表題部分について
WSLにフォントを追加する場合、以下の記事で~/.fontsというディレクトリにttfファイルを置いて参照する方法を紹介した。
https://qiita.com/query1000/items/4b0b8db872adc1a5e2e9
だが、Windows10にもともと入っているMS明朝や游明朝をまとめて参照する場合、WSLなのだから、同じマシンに入っているWindowsのフォントを直接使った方が早い。
その方法について。
以下の記事をまるまる参考にした。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1812/27/news033.htmlc/
- root権限で/etc/fonts/local.confというファイルを作成し、以下のような内容にして保存。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<dir>/mnt/c/Windows/Fonts</dir>
</fontconfig>
これで
$ fc-cache -fv
すればWindowsにインストールされているファイルを直接使える。
/etc/fonts/local.confについて
以下の記事を参考にした。
https://ponu2.blogspot.com/2016/03/fontconfig.html
Linuxではフォントはデフォルトでインストールされる/etc/fonts/fonts.confに指定されている。
しかしこのファイルを直接いじってしまうと、あとのアップデートで上書きされたり、アップデートに追従できなくなったりする。
そこで、同じディレクトリにlocal.confというのを書いて、そのマシンのroot独自の設定を入れる。
local.confの方がfonts.confより優先される。
さらにユーザー単位では~/.fonts/というディレクトリにフォントファイルを入れれば、そっちの方が優先される。
まとめると
- ユーザーの~/.fonts/
- そのマシンのrootが作った/etc/fonts/local.conf
- デフォルトでインストールされ、アップデートされる/etc/fonts/fonts.conf
の順に優先される。
ぼくはWindowsのマシンは自分ひとりしか使わないのでlocal.confの設定でいいことにした。
(上記の記事にはより細かい設定が書いてあるようだ)
Windows10にフォントをインストールする
以下の記事を参考にした。
https://opentype.jp/fontinst10.htm
最初に掲げた拙記事では、~/.fontsにフォントファイルを直接ぶちこむ方法を紹介している。
しかし、WindowsにフォントをインストールしてそれをWSLで使う場合は、C:\Windows\Fontsにフォントファイルをぶちこんでもうまくいかない。
この場合は、ダウンロードしたフォントファイル(*.ttfやttc)を右クリックし「すべてのユーザーに対してインストール」するとうまくいく。(管理者権限が必要)
単純に「インストール」だと今度はWindowsのユーザーごとのフォルダ「C:\Users(ユーザ名)\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fonts」に行ってしまうので注意。
おいらなんも知らんなー。。
(この項おわり)