今回はLinuxでディスク利用率が100%になった場合の対処法についてご紹介致します。
あくまでも個人の意見となりますのでご参考程度とご理解いただけますと幸いです。
現在の使用率を確認する
初めに現在のディスク使用率を確認します。
下記コマンドを使用し確認する事が出来ます。
df -h
下記はディスク容量が20Gとなっており使用率が100%になっている状態の例となります。
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda1 20G 20G 0 100% /
急ぎ容量を確保する
サーバーではディスク使用率が100%になるとサービスが正常に提供できなくなる可能性がございます。
また最悪の場合、OS等がハングアップし操作不能となる場合もございます。
その為、根本解決よりも先に迅速に容量を確保する必要がございます。
ログの削除
容量を確保するおすすめの手段の1つにログの削除があります。
基本的にサービスとして公開されているサーバーはログ等も含め、複数世代のバックアップがとられている場合が多いと思います。
その為、ログ等は本番環境で削除を実施しても、後ほど切り戻し対応できる場合が多くございます。
ただし環境や構成によっては切り戻し対応できない場合もございます。
実行される際は構成を把握した上、自己責任で実施をよろしくお願い致します。
下記「/var/log」配下のログを期間指定で削除するコマンドとなります。
#削除前の対象確認
find /var/log -mtime +30 -type f
#削除前の対象確認
find /var/log -mtime +30 -type f | xargs rm
上記は直近30日以前のログを削除するコマンドとなります。
ログの保存期間が180日や365日となっていた場合、ある程度の容量を確保できるかと思います。
ログの削除前には内容を確認し、重要な情報が含まれていないか注意してください。
原因の確認
次にディスク使用率逼迫の原因を確認します。
様々な特定方法があるかと思いますが私はトップ階層か順にディスク容量を確認し逼迫原因となっているファイル等を特定しています。
下記コマンドで「/」配下に移動します。
cd /
次に下記コマンドを使用し逼迫原因となっているファイルの調査を行います。
du -sh ./*
上記の結果を踏まえ今後の対応を検討を行います。