はじめに
こんにちは、皆さん。今日は、一緒にMulesoftの Web Service Consumerについて掘り下げてみましょう!
Web Service Consumerは、異なるプラットフォームや言語間でのシームレスな統合を実現し、SOAPベースのWebサービスを簡単に呼び出すことが可能です。
本記事では、Web Service Consumerを使用して、SOAP APIを呼び出す時に、その設定方法、使用例について紹介していきます。
では、始めます。
用途
Anypoint Connector (Web Service Consumer Connector) は、SOAP APIを呼び出して、外部ソースからデータを取得できるコンポーネントです。
使い方
接続についての設定
SOAP APIへ接続するため、Mule側は主に五つのパラメータが必要です。
名前 | 型 | 説明 | 必須 |
---|---|---|---|
WSDL Location (WSDL の場所) | String (文字列) | WSDL ファイルの URL (リモートまたはローカル)。 | ○ |
Service (サービス) | String (文字列) | サービス名。 | ○ |
Port (ポート) | String (文字列) | ポート名。 | ○ |
Address (URL) | String (文字列) | Web サービスのアドレス。 |
名前 | 型 | 説明 | 必須 |
---|---|---|---|
Operation (操作) | String (文字列) | 呼び出す Web サービス操作の名前。 | ○ |
出典:Web Service Consumer Connector リファレンス - Mule 4
とは言え、そもそもWSDL、Service、Port、Address、Operationって、何?
WSDL、Service、Port、Address、Operation
WSDLとは?
SOAP APIのURL、パラメータのフォーマット情報などを記載されるドキュメントです。
Anypoint ExchangeにAPIのドキュメントと似ている感じ。
構造
参照:Oracleホームページ
いくつか要素があるですが、今回はMuleの設定に使う要素に、集中して紹介していきたいと思います。
definitions
WSDL文書のルート要素。
service
機能を定義する要素。
port
エンドポイントを定義する要素。binding要素と紐づく。
binding
プロトコルを定義する要素であり、複数Operation要素のまとめ。
operation
パラメータフォーマットを定義する要素。
address
URLを定義する要素。
Web Service Consumer Configでは、WSDLの定義には不一致な値を設定することは可能です。
service、port、binding、operation、addressの関係
出典:The Anatomy of WSDL
上記のように、Muleの「Web Service Consumer Config」と「Consume component」に適当な値に設定すると、SOAP APIへ接続はできているはずです。
Web Service Consumerの使用例
今回パブリックのsoap api、Number Conversion Serviceを呼び出して、
数字をアルファベットに変換する機能を実現してみます。
1.URLの末尾に?wsdl
を追加することで、WSDLファイルを取得します。
2.右クリックして、「名前を付けて保存」をすると、wsdlファイルがダウンロードします。
8.Web Service Consumer Config 設定
Demoリンク:
number-conversion-service
最後までお読みいただきありがとうございます。気になる点があったらお知らせください。