2021.01.22 追記
この方法では開発環境が作れなくなっていました。
新しい作り方を記事にしましたので、こちらを参照してください
はじめに
公式サイトに書いてある手順に従うだけです。
新しい開発環境を作るたび、毎回手順を忘れてしまう鶏頭なので、
自分用の備忘録ついでに書き留めました。
これからの時代はAWSですよ。
要件
- Apache 2.4以上
- PHP 7.3以上
Cloud9のデフォルトはPHP5.6.40なので、
バージョンアップする必要があります(環境構築のところで行います)
インスタンスを作成
- 上記のサイトにアクセス
- 画面右上のリージョン表記が「東京」であることを確認。違う場合は「東京」に変更
- 何か特別な理由がある場合は別のリージョンでも良い。
- 筆者は「バージニア北部」でも作っている。
- 特に理由はなかったと思う。(昔は東京リージョンがなかったからとか、そんな理由だったような)
- 「Create environment」ボタンをクリック
- Step 1 Name environment
- 開発環境の名前と説明。
- 各項目の入力内容を次のとおり設定する
- 「Name」に開発予定のプロジェクト名を入力する ※必須
- なんでもいいが、英数字のみで入力するのが無難
- 「Description」にプロジェクトの説明を入力する ※任意
- 日本語を入力しても良し
- Step 2 Configure settings
- 開発環境の基本的な設定。
- 各項目の入力内容を次のとおり設定する
- Environment type - Create a new instance for environment (EC2)
- Instance type - t2.micro (1 GiB RAM + 1 vCPU)
- Platform - Amazon Linux
- Cost-saving setting - After 30 minutes (default)
- IAM role - AWSServiceRoleForAWESCloud9 ※変更できない
- Network settings (advanced) - 何も変更しない
- Add new tag - 何も設定しない
- ここまで出来たら「Next step」ボタンをクリック
- Step 3 Review
- 設定内容の確認。
- 「Create environment」ボタンをクリック
- 開発環境の構築が完了するまで待つ
- ネットワーク速度にもよるが、だいたい5分以内に完了する
- ターミナル画面(
bash - "ip-***-**-**-***"
みたいなのが書いてあるタブ)が操作できるようになったらOK
【初回のみ】環境構築
外観のカスタマイズ
デフォルトだと文字サイズが12pxで、老眼にはつらいので、もうちょっち上げます
- 画面左上 ツールバー Cloud9アイコン -> Preferences (Ctrl-,) をクリック
- サイドバーから User Settings -> Terminal をクリック
- Font Size を 14 にする
- Antialiased Fonts を チェック
- Blinking Cursor を チェック
- サイドバーから User Settings -> Code Editor (Ace) をクリック
- Font Size を 14 にする
- Antialiased Fonts を チェック
あとデフォルト背景が白のため、ドライアイにもきついので、黒系の外観にします
- 画面左上 ツールバー View -> Themes -> UI Themes -> Jett Dark をクリック
- 画面左上 ツールバー View -> Themes -> Monokai をクリック
- お好みで。私は Sublime Text 3 をよく使ってたので
【重要】隠しファイルを表示する設定にします。「 .htaccess
」などを表示するためです
- 画面左上 プロジェクト名の右の歯車アイコンをクリック
- Show Hidden Files をクリック
あとはPreferencesの設定項目じっくり眺めてお好みでカスタマイズしてください
PHPのバージョンアップ
PHPのバージョンを7.3にアップデートします。
ターミナル画面( bash - "ip-***-**-**-***"
みたいなのが書いてあるタブ)で、
以下のコマンドを上から順に実行する。
単に全行コピペしてCtrl+Vで貼り付ければOK
(貼り付けた瞬間に実行されるので注意)
# パッケージを更新 念の為
sudo yum -y update
# Apache2.4に更新 念のため 最初から2.4なので特に何も起きないはず
sudo yum install -y httpd24
# php5.6を一式アンインストール(必要ないかもしれんが念のため)
sudo yum remove -y php56*
# PHP7.3をインストール
sudo yum install -y php73*
# 現時点ではphpコマンドはPHP5.6を使用しているので、リンクをつけなおす
sudo unlink /usr/bin/php
# これでPHP7.3が使用される
sudo ln -s /etc/alternatives/php7 /usr/bin/php
# PHPバージョンの確認(PHP 7.3.17が表示されたら成功。失敗したら知らん)
php -v
ウェブサイトの設定
現時点では、 sudo service httpd start
としたところでウェブページが表示されません
それを表示されるようにします。書き込み権限割り当てとかそんな感じのことしてます。
一種のおまじないです。
ターミナル画面( bash - "ip-***-**-**-***"
みたいなのが書いてあるタブ)で、
以下のコマンドを上から順に実行する。
単に全行コピペしてCtrl+Vで貼り付ければOK
(貼り付けた瞬間に実行されるので注意)
sudo groupadd web-content # Create a group named web-content.
sudo usermod -G web-content -a ec2-user # Add the user ec2-user (your default user for this environment) to the group web-content.
sudo usermod -G web-content -a apache # Add the user apache (Apache HTTP Server) to the group web-content.
sudo chown -R ec2-user:web-content /var/www/html # Change the owner of /var/www/html and its files to user ec2-user and group web-content.
sudo find /var/www/html -type f -exec chmod u=rw,g=rx,o=rx {} \; # Change all file permissions within /var/www/html to user read/write, group read-only, and others read/execute.
sudo find /var/www/html -type d -exec chmod u=rwx,g=rx,o=rx {} \; # Change /var/www/html directory permissions to user read/write/execute, group read/execute, and others read/execute.
sudo touch /var/www/html/index.php && sudo chown -R ec2-user:web-content /var/www/html/index.php && sudo chmod u=rw,g=rx,o=rx /var/www/html/index.php && sudo printf '%s\n%s\n%s' '<?php' ' phpinfo();' '?>' >> /var/www/html/index.php
2020.07.16 追記
大事なおまじないが抜けていました…
何やってるのかよくわかんないですが、全行コピペしてターミナルに貼り付けてください(初回のみ)
MY_INSTANCE_ID=$(curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/instance-id) # Get the ID of the instance for the environment, and store it temporarily.
MY_SECURITY_GROUP_ID=$(aws ec2 describe-instances --instance-id $MY_INSTANCE_ID --query 'Reservations[].Instances[0].SecurityGroups[0].GroupId' --output text) # Get the ID of the security group associated with the instance, and store it temporarily.
aws ec2 authorize-security-group-ingress --group-id $MY_SECURITY_GROUP_ID --protocol tcp --cidr 0.0.0.0/0 --port 80 # Add an inbound rule to the security group to allow all incoming IPv4-based traffic over port 80.
aws ec2 authorize-security-group-ingress --group-id $MY_SECURITY_GROUP_ID --ip-permissions IpProtocol=tcp,Ipv6Ranges='[{CidrIpv6=::/0}]',FromPort=80,ToPort=80 # Add an inbound rule to the security group to allow all incoming IPv6-based traffic over port 80.
MY_SUBNET_ID=$(aws ec2 describe-instances --instance-id $MY_INSTANCE_ID --query 'Reservations[].Instances[0].SubnetId' --output text) # Get the ID of the subnet associated with the instance, and store it temporarily.
MY_NETWORK_ACL_ID=$(aws ec2 describe-network-acls --filters Name=association.subnet-id,Values=$MY_SUBNET_ID --query 'NetworkAcls[].Associations[0].NetworkAclId' --output text) # Get the ID of the network ACL associated with the subnet, and store it temporarily.
aws ec2 create-network-acl-entry --network-acl-id $MY_NETWORK_ACL_ID --ingress --protocol tcp --rule-action allow --rule-number 10000 --cidr-block 0.0.0.0/0 --port-range From=80,To=80 # Add an inbound rule to the network ACL to allow all IPv4-based traffic over port 80. Advanced users: change this suggested rule number as desired.
aws ec2 create-network-acl-entry --network-acl-id $MY_NETWORK_ACL_ID --ingress --protocol tcp --rule-action allow --rule-number 10100 --ipv6-cidr-block ::/0 --port-range From=80,To=80 # Add an inbound rule to the network ACL to allow all IPv6-based traffic over port 80. Advanced users: change this suggested rule number as desired.
MY_PUBLIC_IP=$(curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/public-ipv4) && echo http://$MY_PUBLIC_IP/index.php # Get the URL to the index.php file within the web server root.
シンボリックリンクを設定
Apacheのドキュメントルートは /var/www/html/index.php
になっています。
ただ、Cloud9のデフォルトディレクトリは /home/ec2-user/environment/
になっています。
ドキュメントルートをお気に入りのパスに設定してもいいんですが、
私は横着なのでCloud9のデフォルトディレクトリの下にドキュメントルートのシンボリックリンクを貼って、
すぐに開発作業が出来るようにしました。
Apacheの設定ファイルの記述的に、
/home/{{ サイト名 }}/public_html/
みたいな構成にしたほうがよさそうですが、
動けばなんでもええねん。
sudo ln -s /var/www/html /home/ec2-user/environment/
ブラウザで表示確認
ターミナル画面(bash - "ip----**"みたいなのが書いてあるタブ)で、
以下のコマンドを上から順に実行する。
sudo service mysqld start
sudo service httpd start
curl -q http://169.254.169.254/latest/meta-data/public-ipv4 -w "\n"
最後のコマンドで、IPアドレスが表示されます。
それが開発環境のURLです。
そのIPアドレスをコピペして、ブラウザのURL欄に貼り付けてアクセスします。
phpinfoの内容が出てくればOKです。
以上で環境構築は完了です。お疲れ様でした。
【次回以降】開発環境を立ち上げるには
インスタンスの起動
- 上記のサイトにアクセス(リージョン確認などの手順は割愛)
- 任意のプロジェクトをクリック
- 「Open IDE」ボタンをクリック
WEBサーバーを立ち上げる
ターミナル画面( bash - "ip-***-**-**-***"
みたいなのが書いてあるタブ)で、
以下のコマンドを実行する。
sudo service mysqld start; sudo service httpd start; curl -q http://169.254.169.254/latest/meta-data/public-ipv4 -w "\n"
表示されるIPアドレスをコピペして、ブラウザのURL欄に貼り付けてアクセスします。
開発環境を終了するには
単にタブを閉じれば良いです。
無操作状態が30分継続すれば、自動でインスタンスを停止してくれます。
おまけ
Cloud9のデフォルトのタイムゾーン設定はUTC(国際標準時)になっています。
開発するプロジェクトによってはJST(日本時間)のほうが良いので、
変更方法を追記します。
sudo cp /etc/sysconfig/clock /etc/sysconfig/clock.org
sudo vim /etc/sysconfig/clock
「ZONE="UTC"」を「ZONE="Asia/Tokyo"」へ書き換えます。
ZONE="UTC"
UTC=true
↓
ZONE="Asia/Tokyo"
UTC=true
ローカル時間を日本時間に変更します
sudo ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
また、PHPのデフォルトタイムゾーンが設定されていないので、
現時点では date()
関数を使ってもUTC時間が表示されます。
同様に日本時間を設定しましょう
sudo cp /etc/php-7.3.ini /etc/php-7.3.ini.org
sudo vi /etc/php-7.3.ini
[Date]
; Defines the default timezone used by the date functions
; http://php.net/date.timezone
;date.timezone =
↓
[Date]
; Defines the default timezone used by the date functions
; http://php.net/date.timezone
;date.timezone =
date.timezone = "Asia/Tokyo"
ここまでできたら再起動します(IPアドレスが変わるので注意)
sudo reboot
再起動後、動作確認
$ cat /etc/sysconfig/clock
ZONE="Asia/Tokyo"
UTC=true
$ cat /etc/localtime
TZi۫ڀ~~JDTJSTTZif2
e¤p۫ڀLMTJDTJST
JST-9
$ date
Tue Jul 7 10:23:08 JST 2020
$ php -r 'print(date("Y-m-d H:i:s") . "\n");'
2020-07-07 10:23:08
追記(2020.07.30)
久しぶりに環境構築してみたら、PHPフレームワークが動かないという問題が発生しました。
原因は、リダイレクトが効いていないためでした。
私がPHPをアンインストールしたことが原因でしょうか?
もし、同じような現象に遭遇したら、次の通りすれば動くと思います。
$ sudo cp /etc/httpd/conf/httpd.conf /etc/httpd/conf/httpd.conf.bak
$ sudo vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
/Directory "/var/www/html" を入力して、ドキュメントルートへの記述を探し、
AllowOverride None を AllowOverride All に変更する
#
# AllowOverride controls what directives may be placed in .htaccess files.
# It can be "All", "None", or any combination of the keywords:
# Options FileInfo AuthConfig Limit
#
#AllowOverride None
AllowOverride All
そしてApacheを再起動
$ sudo service httpd restart