑談の内容は変わる
なぜ雑談が盛り上がるのか?
- 共通点と相違点のバランス
- 弱い紐帯
- DTA
- 心理的安全性
- 一見ムダとも思えるようなことでも話せる関係性
- だいたいのことは許せる
- 初対面だと仲良くなれない。雑談できない。
- みたいな意見もあるけれど、それは初対面だからではないような...
- 何か共通点やきっかけがあると、初対面や出会って数日でも雑談は盛り上がる
その3. 余白に溶け出していく情報ってあるよね
- 「情報・感情の浸透圧」という考え方
- 場の圧力が低いと、思いつきや突拍子もないことが出やすい。そして、それが意外と本質的ななにかだったりする…
その4. 弱い紐帯の強さ
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社会学における「弱い紐帯の強み」
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強い紐帯である家族・親友・職場の同僚のように、生活環境や価値観が似ている人は、新しい情報が入ってきづらい。
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弱い紐帯である友達の友達や知り合いはライフスタイルや価値観が違うことが多いので、受けてにとって価値の高い情報が多くなる。
-
弱い紐帯によってコミュニティがより強くなるのでは?
その5. DTA, Working Agreement
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DTA:チームやパートナー感の意図的な協力関係の構築
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DTAがあることのメリットは心地よさ
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心地よさはチームによって違う
- 互いの多様性をどう認め合うか
- お互いをどう認め合い、その場にコミットし、意図的な協働関係を築くのか
- という話ができればいい
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「ふたりは...」「チームにとって…」
- 「この場をどんな雰囲気にしたいか?」
- 困難な時「お互いにどんな責任を持ちますか?」
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Working Agreementとは
- ともに活動するうえでの合意事項
- 創る過程で様々な対話が生まれて便利
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Working Agreementもさまざま
- ルールとか決め事が多い世界は自分にとってはツラかった
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Working Agreementを、なぜ創っているのか?
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Working Agreementを創るときにどういう事を話し合えていればいいのか?
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「ビジョンがなんであるかではなく、ビジョンが何をするか大切なんだ」 by ロバート・フリッツ
まとめ
実際に1on1を1年間やってみて...
- 仕事以外のふとしたつながりが活力になることもある
- 仕事で行き詰ったとき
- 専業主婦、入院、産前休業
- 社会と隔絶されそうなこの瞬間に、この場はありがたい
この人と話したい!!駆動
ただただこの人と話したいなぁという人を見つけて、お話すればよい
- 前々から会うたびに「またお話しましょう」と言ってたけど、実現できてなかった人とか
- ちょっとこの人の雰囲気いいなぁと思っていた人とか
- 日程決めちゃえ!
感想
- 1on1 で何か成果を出さなければと勝手に考えていましたが、ゆるさも大事だなと気が付くことができました。
- こんな1on1だったら楽しそうと思える内容でした。
- 創られた1on1だけではなく、自分が話したいと思う人と1on1してみようと思います。