なんか、古い記事ですが、触発されて。
vimのタブ機能ですが、使われないのはbufferより便利じゃないからでは。
bufferとは、vimのメモリ上に展開される複数のテキストファイルのことです。
見えないタブみたいなものですね。
bコマンドで、これらを切り替えて編集できるので、使い勝手はタブと一緒です。タブん。
ただ、画面上常に表示されるわけではないので、存在としては地味で、移動もコマンドという一般的には渋い機能ですが、vim使いにとって最高のごちそうですよね?(^^;
ポイントは:ls, :set hidden, :b [tab]
bコマンドを使いこなすには、ちょっとしたコツが必要です。
まず、.vimrcにset hiddenが必要です。
:set hidden
これは、:bコマンドでbufferを切り替える時に編集中ファイルを保存しなくても良くなる機能です。
逆に、デフォルトの状態では、別のbufferに切り替える際に「保存してないよ!」と怒られるという親切仕様です(余計なお世話!)。
次に、:eコマンドで、ファイルを次々開きます。好きなだけ開いても大丈夫。:bコマンドがあるから!
とテンション高く行きましたが、開きすぎたbufferを:lsコマンドで一覧できます。
:ls
:lsコマンドで表示されるリストの左端に番号が表示されるので、:b 番号 とすることで、お目当てのbufferに移動できます。
:b 番号
また、:b n, :b pでそれぞれ次のbuffer、前のbufferに移動できます。
これだけでも十分便利なんですが、:b xxx[tab] による補完がチョー便利です。
:b xxx[tab]で補完
開いたbufferの中からいい感じに補完して選択してくれます。更にtabを押せば、次々候補が。
行こうぜ。ピリオドの向こう側へ
慣れれば、20~30のbufferの中から数タッチで適切なbufferを選択できるようになります。(^^)
この移動スピードは、かつてどんなエディタもIDEも成し得なかった超スピードです(別途rking/ag.vimも入れればgrepでの移動も高速に!)。
思考を全く分断されずに複数のファイルをまたいで編集することが可能に!
更にbufferなら、ヤンクを利用したコピペも自由自在!
こんな機能が標準で入ってるなんで恐れ入谷の鬼子母神ですね。(^^;
それでは、幸せなvimライフを!