記載の背景
Windows 11 の発表で個人的に気になった情報を中心にまとめてみます。正確かつ詳細な情報は、必要に応じてマイクロソフトのサイトなどで確認してください。
時期
Windows 10 | Windows 11 | |
---|---|---|
提供開始 | 2015/07/29 | 2021/10/05 |
提供終了 | 2025/10/14 | 未定 |
補足 | Home/Pro |
- Windows 10 21H2 として開発されてきた Sun Valley が Windows 11
- Windows 10 Enterprise、Windows 2016 Server などの提供終了はもう少し先になる見込み
- Window 10 からは無償アップグレード可能(動作するかどうかは「PC 正常性チェック」プログラムで確認可能)
Edition
- Windows 11 Home
- Windows 11 Pro
- Windows 11 Pro Education
- Windows 11 Pro for Workstations
- Windows 11 Enterprise
- Windows 11 Education
- Windows 11 IoT Enterprise
最小要件
Windows 10 | Windows 11 | |
---|---|---|
CPU | 32bit/64bit 1GHz以上 | 64bit 1GHz以上 2コア以上 |
RAM | 1GB(32bit)/2GB(64bit) | 4GB |
Storage | 16GB(32bit)/20GB(64bit) | 64GB |
Graphics | DirectX 9/WDDM 1.0 driver | DirectX 12/WDDM 2.0 driver |
Display | 800 x 600 | 9 inch, 8 bit color, 720p(1280 × 720) |
インターネット接続と Microsoft アカウント | S モード | Home Edition |
システム ファームウェア | - | UEFI、セキュア ブート対応 |
TPM | - | バージョン 2.0 |
- Windows 10 のシステム要件
- Windows 11 の仕様 - Microsoft
- 「PC 正常性チェック」プログラムを用いて、要件を満たしているか確認できます。
- Windows 11 Home は Microsoft アカウントのみに対応したバージョンとなります
- Intel CPU 対応一覧、AMD CPU 対応一覧、Qualcomm CPU 対応一覧
- デスクトップ/モバイル向け CPU という範囲に絞ると、Intel は第 8 世代以降の Core プロセッサ、AMD は Ryzen 2000 以降が対応 とあり、64bit、1 GHz、2 Core クリアしているからといって、安心できません。概ね 2018 年以降に登場した製品なら対応という感じです。
- Atom CPU は 64 bit 対応していないのが多かったりします。
- 9 型未満の製品でも Windows 11 が動作する可能性はあるとのこと(「PC 正常性チェック」プログラムで確認しましょう)
確認
自分のマシンでも「PC 正常性チェック」プログラムを試してみました。
1 回目
そんなに新しくないですが、流石に対応しているだろうという根拠のない自信があったのですが、なんと NG です。ちなみに Intel 第 8 世代 Core シリーズです。
msinfo32 を起動して確認してみます。
どうやら、TPM が引っかかっている模様。
2 回目
私の環境では UEFI で TPM が無効化されていたので、有効化したら OK になりました。
「PC 正常性チェック」プログラムを使うと簡単に確認できて便利ですが、NG の場合に何が原因かが示されません。上記に示した表などを確認して、設定などを見直して試してみるしかありません。
追記
- 「Windows 11」へ更新できるか判定する「PC 正常性チェック」ツールがアップデート
- Windows 11非対応の理由を教えてくれるアプリ
- Windows 11の最小システム要件が緩和、第7世代Core/Zen 1のRyzenも対象に
- Windows 11対応可否を知らせる「PC正常性チェック」が一時撤回
- 「Windows 11」へ更新できない原因の調査ツール「ReadySunValley」 ~親切なUIが魅力【レビュー】
特徴
デザイン
- スタートボタンが左下から中央へ
- タッチ向けの新しいソフトウェアキーボード
- タスクバーは下部固定
- アプリはタスクバー エリアをカスタマイズできなくなる
高い生産性
- 複数のウインドウを簡単に再配置できる機能
- Android アプリを OS レベルでサポート(Intel Bridge テクノロジ使用)
接続性
- ユニバーサルミュート、アンミュート機能
- Teams に統合されているデスクトップシェア機能が、API としてサードパーティーソフトウエアベンダも利用可能
ゲーミング
- DirectX 12 Ultimate のサポート
- DirectStorage のサポート
- DirectStorage は、NVMe SSD 搭載の Windows マシンで、ゲームの読み込み時間を大幅に短縮する機能
情報へのアクセスの改善
- デスクトップからの検索機能はフローティング表示
- 画面の左側からスワイプすることでウィジェットを呼び出せる(ニュースや天気、各種通知など)
- ウィジェットは AI により情報がパーソナライズされる
- Chromium ベースのブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edge、Opera など)が高速化
- Microsoft Teams のチャットがタスクバーに統合(Teams の OS への統合)
ストアの改善
Win32 アプリの標準サポート(UWP 化不要)は嬉しいですね。
- Win32、Progressive Web App (PWA)、Universal Windows App (UWP) などアプリ フレームワークにかかわらず、アプリを提供できる
- **Microsoft Store から透過的に利用できる Amazon アプリストアを介して、Android 向けのアプリを入手可能。**つまり、Android アプリ導入には Amazon アカウントが必要。
- Visual Studio も Microsoft Store から提供されるようになる
機能の統廃合
使われていない機能などを廃止するなどはいいですね。「ニュースと関心事項」😭って、ツールバーに現われた「お天気アイコンとか気温」のアレです。
- Internet Explorer は無効にされ、Microsoft Edge の Internet Explorer モード (IE モード) で代替
- People がタスクバーから削除
- Cortana 機能のデフォルトのピン留め廃止(サービスも起動時は停止)
- Skype のプリインストールが終了し、通話標準は Teams へ
- Windows 10 21H1 に実装されたばかりの「ニュースと関心事項」のタスクバーからの削除
- タブレット モードを廃止し、キーボード着脱に対応する新しい機能が追加