はじめに
大学1、2年生のみなさん、「大学生にしかできないこと」と聞かれたら、何を思い浮かべますか?
学祭で模擬店を出すこと、サークルの仲間と夜遅くまで遊ぶこと、はたまた自由な時間を使って旅行すること?答えはさまざまでしょう。
でも、私が挙げるとすれば「今行われている研究にアクセスすること」です。大学生の皆さんには、研究の最前線に触れる特別なチャンスがあります。それを活用せずに過ごしてしまうのは、あまりにももったいない!この記事では、そんな大学生活の特権を活用する第一歩として、研究室訪問をおすすめします。
大学という「知の宝庫」の価値
まず、みなさんは知っていますか?大学のキャンパス内であれば、ほとんどの論文に無料でアクセスできることを。
実はこれは、大学が高額なライセンス料を支払っているおかげです。大学の外に出た瞬間、同じ論文を読むには莫大な費用がかかることも珍しくありません。例えば、1本数千円する論文や、購入自体が不可能な場合もあります。
さらに、大学図書館には膨大な量の書籍や資料がそろっています。これも、卒業後は自由に使える環境ではなくなります。社会人になれば、図書館で探しても読みたい本がない、あるいは取り寄せるのに時間がかかる、なんてことが日常茶飯事です。
加えて、大学の最大の資源は、研究の最前線にいる先生方です。先生方に直接話を聞けるのは、学生という立場ならではの特権。卒業して社会に出てから、「あの分野の研究者に質問したい!」と思っても、メールを送って返事をもらえる可能性は非常に低いのが現実です。しかし、学生である間は、先生から「いつでも質問に来ていいよ」と声をかけてもらえることさえあります。このような特権、学びたいと願う多くの社会人が羨むものです。
大学はいらない? その考えにどう答える?
最近、「大学なんていらない」という声を耳にすることがあります。その主張の裏には、「講義の内容は独学でも学べるから、大学に行く必要はない」という考え方があります。確かに、インターネットを活用すれば、講義内容を自学自習することも可能でしょう。
でも、大学の本当の価値は「講義」に限ったものではありません。大学は、「研究の最前線にアクセスできる」という広義の学びの場です。
大学生の皆さんには、自由にアクセスできる知識の宝庫があります。そして、その場を最大限活用できるのが研究室訪問なのです。
研究室訪問を始めるには?
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興味のある研究室を見つける
まずは大学のホームページや教授の研究概要を調べて、興味のある研究室をリストアップしましょう。どの研究室に行くべきか迷ったら、自分が関心を持っているテーマやキーワードから探してみるのがおすすめです。
ちなみに私は1年生のとき、物理学科のほとんどの研究室を訪問しました。訪問を通じて、先生方がどんな研究をしているのかを知ることができて、とても刺激的で良い経験でした。
また、自分の学科だけでなく、他の学科の研究室にも訪問してみるのも良いアイデアです!実際、私は経済学部や工学部の研究室にも訪れました。自分の専門分野から一歩踏み出してみると、新しい視点や発見が得られるかもしれません。
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メールや訪問でアポイントを取る
研究室訪問をする際には、事前にメールでアポイントを取るのが基本です。丁寧な言葉で、自分が訪問したい理由や興味を伝えましょう。メールの書き方がわからない場合や不安な場合は、ぜひ相談してください!メールの文例などもお教えできます。
また、研究室訪問は意外と気軽にできるものです。直接研究室を訪ねてみるのも一つの方法ですが、アポイントを取るほうがスムーズに話を聞ける可能性が高いです。
⭐️さらに、多くの先生方は学生の訪問を非常に歓迎しており、質問に対してもとても親切で丁寧に答えてくれます。ですので、緊張せずにまずは一歩を踏み出してみましょう!
先生方は研究内容を詳しく説明するだけでなく、学生が興味を深められるよう配慮してくれることが多いので、恐れる必要はありません。
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質問を用意していく
訪問時には、研究内容や教授に聞きたいことを事前に考えておきましょう。例えば、「この研究がどのように応用されるのか」「普段どんなデータを扱っているのか」など具体的な質問があると会話が深まります。
サポートします!
もし研究室訪問に関して相談したいことがあれば、いつでも連絡してください!メールの書き方から、訪問の準備に関する具体的なアドバイスまで、できる限りお手伝いします。
連絡は、Discordまたは X(旧Twitter)のDMで受け付けています。お気軽にご連絡くださいね!
おわりに
研究室訪問は、大学生活をより豊かにするための大きな一歩です。他学科や異なる分野の研究室を訪れることで、学びの視野をさらに広げることができるはずです。あなたもぜひ挑戦してみてください!
あなたの一歩が、これからの学びをさらに豊かにすることを願っています!