記事概要
- AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト資格を勉強するメリットの紹介
- 実際に合格するまでにおこなった勉強法の紹介
対象読者
- これから、AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイトを受験しようと考えている方
- 資格試験の勉強なんて本当に意味あるの?と懐疑的な方
- どうやったらソリューションアーキテクト アソシエイトって合格できるの?と疑問をお持ちの方
勉強するメリット
ソリューションアーキテクトの勉強する最大のメリットは、AWSの体系的な知識が効率的に学べる点だと考えています。
私自身がそうでしたが、「AWSは使ったことがあるものの、EC2・RDS・S3・Route53くらいしか分からない」という方は多いのではないかと思います。
いざ勉強しようと思っても、書店に並んでいるものはクラウドデザインパターンだったり、実例集のようなものが多く、AWS全体の俯瞰図を得るにはやや物足りないという印象です。
そんな人には、是非ソリューションアーキテクト資格の勉強をおすすめしたいです。
ソリューションアーキテクトでは、「設計者」という立場からシステム全体の構成を問う問題が多く出るので、必然的に幅広いサービスの概要と特徴をおさえることになります。なので、仮に試験を受けなかったとしても、現在、各出版社から出ている試験対策の教科書をとりあえず一周読むだけでも効率よく多くのサービスを知ることができます。
正直、私も最初は受験しようと思って勉強したわけではありませんでした。不合格だったとしても労力に見合った知識は身についたので満足していたと思います。
で、実際に勉強してみて実務で役に立つの?という疑問は当然あるかと思うので、そちらに回答すると、合格する前の時点でもかなり役立ちました。
私は、会社のプロジェクトで開発リーダーを務めていることもあり、システムの設計にも関わるタイミングがありました。その際、EC2 + RDSという構成のWeb APIサーバをAPI Gateway + Lambda + DynamoDBのサーバーレスアーキテクチャへ移行する提案をおこなったのですが、サーバーレス以降へのメリットやAPI Gateway + Lambda + DynamoDBのスケーラビリティやDynamoDBの冗長性についてはかなり説得力のある説明ができたと感じました。
それ以外でも、社内で散逸している開発部ごとのAWSアカウントの管理方法に関する助言や、ACMを使ったSSL証明書の管理、ELB + EC2の組み合わせにおけるAutoScalingに関する提案など、社内AWSコンサルタントとして認知度が上がったという実感があります。
ソリューションアーキテクト試験の勉強で万遍なく知識を入れておくと、サービス選定の「WHY」に曇りなく答えることができるので、自分の関わるプロジェクトでもサーバー構成に対する不安が軽減します。
勉強法
使用した教材
- 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書、インプレス、2019年 (https://www.amazon.co.jp/dp/4295005495)
- AWS公式の模擬試験(https://www.aws.training/certification?src=cert-prep)
これだけです。合格者の体験記を読んでいると、ホワイトペーパーを読んでいる方も多く見かけましたが、特に必要性は感じませんでした。
学習手順
- 教科書を1回通読。よくわからないサービスがあってもあまり気にせず1週間くらいで読み通す。章末のテストもちゃんと解く。
- 教科書購入者は、インプレス社が提供している模擬試験のPDFが手に入るので、解く。
- 上で、間違えた問題は解説を読む。正解を選ぶ上でのキーワードは、エディタでもノートでも良いのできちんとまとめておく。
- 教科書を再度通読。2周目にも関わらず親しみを覚えないサービスは、きちんと暗記用にまとめておく。
- AWS公式の模擬試験(有料。税込み(8%)2160円)を受験する。
- 上で、スコアレポートに各分野の得点率が出るので、それを元にして教科書を復習する。
- 試験前日に、インプレス社の模擬試験を解いて、自信をつける。
こんな学習法で見事合格しました。
さいごに
勉強するか迷っている人は、勉強して損はないので是非勉強してみてください。
勉強してみて、腕試ししたいという気持ちになったら、受験してみたらいいかと思います。
偉そうに、書きましたがAWSのサービスは幅広く、まだまだ触ったことのないサービスだらけです。
ソリューションアーキテクト アソシエイト試験の合格を機に、様々な知見を得られるようにトライしていきたいです。