目次
- 背景
- 目的
- 結論
- 内容
- 所感
- Appendix
背景
pythonを知らない人が実行できるために、バッチファイルを使用しました (過去の私の投稿を参照)。このバッチファイルを上手く利用すれば、始業時に行うルーティン (chrome立ち上げて、zoom立ち上げて、outlook立ち上げてなど)をボタン1つで実行できるのではないかと考えつきました。
目的
バッチファイルを使って始業ルーティンをボタン1つで実行すること
結論
人によってルーティンは異なると思いますが、私の場合は以下のバッチファイルを用意しました。詳細は後述を参考にしてほしいのですが、設定することでタスクバーからバッチファイルを実行できるようにしています。
もしかすると、Appendixの方法で事足りる人もいるかも知れません...
@echo off
rem encoding
chcp 65001
rem open browsers
start chrome.exe
start msedge.exe
rem open outlook
call outlook.exe
python create_mail.py
rem open man-hours excel
start "" "C:\xxx\作業用フォルダ\工数入力.xlsx"
rem remove it if you don't need
pause
内容
バッチファイルの作成の流れとコツを説明していきます。
バッチファイルを作成する
特にツールは必要なく、メモ帳からtxtファイルを作成し、ファイル名を「startup.bat」にするだけです。名前はstartupでなくても構いません。
ブラウザで指定のページを開く
Google chromeやMicroSoft Edgeなどのブラウザを開いた際に、指定のページを開きたい場合は、chromeの設定 (chrome://settings/onStartup)やedgeの設定 (edge://settings/startHomeNTP)にURLを登録すると良いです。
バッチファイルでは、start chrome.exe URL
という記述で指定のページを開くことはできますが、ブラウザの設定内に登録した方がページの追加や削除がしやすいと思います。これによって、バッチファイルにはstart chrome.exe
とstart msedge.exe
を書くだけでOKになります。
指定のアプリを開く
outlookを開きたい場合は、call outlook.exe
と記述すればOKです。
先程のブラウザはstart
を、outlookはcall
を使い分けています。start
は実行したコマンドの完了を待たずに次の実行に移り、call
は完了を待ちます。outlookの場合は、outlookが立ち上がってから次のpythonによるメール作成プログラムを実行したいため、call
を使用しています。
他のアプリを開きたい場合は、基本的にstart C:\xxx\yyy\Zoom.exe
のように、start
とexeファイルまでのパスを記載すればOKです。
エクセルを開く
エクセルを開くには、start "" "C:\xxx\作業用フォルダ\工数入力.xlsx"
と記述します。start の第1引数はウィンドウのタイトルであり、第2引数に開きたいエクセルのパスを記述します。
多くの場合、ファイルパスやファイル名に日本語が含まれていると思います。その場合、文字化けして上手く起動しない可能性があります。これを防止するために、バッチファイルの冒頭にchcp 65001
と記述しています。これによって文字コードがutf-8になります。shift-jisならchcp 932
です。上手く起動しないときは、色々と試してみてください。
pauseコマンド
バッチファイルの最後にあるpause
は、コマンドプロンプトが閉じてしまうことを防いでいます。意図した通りの動きをするか確認できるまではpause
を残しておいて、バッチファイルが完成したら最終的に削除します。
バッチファイルをタスクバーにピン留めする
バッチファイルを実行するには、バッチファイルをダブルクリックするのですが、タスクバーから実行できれば便利ですよね。方法は以下のとおりです。
- バッチファイルを右クリックして、ショートカットを作成する
- ショートカットを右クリックして、プロパティをクリックする
- リンク先の頭に「cmd.exe /c 」を追記する (半角スペースに注意!)
- お好みでアイコンの変更をする (.icoファイルが使用可能)
- ショートカットを右クリックして、「タスクバーにピン留めする」をクリックする
アイコン選びはこのサイトがおすすめです。
これでタスクバーからボタン1つで始業ルーティンを実行できるようになりました!是非、効率化してより生産性の高い仕事を一緒に頑張りましょう!
所感
正直、Appendixの方法で事足りるのですが、諸事情によりバッチファイルによる実行を勉強したので整理してみました。タスクバーから実行できるところに何か無限の可能性を感じています。こんな使い方があるよとか、このルーティンを追加した方がいいじゃねなどの感想があればコメントしてくれると嬉しいです。
この記事が誰かの役に立つことを願っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Appendix
ここまで書いておいてなんですが、ブラウザやアプリの立ち上げぐらいなら、「スタートアップ」に設定する方が簡単です。手順は以下のとおりです。
- 「windowsボタン + R」で「ファイル名を指定して実行」を立ち上げる
- 「名前」に「shell:startup」を入力して「OK」を押す
- スタートアップフォルダが立ち上がるので、ブラウザやアプリのショートカットをコピペする。
これだけでPCを立ち上げたときにブラウザやアプリが自動で立ち上がります。私の場合、仮想環境内でこの方法を使用できなかったのでバッチファイルを利用しました。