サイトであればなんらかの入力フォーム(申込、購読、会員登録、問い合わせ)が存在するかと思いますが、リニューアルをした際に入力フォームのミスはとても発生しやすい部分です。自動返信メールが上手く飛ばなかったり、文章がおかしかったり、メールアドレスが間違っていたり、英数字or平仮名が入力できなかったり…。
大事なのは実装後の確認作業ですが、とくに初心者は確認作業を怠る人が多い印象です。ベテランと呼ばれる人も一度は確認漏れで失敗した経験があるはずです。
そのためテスト環境だけでなく、本番環境でもしっかり確認することが大事です(そもそも本番環境しかない場合もある)。ただ本番環境でのテストの問題点として、データベースに履歴が残ってしまいます。
以下で起こりやすい事例を紹介しながら、未経験Webディレクター向けに「入力フォームのチェック作業をするときはこうしたほうがわかりやすいよ」という注意点をまとめました。
①偽名を使わない(本名にする)
おすすめ例:〇〇〇〇(部署名)
例えば名前を「鈴木太郎」と入力したとします。チーム体制でやっているときに、あとから見返したときに「これ誰が作業したの?」となりやすいです。また1年後に作業者が退職して組織がシャッフルしても「これ誰が作業したの?」となってしまいます。
そうしたことを防ぐために「本名(部署名)」をおすすめします。※部署名は関わっている人間が多い場合は入れたほうがいいです。
②名前にテストを入れる
おすすめ例:〇〇テスト一郎(部署名)
本番環境でのテストを推奨しているわけですが、サイトによってはデータベースの削除は別部署(別担当)のケースや、テスト登録データの物理削除が難しいケースがあります。そのためテストデータがずっと残ってしまうケースがあります。この際におススメなのは「テスト登録であることを明記すること」です。
具体的な方法論としておすすめは名前に「テスト」を含めることです。これによって誰が見てもテスト登録であることがわかります。
トラブルになるケースとして後々テスト検証を知らない人がデータベースを見直した際に「(テスト登録を削除できず、データ報告ではテスト登録を省いている場合)2020年3月の会員登録に誤差があるけど何で?」「2020年3月だけ会員登録が増えているけど何か理由があるのかな?」となるケースが。
そのほかにも「データ集計間違えてない?(無駄な確認)」となってしまうからです。名前に「テスト」がなければ状況が把握しづらい。
企業によってはメンバーの入れ替わりが激しいので当時のメンバーが誰もおらず、ブラックボックス化してしまうことも考えられます。こうした将来的なトラブルを防ぐ意味でも名前に「テスト」は入れておいたほうがいいです。
③備考欄にテスト環境を入れる
大概のサイトで備考欄はあります。そこにテスト環境を入れてあげるとメンバーへの情報共有に便利です。例えば「ウィンドウズ、chrome」「iPhone6s」です。これを書くだけで、自分の履歴にもなりますし、情報共有にも使えます。「edgeで確認したっけ?」とド忘れしたときにも使えます。
まとめ
しっかり作業履歴を残して、しっかり引き継げば問題ないと思う方もいるかと思いますが、そこは組織の難しいところでして…。私自身も様々な組織に様々な立場で携わりましたが、仮に作業履歴が残っていたとしても、数年前に誰がなにをしたのかをしっかり理解・記憶するのは困難です。
ちょっとの工夫で、トラブルが防げる可能性が1%でも上がるなら、その方法はやっておいたほうがいいと思います。
以上、メモ書きとしてまとめました。