1. はじめに
筆者は今年度に文系大学卒としてIT企業に入社しました。その立場の私が不安だったのは、やはり技術的な知識と経験が不足していることでした。
また弊社はSESであるため、その場その時のお客様に刺さる武器がなければ、自分の望んだ案件・キャリアに進むことは難しいと思いました。
この「レベル(知識と経験)の不足」と「自分の武器がない」という2つの問題を解決するのが「資格の勉強」です。資格の勉強で自信の技術知識のレベルを上げつつ、合格できればどこかの案件に刺さる武器が手に入ります。
本記事は、そんな資格の中でもLinuCレベル1を取得することの手助けを目的とし、執筆いたします。
2. LinuCとは
LinuCとは、Linuxサーバーの構築と運用・管理の知識に加え、クラウドのセキュリティやオープンソースという最新の技術についての知識を持ち、業務に活用できることも示すことができる資格です。
この資格の勉強で、サーバーについての基礎的な知識を身につけることとその知識を証明する資格を獲得することができます!
LinuCレベル1は「101」と「102」の2種類に分かれており、それぞれ試験をうけて合格する必要があります。
3. 勉強方法
ざっくり以下の3つの方法で勉強しました。方針は質より量です。
①Ping-t https://ping-t.com/
模擬問題集サイト。これで一番LinuCを勉強しました。
101、102それぞれ700問ぐらいあります。
90分60問の本番試験同様の形式で勉強することもできますが、
LinuCの章ごとに勉強したり、苦手な問題ごとに勉強したりと、結構勉強方法をカスタマイズできるのが便利です。
自分の勉強方法は、基本的にはミスした問題を中心にひたすら問題を解き、
理解度が深まってきたら模擬試験で正答率を確かめつつ勉強しました。
他の受験者の方の体験談を見る限り、おそらくPing-tだけでも合格はできると思いますが、私の主観では**Ping-tと同レベルの問題は本番では3割~5割しか出題されませんでした**。 したがって、確実に合格したいなら他の教材などでも理解を深めた方がいいと思います。
②小豆本
商品紹介ページによると、
●「101試験」「102試験」の2試験に対応。出題範囲を完全網羅
●学習したことを確認できる練習問題を、各章末に豊富に掲載しています
●巻末には1回分の模擬試験を収録。本試験に向けて実力を試せます
とのことです。
出題範囲を完全網羅という通り、この本の内容を十分理解すればLinuCレベル1は安定して合格できそうという印象の本です。
ただLinux業務未経験の身としては、本の内容をイメージすることが難しく、この本の理解よりもping-tでの学習を優先しました。
③仮想環境でのコマンド練習、Webサーバー構築
AWSやVirtualBoxを用いて、実際に試験範囲のコマンドを実行したりLinuxサーバーを構築したりしました。
LinuCの勉強で1番大変だったのが、様々なコマンドやオプションの機能を覚えることでした。したがって、これらの機能や動きを実際に操作して確かめることは、コマンドなどの理解にとても役立ったのでおススメです。
4. 結果と反省
結果として、101・102両方とも点数は550点前後で合格しました!
合格してしまえばこっちのもんですね……。
合格点としてはおそらくギリギリですが、Linuxの業務経験なしで一発合格できたと考えれば、今回の勉強方針は悪くなかったと思います。
ただ点数はそのままLinuxへの理解度を表しているとも考えられるので、今後の業務のためにも試験で点数が低かった部分は特に復習したほうが良いと思いました(LinuCは試験後、分野ごとの正答率を教えてもらえます)。
おまけ(勉強の仕方について)
入社前、学生の勉強の仕方と社会人の勉強の仕方は変わることを考え、購入した書籍を紹介します。
「勉強本100冊のベストセラーを1冊にまとめた 一生使える勉強法」というタイトルに違わず、勉強法についての入門書です。
かなり読みやすく、勉強法について深く考えたことが無い人や、「勉強」ということに抵抗感がある人ほどオススメです。ぜひ読んでみてください。