プログラミングの知識がなくてもデジタルツールを作ることができる・・・ということをようやく体感し始めた私ですが、今回はGlideというサービスを使って職場のお仕事共有ツールを作ってみて、上司にフィードバックをもらうことができました!
出来上がったアプリはこちら(上司のフィードバックを踏まえた改修版です)
開発の動機
私の職場では「隣は何をする人ぞ」といった感じで、メンバーがそれぞれ抱えている仕事の内容があまり全体に共有されていません。
いわゆる属人化・タコツボ化という問題が私の職場でも見られるというわけです。
この問題に対して、ツールによる解決ということでいえば、excelファイルで一覧表などを管理・共有する方法が多くの職場で採られてきたように思いますし、私がこれまで所属してきた職場でもこの方法をとっていることが多かったように思います。
とはいえ、この方法は、PCを開いて、共有サーバにアクセスして、パスワードを入れて、ファイルを開いて、といくつもアクションを取る必要があり、案外と面倒です。
目的や効果を頭で理解していても、手段や方法において面倒なことというのはなかなか定着しないもので、結果としてリアルタイムに各メンバーが抱えているお仕事の状況がエクセル表に反映されず、機能していないという職場も多いのではないかと思います。
そこで、こうした面倒さのハードルを下げて、スマホを片手でササっと数秒操作するだけで確認・更新できるようなアプリを導入することによって、メンバー相互間でお仕事を共有化してみたいと思った次第です。
使用したツール
- Glide
- Google spreadsheet
やってみる
まずは管理したいデータを入れたスプレッドシートを作成します。
面倒くさくなくて簡単に使えるアプリという観点で、扱うデータは必要最小限に絞り込みました。
これがGlideのダッシュボードの画面です。
「New App」を選択します。
「Name Your app」でアプリの名前を入れて、「Mobile」を選択し、「Continue」です。
Google Sheetsを選択し、「continue」です。
先ほど作成したスプレッドシートを選択します。
Glideの仕組みがあまりよく分かっていませんが、最初のイメージに近いものがいきなり出来上がっています。
画面右側のコンポーネント詳細設計の「STYLE」で、いくつかの表示の仕方を選べるようになっていますので、自分のイメージに最も近い「table」を選びます。
形になったので、これを「publish」します。
すると上記の画面になるので、今回のアプリはスマホで使うのでQRコードで開きます。
自分のメールアドレスを入力すると、PINコードが送られてきて、アプリを使えます。
アプリを自分のスマホにダウンロードして使ってみます。
ノーコードでアプリを作ることができるツール、Glideを使って職場のタスク共有アプリを作ってみた。#protoout #ノーコード #Glide pic.twitter.com/chLIVjXMlH
— Aosta (@Aosta41695368) September 8, 2023
自分のイメージに近いものがひとまず出来上がったので、アプリの作成自体はここでいったん終わりとします。
メンバーによるフィードバック
今回のアプリは、職場のメンバーに使ってもらうことを想定して作成したので、上司のKさんにも実際に使ってもらってみたところ、次のようなインプレッションを得ることができました。
- 基本的な作りは良いと思う。
- ただ、案件が増えてきたときに、見づらくなるのではないか。
- したがって、終了した案件は表示されないようにして、LIVEの案件のみ表示する方が良い(そうしないとエクセル表で管理する方法とあまり変わらない。)。
- また、訴訟など外部委任している案件については委任先(弁護士名など)を表示するほうが良い。
ひとしきり話した後に、Kさん自身が導入を検討している既成の案件管理ツールについての説明が力説されていたので、心はそちらにあるようでした。
自分のようなド素人が作るツールと、製品化されているサービスとでは、さすがに完成度には天地の差があるので、コストや顧客特化のカスタマイズなどでユーザーに響く違いを出していかないと、なかなか心は傾かないだろうな、と感じた次第です。
また、そもそものコンセプトである既存のやり方(エクセル表での管理)との違い、そこをもっと強化しないといけないですね。
自分なりの振り返り
今回は自分なりの問題意識と「こんなのあったらいいな」を踏まえつつ、とりあえず短時間で作ってユーザーのインプレを得るということを主たる目的としてやってみました。
メンバーからのフィードバックは上記のとおりでしたので、次回はそれらを踏まえて改良を施してみたいと思います。
特に、エクセル表との違いを出すというこだわりポイントについては、もっとこだわってみたいと思います。