はじめに
本記事は、Excelを非難するものではありません。
Excelは素晴らしいツールです。
適切な運用をすればとても便利なツールです。
一方でExcel依存(Excelしか選択肢にない状態)になってしまうとあらゆるものをExcelで解決しようとします。
・複雑に組み合わさったexcel関数
・保守も出来ないのに頑張って作ったであろうマクロ
これくらいなら全然OKです。
そこからさらに。。
・複数シートに及ぶインプットデータ
・複数シートのインプットデータを使うexcel関数
・最終結論に必要な中間セルや中間シートの誕生
ここまでくると作った本人しか理解出来ません。
そしてその本人が去った後、excelを引き継いで絶望した人はエンジニアの元に訪れて相談するのです。
引き継いだ人:「excelを引き継いだのですが複雑で保守出来ません。エンジニアの方で対応出来ないでしょうか?」
ワイ:「・・・地獄か?」
そうなる前に対処しましょう。
・地獄のようなExcelに対して、本当にExcelで対応が必要なことか考えることが大切
対処方法
2つ紹介します。
1.Excel依存のデメリットを伝える
2.他の選択肢を伝える
Excel依存のデメリットを伝える
一言で言うと「時間の無駄」です。
本人しか保守できないものは組織にとって何に役にも立ちません。
それを作るために使った時間、保守に費やす時間の無駄です。
また、それに気づいている組織ほど後述する他の選択肢で問題を解決しています。
つまり、苦労して磨いた経験、スキルも外では役に立たない可能性があります。
時間の無駄なのでやめさせましょう。
他の選択肢を伝える
2つ、メリット・デメリットを踏まえて紹介します。
1.専用ツールを開発する
メリット
- 細かい要望も実現出来る
デメリット
- 導入が遅い
- 開発費用が掛かる
- 保守のための社内リソースが必要
2.外部サービスを利用する
メリット
- 導入が早い
- 保守のための社内リソースが不要
デメリット
- 費用が高い
- 全ての要望の実現が難しい
・地獄のようなExcelを保守し続けることが如何に不毛であるか伝える
・他の選択肢を伝える
エンジニアに出来ること
「1.専用ツールを開発する」でより良い方法を提案することがエンジニアの出来ることです。
細かい要望も実現出来ることは当然として、
導入速度を上げ、開発費用を抑える方法を提案しましょう。
自身の開発能力を上げるのも良いですが、
世の中には数多くの便利なサービスやオープンソースがあります。
より良い方法を提案するために世の中のトレンドを抑えることは重要だと言えます。
このことに最近ようやく気付いた
また、実際に触ってもらうのも効果的です。
いきなり100のものを用意するのではなく、最低限動くものを用意しましょう。
そして実際に触ってもらうことで、なぜ今までこんなに不憫なことをしていたのか気づくきっかけになるでしょう。
きっと。。
・世の中のトレンドを抑えて自身の選択肢を増やす
・世の中の優れたサービスを触ってもらう
まとめ
Excel依存症の民を救う方法を紹介しました。
初めに伝えた通り、Excelを使うなと言っているのではありません。
しかしExcelの役割が肥大化し複雑な機能を有した時に、
「これは本当にExcelでしないといけないことなのか?」
と見直すことは大切だと思います。
もし身近に地獄のようなExcelを運用している人がいたら救ってあげましょう。