はい、この画面は Simscape Electrical の「Pulse Voltage Source」ブロックのパラメータ設定画面ですね。
このブロックは 矩形波(パルス波形)の電圧源を生成するための理想的な信号源で、クロックやPWM入力の代わりに使われます。
各パラメータの意味
1. 初期値 V1
- パルスが Low レベルのときの電圧値。
- 例:0 V
2. パルス値 V2
- パルスが High レベルのときの電圧値。
- 例:1 V(クロック用の 0/1 信号として使える)
3. パルス遅延時間 TD
- シミュレーション開始から最初のパルスが立ち上がるまでの時間。
- 例:
0
にすると開始直後からクロック発生。
4. パルス立ち上がり時間 TR
- Low → High に遷移する時間。
- 理想クロックなら **極小値(例: 1e-9 s)**を設定する。
5. パルス立ち下がり時間 TF
- High → Low に遷移する時間。
- これも理想クロックなら 1e-9 s 程度の小さい値に設定。
6. パルス幅 PW
- パルスが High レベルを保つ時間。
- 周期と組み合わせてデューティ比を決める。
- デューティ比 = PW / PER
7. パルス周期 PER
- 1パルスの全周期。
- 周波数 $f = 1 / \text{PER}$ で決まる。
設定例(理想クロック 1 MHz、デューティ比50%)
- V1 = 0 V
- V2 = 1 V
- TD = 0
- TR = 1e-9 s
- TF = 1e-9 s
- PW = 0.5e-6 s (High時間 = 0.5 µs)
- PER = 1e-6 s (周期 = 1 µs、周波数 1 MHz)
まとめ
- Pulse Voltage Source は Simscape Electrical 内で「0/1クロック」を作るのに最適。
- V1/V2 で Low/High のレベルを設定。
- PW/PER で周波数とデューティ比を決定。
- TR/TF を極小にすると理想的な立ち上がり・立ち下がりを実現。