本内容を利用した場合の一切の責任を私は負いません。
#概要
ShirominoとはTETRISである。
私は下記からダウンロードした。
https://tetrisconcept.net/threads/shiromino-tgm-practice-tool-pentominoes.3000/
デフォルトではスティックだけ正常動作し、ボタン割り当てが異常になる。
RAPのボタン配置は下記である。
BXY[LB]
A
デフォルトだとAが左回転、Yが右回転、BとXが無反応になってしまう。
当然、BとYを左回転、Xを右回転にしたい。
ソースを見るとスティック処理のボタンの部分が数値になっている。
Shirominoのボタン配置は下記である。
ABCD
その数値は下記になっている。
A(左回転) 0
B(右回転) 3
C(左回転) 5
D 1
そういえば、Nullpominoの入力テストで数値が表示されたと思い、RAPで確認すると、下記だった。
A 0
B 1
X 2
Y 3
LB 4
デフォルト動作とソースの値を比較すると、この値がボタンを表しているっぽい。
ということで、ソースを下記のように変更すると対応できた。
A(左回転) 1
B(右回転) 2
C(左回転) 3
D 4
#環境
-
OS
OS 名: Microsoft Windows 10 Home
OS バージョン: 10.0.18362 N/A ビルド 18362
システムの種類: x64-based PC -
MSYS2
20190524(コントロールパネルの「プログラムと機能」での表示上) -
pacman(環境作成後に-Qeオプションで出力)
bash 4.4.023-1
bash-completion 2.10-1
bsdcpio 3.4.1-1
bsdtar 3.4.1-1
bzip2 1.0.8-1
coreutils 8.31-1
curl 7.68.0-1
dash 0.5.10.2-1
dtc 1.5.1-1
file 5.38-1
filesystem 2020.01-1
findutils 4.7.0-1
flex 2.6.4-1
gawk 5.0.1-1
gcc-libs 9.1.0-2
getent 2.18.90-2
grep 3.0-2
gzip 1.10-1
inetutils 1.9.4-2
info 6.6-1
less 551-1
libargp 20110921-2
lndir 1.0.3-1
make 4.2.1-1
mingw-w64-i686-SDL2 2.0.10-1
mingw-w64-i686-SDL2_image 2.0.5-1
mingw-w64-i686-SDL2_mixer 2.0.4-1
mingw-w64-i686-gcc 9.2.0-2
mingw-w64-i686-pkg-config 0.29.2-1
mintty 1~3.1.0-1
msys2-keyring r9.397a52e-1
msys2-launcher-git 0.3.32.56c2ba7-2
msys2-runtime 3.0.7-6
ncurses 6.1.20191228-1
pacman 5.2.1-6
pacman-mirrors 20180604-2
pactoys-git r2.07ca37f-1
pax-git 20161104.2-1
pkgfile 21-1
rebase 4.4.4-1
sed 4.8-1
tftp-hpa 5.2-3
time 1.9-1
ttyrec 1.0.8-2
tzcode 2019.a-1
util-linux 2.34-1
which 2.21-2
#手順
64ビット環境なのに32ビット環境にしているのはMakefileを読むと32ビット環境に見えたため。
「[MSYS2]」で始まるものはMSYS2上での操作を表す。
-
MSYS2をインストール
下記で「msys2-i686-20190524.exe」を選ぶ。
https://www.msys2.org/ -
スタートメニューからMSYS2 MinGW-32bitを起動
-
[MSYS2]パッケージデータベースダウンロード
pacman -Sy -
[MSYS2]パッケージアップデート
pacman -Su
MSYS2の参考のように停まるので開きなおして終わるまで。 -
[MSYS2]mingw-w64-i686-gccパッケージインストール
pacman -S mingw-w64-i686-gcc -
[MSYS2]makeパッケージインストール
pacman -S make -
[MSYS2]mingw-w64-i686-pkg-configパッケージインストール
pacman -S mingw-w64-i686-pkg-config -
[MSYS2]mingw-w64-i686-SDL2パッケージインストール
pacman -S mingw-w64-i686-SDL2 -
[MSYS2]mingw-w64-i686-SDL2_mixerパッケージインストール
pacman -S mingw-w64-i686-SDL2_mixer -
[MSYS2]mingw-w64-i686-SDL2_imageパッケージインストール
pacman -S mingw-w64-i686-SDL2_image -
Shirominoソースダウンロード
https://github.com/FelicityVi/shiromino
commit ab921e7371766a997b44672c1514ae7db144d032 -
ダウンロードしたものをMSYS2のインストールディレクトリ下のtmp下に展開
-
RAP対応
下記のようにソースを変更する。
899c899
< rc = SDL_JoystickGetButton(joy, 0);
---
> rc = SDL_JoystickGetButton(joy, 1);
905c905
< rc = SDL_JoystickGetButton(joy, 3);
---
> rc = SDL_JoystickGetButton(joy, 2);
911c911
< rc = SDL_JoystickGetButton(joy, 5);
---
> rc = SDL_JoystickGetButton(joy, 3);
917c917
< rc = SDL_JoystickGetButton(joy, 1);
---
> rc = SDL_JoystickGetButton(joy, 4);
-
[MSYS2]展開したディレクトリに移動
※これ以降、Markdownが誤動作しているためか手順が連番になっていないが14からである。 -
[MSYS2]make
make
makeが終わるとbinディレクトリにgame.exeができあがる。 -
[MSYS2]binディレクトリにあるgame.exeを展開した場所にコピー
-
[MSYS2]Shiromino実行
./game.exe
#備考
ソースをざっと読んだら下記で設定化できるかもしれない。
変更した辺りがcs->settingsで設定情報を持っているため、下記が良さそう。
- game.cfgに設定追加
例えば、
...
P1D /
# ADD START
P1JA K0
P1JB K3
P1JC K5
P1JD K1
# ADD END
MASTERVOLUME 80
...
- struct bindings(src\core.h)にジョイスティックの各ボタン値のメンバを追加
例えば、
...
struct bindings
{
SDL_Keycode left;
...
SDL_Keycode escape;
int ja; //ADD
int jb; //ADD
int jc; //ADD
int jd; //ADD
};
...
-
設定のパース処理追加
get_cfg_bindings(src\file_io.cpp)で行っていそうなので上記の設定の記載に合わせて。
パースしたものを上記のstruct bindingsに追加したメンバに格納させる。
なんとなく、下記でできそう。
keystringsを9から13
要素にP%dJA～P%dJDを追加
keyptrsも同様
最後の格納ループ数を9から13 -
設定を使用するように変更
RAP対応で変更した場所を、cs->settings->keybinds->jaとする等。
#参考
- MSYS2
https://blogs.osdn.jp/2018/02/03/gtkmm.html - Nullpomino
https://code.google.com/archive/p/nullpomino/downloads - pacman
https://qiita.com/Ted-HM/items/4f2feb9fdacb6c72083c
追記
[2022/05/12]
githubのこれが最新ぽい。
https://github.com/shiromino/shiromino
これのリリース0.2.1だと、コンフィグ変更だけで対応できる。