データ分析と言えば、SQL構文でデータの集約やテーブルの結合などのイメージが多いではないでしょうか。実は、データの可視化も一つの強力な手段だと。特にIoT企業において、全てのデバイスはどこにあるのか、どういった状態(有効化かどうか)になっているのか、「可視化機能」でデバイスを管理できるならば、一目瞭然になります。
今回の記事はAlibaba Cloud IoTプラットフォームを利用して、Link Analyticの可視化機能をご説明いたしたいと思います。
Link Analyticsとは
Link Analyticsとも呼ばれるIoTデータ分析は、Alibaba CloudがIoT開発者に提供するデバイスインテリジェンス分析サービスです。また、デバイスデータ管理、ETL、分析、可視化などの沢山の機能を網羅しています。
早速可視化の機能を使ってみましょう。
Link Analyticsの可視化
- Step 1 プロダクトを作成
こちらは一例として、空気品質計測器を作成します。
- Step 2 デバイスを追加
さっき作成したプロダクトの下に、デバイスを追加します。下図のように、8つのデバイスを追加しました。
- Step 3 経緯度情報をアップロード
現時点IoT PFがサポートされている位置表示方式は、デバイスからの発信 (Geolocation)、IoTコンソールから一括アップロード、および動的推測、3つの方法があります。今回はバーチャルデバイスを利用して、Geolocationの方式で試していきたいと思います。
具体的に、「Online Debug」から「Debug Virtual Device」を選択し、経緯度情報を入力します。
項目 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
Longitude | double | 地理的な場所の経度を設定する。 |
Latitude | double | 地理的な場所の緯度を設定する。 |
Altitude | double | 地理的な場所の高さを設定する。 |
CoordinateSystem | enum | 座標システムを指定する。座標システムには、次の2種類があります。 ・WGS_84: 国際的な緯経度の座標システム。 ・GCJ_02: 中国国家調査局から策定した地理位置に従った座標システム。 |
- Step 4 可視化
「データ分析」→「可視化」から、新たなプロジェクトを作成します。ここで、下図のように、Step1から作成したプロダクトLADemoを選択します。
そして、下図のように、デバイスの位置情報は直ちに2D地図上で反映されることが分かると思います。
最後
今回はAlibaba Cloud IoT PFの可視化の手順でした。2Dデータの可視化により、デバイスの動作状態をリアルタイムでマップ上に表示し、デバイスの表示と管理が容易になります。なお、データ結果ページのURLを他のユーザーと共有したり、権限制御したりすることも簡単にできます。Alibaba Cloud IoTを試してみる方の参考になれば幸いです。