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エレキギターまとめ

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エレキギターの基本構造と準備まとめ


【1. エレキギターとは?】

  • 弦を弾くことで音が出る「電気的な」弦楽器
  • 音そのものは小さいが、アンプを通して増幅して演奏する
  • 木材の材質、ピックアップの種類、ボディ構造により音が変化

【2. ギター本体のパーツ名称】

◾️ ヘッド部

パーツ名 機能
ストリングポスト 弦を巻きつけて張力を調整する軸
ペグ 弦の張りを調整するつまみ
ナット 弦を支える溝付きのパーツ(出発点)

◾️ ネック部

パーツ名 機能
フレット 金属の棒で、半音単位で押さえる場所
フィンガーボード(指板) 弦を押さえる木の面
ポジションマーク 5・7・12フレットなどにある目印

◾️ ボディ部

パーツ名 説明
ブリッジ 弦の端を支える金属部品
ピックアップ(リア・フロント) 弦の振動を電気信号に変えるセンサー
トーンノブ 音質(高音・低音)を調整するつまみ
ボリュームノブ 出力音量を調整するつまみ
ピックアップセレクター 使用するピックアップを選択するスイッチ
トレモロアーム 弦の張力を瞬時に変えて音を揺らすレバー
アウトプットジャック アンプやエフェクターへ出力する端子
ピックガード ボディの保護板(ピックの当たりを防ぐ)
ストラップピン / エンドピン 肩掛け用ストラップを装着するための金具

【3. 弦とフレットの呼び方】

弦番号 細い順 音名(チューニング)
1弦 最も細い E(高音)
2弦 B
3弦 G
4弦 D
5弦 A
6弦 最も太い E(低音)
  • フレットはナット側から「1フレット、2フレット…」と数える
  • 弦は細い方から数える

import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

# チューニング周波数(Hz)/ Tuning frequencies for standard guitar
frequencies = {
    "1st (E high)": 329.63,
    "2nd (B)": 246.94,
    "3rd (G)": 196.00,
    "4th (D)": 146.83,
    "5th (A)": 110.00,
    "6th (E low)": 82.41
}

fs = 44100  # サンプリング周波数 / Sampling rate
duration = 0.01  # 可視化用の短時間(秒)/ Short duration for visualization
t = np.linspace(0, duration, int(fs * duration), endpoint=False)

plt.figure(figsize=(12, 10))

# 各弦の波形をプロット / Plot waveform for each string
for i, (label, freq) in enumerate(frequencies.items()):
    wave = 0.5 * np.sin(2 * np.pi * freq * t)
    plt.subplot(3, 2, i + 1)
    plt.plot(t * 1000, wave)  # ms単位で表示 / Plot in milliseconds
    plt.title(f"{label} string - {freq} Hz")
    plt.xlabel("Time [ms]")
    plt.ylabel("Amplitude")
    plt.grid(True)

plt.tight_layout()
plt.show()


【4. 必要なアイテム】

アイテム 用途
ピック 弦を弾くためのアイテム(硬さ・形状いろいろ)
ギターアンプ 音をスピーカーで大きく出す装置
シールドコード ギターとアンプをつなぐケーブル
ストラップ 肩からギターを掛けるベルト
チューナー 弦の音を正しい高さに合わせる機器
ケース ギターを持ち運ぶバッグまたはハードケース
替え弦 弦が切れたときのスペア
カポタスト 弦の高さを一括で上げる道具(移調用)

【5. チューニング】

  • 弦の音程を正しい基準音に合わせる作業
  • 一般的には「チューナー」を使って合わせる
  • チューニング順は通常:6弦(低いE)→ 1弦(高いE)

標準チューニング音名:

6弦:E
5弦:A
4弦:D
3弦:G
2弦:B
1弦:E

【6. ギターの構え方(基本姿勢)】

  • 右利きの場合:
    • ネックを左手、ボディを右手
    • ストラップでボディを肩にかける
    • 背筋を伸ばし、ネックが軽く上がる角度で構える
  • ポイント:
    • ひじをギターに密着させすぎない
    • 手首を無理に曲げない(腱鞘炎防止)

ギターアンプのコントロールと音作り・エフェクター接続まとめ

【1. アンプパネルの基本構成】

アンプには複数のノブやスイッチが並んでおり、音の出力・質感・歪み具合・残響などをコントロールできます。

機能 役割 備考
① Volume(または Master) 出力音量(最終的な音量)を調整 通常、全体の音量調整用
② Gain 入力音の増幅度を調整(歪みの強さ) 上げると歪みが深くなる
③ Treble 高音域の音質を調整 きらびやかさ、輪郭
④ Middle 中音域の音質を調整 太さ・芯のある音質
⑤ Bass 低音域の音質を調整 重厚さ、迫力
⑥ Reverb 残響を加える(エコー感) 空間の広がり
⑦ Channel Switch(A/B) チャンネル切り替え(クリーン ↔ ドライブ) 切り替えスイッチで操作


import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

# サンプリング設定 / Sampling settings
fs = 44100  # サンプリング周波数
duration = 1.0  # 秒
t = np.linspace(0, duration, int(fs * duration), endpoint=False)

# サイン波(A4 = 440Hz)/ Base tone
freq = 440
base_signal = 0.5 * np.sin(2 * np.pi * freq * t)

# アンプノブの効果を模擬した関数群 / Simulated amp knob effects

def volume_control(sig, level=1.0):
    return sig * level

def gain_control(sig, level=1.0):
    return np.tanh(sig * level)

def treble_control(sig, level=1.0):
    b = [1, -1]
    a = [1, -level]
    return np.convolve(sig, b, mode='same') * level

def middle_control(sig, level=1.0):
    mid = sig * (0.5 + 0.5 * level)
    return mid

def bass_control(sig, level=1.0):
    return np.convolve(sig, np.ones(int(10 * level))/10, mode='same')

def reverb_control(sig, decay=0.3):
    output = np.copy(sig)
    for i in range(1, len(sig)):
        output[i] += decay * output[i - 1]
    return output

# 各ノブのシミュレーション
effects = {
    "Original": base_signal,
    "Volume x0.5": volume_control(base_signal, 0.5),
    "Gain x5": gain_control(base_signal, 5.0),
    "Treble x1.5": treble_control(base_signal, 1.5),
    "Middle x1.5": middle_control(base_signal, 1.5),
    "Bass x1.5": bass_control(base_signal, 1.5),
    "Reverb": reverb_control(base_signal, 0.3)
}

# プロット / Plotting
plt.figure(figsize=(14, 12))
for i, (name, sig) in enumerate(effects.items()):
    plt.subplot(4, 2, i + 1)
    plt.plot(t[:1000], sig[:1000])
    plt.title(name)
    plt.xlabel("Time [s]")
    plt.ylabel("Amplitude")
    plt.grid(True)

plt.tight_layout()
plt.show()

【2. チャンネル別の音作り(代表例)】

多くのアンプには2系統(A/B)のチャンネルがあり、それぞれに別の音色設定ができます。

● Aチャンネル(クリーン系)

  • ボリュームだけで構成されることが多い
  • 歪みが少なく、透明感のある音

● Bチャンネル(ドライブ系)

  • Gain + Master の2ノブで構成
  • 歪み(オーバードライブ)を作れるチャンネル

【3. サウンド3タイプと作り方】

サウンドタイプ 特徴 Gain設定 Master設定
① クリーンサウンド 透明感があり澄んだ音 低く(1〜2) 中程度(5〜7)
② クランチサウンド 軽く歪んだブルージーな音 中程度(5〜6) 中程度(5〜7)
③ オーバードライブ / ディストーション 深く歪んだロック/メタル系 高め(7〜10) 中程度で調整

【4. エフェクターのつなぎ方】

エフェクターはギターとアンプの間に接続して音色を加工する装置です。

基本接続順(ペダルボード)

ギター →(入力)→ エフェクター群 →(出力)→ アンプ

よくあるエフェクターの順番例(基本編):

  1. チューナー
  2. ワウペダル
  3. 歪み系(オーバードライブ / ディストーション)
  4. 空間系(コーラス / ディレイ / リバーブ)

※空間系エフェクターはアンプの**エフェクトループ(Send / Return)**に挟むと効果的な場合あり


【5. サウンド作りのポイント】

  • 歪みはGainで作り、VolumeやMasterで音量を調整
  • EQ(Treble/Middle/Bass)で音質を調整
    • Treble:抜け感、シャリ感
    • Middle:太さ、芯
    • Bass:重さ、厚み
  • Reverbはかけすぎ注意:自然に聞こえる程度で抑える
  • エフェクターは音の個性を足す道具:歪み・空間系・揺らぎなど

【補足:音作りの練習のコツ】

  • まず「クリーンな音」を作ることからスタート
  • 次に少しずつゲインを足していく(クランチ→ドライブ)
  • アンプだけで音が完成するようにセッティング → そこにエフェクターを追加
  • 小さな音量でも大きな音を想定して音作りするクセをつける

ギター奏法・リズム・エフェクターまとめカリキュラム

【A. 奏法テクニック編】

カテゴリ 内容 ポイント
パワーコード ルート+5度音で構成される定番ロックコード 指2本で押さえる、歪みに強く濁りにくい
開放弦コード E, A, D などの開放弦を含む基本コード 初心者はここからスタート
バレーコード 1本の指で複数の弦を押さえるコード 体力が必要だが汎用性が高い
コードストローク ピックで上下にかき鳴らす奏法 リズム感とコードチェンジ力が問われる
カッティング 弦をミュートしつつリズムを刻む ファンクやJ-POPで多用される
ブリッジミュート 手のひらで弦の振動を抑えて弾く 「ズンズン」という重い音になる
ブラッシング 弦を軽く押さえてミュート音を出す パーカッシブな表現に使う
シンコペーション 拍の裏でリズムを取る奏法 ノリとグルーヴが出る
アルペジオ コードを分解して1音ずつ弾く奏法 やさしく繊細な響きになる
オルタネイトピッキング ダウン&アップを交互に行う基本ピッキング 速弾きの基礎にもなる
ハンマリング&プリング 左手で音をつなげる スムーズなフレーズ作りに必須
チョーキング / チョークダウン 弦を押し上げて音を上げる(または戻す) 表現力を豊かにする
スライド / グリッサンド 指を滑らせて音をつなげる奏法 ギターらしさの象徴
ビブラート 指先で音を揺らす 感情を込めた演奏に
オクターブ奏法 1音とその1オクターブ上を同時に鳴らす ファンクやソロで使用
ハーモニクス 特定位置を軽く触れて出す澄んだ音 ナチュラルと人工(ピッキング)あり
タッピング 右手でもフレットを叩いて音を出す 速弾きや変則プレイに
ボトルネック奏法 スライドバーを使ったブルージーな奏法 特有のうねりとサスティーン感

【B. 音作り:歪み・空間系エフェクター】

エフェクター 効果 備考
オーバードライブ やや浅めの歪み・温かい音 クランチやブルース向け
ディストーション 深い歪み・メタル・ハードロック向き 粒の粗い強いサウンド
ワウペダル 高低音域を動的に強調し「ワウワウ」音 足で表情をつける
コーラス 揺れた音を重ねてユニゾン効果 透明感・広がり感
フランジャー 金属的で強めのうねり ジェットサウンド
フェイザー 位相差で「シュワシュワ」音 70年代のカッティングに多用
ピッチシフター 音程を上下させる 1オクターブ上/下、ハモリ
ディレイ 原音を遅らせて重ねる ショート/ロングで変化大
リバーブ 残響を追加して空間感を演出 ルーム / ホール / スプリングなど
コンプレッサー 大小の音量を均一化 アタックの安定化・音伸びUP
ノイズゲート / リダクション 不要な電気ノイズの除去 歪み系と一緒に使用推奨

各エフェクターのサイン波への影響(簡易再現)

エフェクター 効果のイメージ
Overdrive ソフトな歪み(tanh関数で滑らかに)
Distortion 強制的なクリッピング(尖った波形)
Wah 高低音域の周期的強調(LFOで倍音操作)
Chorus 軽い揺らぎと厚み(位相ずれの合成)
Flanger 金属的で強いうねり(短い遅延を加算)
Phaser 位相変調によるシュワシュワ感(乗算)
Pitch Shifter 音程変化(オクターブ上に補間)
Delay やまびこのような遅延音
Reverb フィードバックによる残響感
Compressor 大小の音量を均一に(ピーク抑制)
Noise Gate 小さな信号を遮断してノイズ除去



import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

# サンプリング設定 / Sampling settings
fs = 44100  # サンプリング周波数 / Sampling rate
duration = 1.0  # 秒 / seconds
t = np.linspace(0, duration, int(fs * duration), endpoint=False)

# サイン波生成(基本トーン)/ Generate input sine wave
freq = 440  # A4
signal = 0.5 * np.sin(2 * np.pi * freq * t)

# オーバードライブ / Overdrive
def overdrive(sig, gain=5.0):
    return np.tanh(gain * sig)

# ディストーション / Distortion
def distortion(sig, gain=10.0):
    clipped = np.clip(gain * sig, -1, 1)
    return clipped

# ワウペダル(簡易LFOフィルタ)/ Wah Pedal (simplified)
def wah(sig, rate=2.0, depth=1000.0):
    mod = np.sin(2 * np.pi * rate * t)
    return sig * (1 + 0.5 * mod)

# コーラス / Chorus
def chorus(sig, depth=0.002, rate=1.5):
    mod = (depth * fs * np.sin(2 * np.pi * rate * t)).astype(int)
    output = np.copy(sig)
    for i in range(len(sig)):
        idx = i - mod[i]
        if idx >= 0:
            output[i] = (sig[i] + sig[idx]) / 2
    return output

# フランジャー / Flanger
def flanger(sig, depth=0.001, rate=0.5):
    mod = (depth * fs * np.sin(2 * np.pi * rate * t)).astype(int)
    output = np.copy(sig)
    for i in range(len(sig)):
        idx = i - mod[i]
        if idx >= 0:
            output[i] = sig[i] + sig[idx]
    return output / 2

# フェイザー(簡易)/ Phaser
def phaser(sig, rate=0.5):
    mod = np.sin(2 * np.pi * rate * t)
    return sig * mod

# ピッチシフター(1オクターブ上)/ Pitch Shifter (simplified octave)
def pitch_shifter(sig):
    return np.interp(np.arange(0, len(sig), 0.5), np.arange(len(sig)), sig)

# ディレイ / Delay
def delay(sig, delay_ms=300, decay=0.5):
    delay_samples = int(fs * delay_ms / 1000)
    output = np.copy(sig)
    for i in range(delay_samples, len(sig)):
        output[i] += decay * sig[i - delay_samples]
    return output

# リバーブ / Reverb
def reverb(sig, decay=0.3):
    output = np.copy(sig)
    for i in range(1, len(sig)):
        output[i] += decay * output[i - 1]
    return output

# コンプレッサー / Compressor
def compressor(sig, threshold=0.3, ratio=4):
    output = np.copy(sig)
    for i in range(len(sig)):
        if abs(sig[i]) > threshold:
            output[i] = np.sign(sig[i]) * (threshold + (abs(sig[i]) - threshold) / ratio)
    return output

# ノイズゲート / Noise Gate
def noise_gate(sig, threshold=0.05):
    return np.where(np.abs(sig) < threshold, 0, sig)

# すべてのエフェクトを適用
effects = {
    "Overdrive": overdrive(signal),
    "Distortion": distortion(signal),
    "Wah": wah(signal),
    "Chorus": chorus(signal),
    "Flanger": flanger(signal),
    "Phaser": phaser(signal),
    "Pitch Shifter": pitch_shifter(signal)[:len(signal)],  # match length
    "Delay": delay(signal),
    "Reverb": reverb(signal),
    "Compressor": compressor(signal),
    "Noise Gate": noise_gate(signal)
}

# プロット
plt.figure(figsize=(15, 20))
for i, (name, sig) in enumerate(effects.items()):
    plt.subplot(6, 2, i + 1)
    plt.plot(t[:1000], sig[:1000])
    plt.title(name)
    plt.ylabel("Amplitude")
    plt.xlabel("Time [s]")
plt.tight_layout()
plt.show()

【C. リズム基礎】

用語 意味
8分音符 1拍を2分割したリズム単位
シンコペーション 裏拍を強調するタイミング
ストロークパターン ダウン/アップを組み合わせた弾き方
メトロノーム テンポを保つための基準音

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