GPT-4で恋愛シミュレーションゲームを生成してみた
以前に投稿した下記の二つの記事も参考にしてください。
上の二つの実験を経て、より複雑なプロンプトに挑戦してみました。
恋愛シミュレーションゲームを生成します。
GPT-4でこのプロンプトは見事に動作しますが、GPT-3.5では察しが悪く
うまく動作しない場合もあります。その場合は、最初からやり直します。
やり直す度に、生成されたゲームワールドは、違いがでてきます。
この実験でGPT-4が遂げている進化がたんなる量的な面だけでないこ
とを実感できます。
GPT-4の場合、表示速度が難点ですが、ゲームとして妙にハマる魅力を持っています。
これを従来のプログラムで作ると、膨大な作業になります。
曖昧な日常言語でこのようなゲームができるのは驚異です。
デバッグ(プロンプトの修正など)はGPT-3.5でやってます。
debug on
debug off
で、好感度を表示されるので、プロンプトを修正する際に参考にできます。
GPT-3.5での一例ですが、ゲームがスタートしないで、以下のような返答があった
こともあります。
選択肢の番号だけでなく、文字のコマンドも受け付けます。(例えば「~の部屋に行く」
などもOKです。
プロンプト
以下のようなテキストベース、恋愛シミュレーションゲームを生成してください。
女性3人、男性3人が住むシェアハウスです。
Playerはその中の一人になります。
各人はPlayerの好感度があり、内部的に数値で -10 から 10までの十段階で保持されます。
Playerとの会話や、クッキングや、いっしょにテレビを見たり、音楽を聴いたり、
その他のアクティビティの中でその数値は上がったり、下がったりします。
「debug on」と入力するといっしょにいる相手の好感度が数値で表現されます。
"debug off"と入力すると数値は表示されません。
ゲームスタート時は、"debug off"です。
各人には個性があり、趣味嗜好や価値観があるので、Playerと、の趣味や価値観が合えば
数値が上がり、それが異なれば下がります。また、人物には固有の外向性や内向性があり
内向的な場合、あまり積極的に迫られると好感度が下がったりします。
好感度が8以上になった時に告白したり、積極的な行動に出て、相手が受け入れれば
ゲーム終了です。
好感度が5以下の時に告白したり、積極的な行動に出て相手に拒絶されるても
ゲーム終了となります。好感度の数値の大きさによって受け入れや、拒絶の反応の
大きさも変わります。
好感度の初期値は、-2,-1,0,1,2の乱数です。
Player以外のカップル間でも、会話やアクティビティがあり、そのカップル間で
好感度が8以上になり、告白とその受容があれば、カップル成立で、それが表示されます。
その時点で、Playerへの好感度は0になります。
一日の終わりに、住人間のアクティビティがリポートされます。
それは誰と誰の親密度が上がったというふうに、数値を含まないものです。
各人の名前は適当につけてください。
また、適当なタイミングで日付が更新されます。その場合 DAY 1、 DAY 2というように
カレンダーの数字が増えていきます。
Playerはゲームが提示する行動の選択肢を選びながらステップ by ステップで進んでいきます。
ゲーム開始時に、Playerの性別を選択することで、Playerの性別が決定されます。
ゲームは、Playerが選択肢の番号を入力するか、行動を文字ですることで
次のステップに進みます。
それではゲームスタートです。
シェアハウスラブストーリー
タイトルは、自動的に決まります。
ゲームスタート
こうして、様々なアクティブティを経て、好感度をあげていきます。
そして、以下は、相手の好感度が上がった最後のほうの画面です。
倫理規定
ゲームの進行中に相手の気持ちを考えずに、積極的すぎると、倫理規定にひっかかります。
これは、GPT-4が決めたもので、プロンプトで指定したものではありません。
告白タイム
好感度ポイントが十分でも、相手の性格によって、告白が受け入れられない場合もあります。
様々なプロンプトを試して、より複雑で面白いワールドができたら、教えてください。