最新のファイルからgrepしたい

【Windowsバッチ】最新のファイルを自動取得してgrepする方法

はじめに

特定のフォルダ内で、ファイル名に特定のキーワード（例：abc）を含む .txt ファイルの中から最新のファイル を自動で取得し、その内容を findstr コマンドで検索するバッチスクリプトを作成する。

通常、最新のファイルを手動で指定するのは手間がかかるため、自動的に最新のファイルを特定し、そのファイルに対して検索を実行 できるようにする。

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スクリプト

@echo off
setlocal enabledelayedexpansion

REM 作業用変数
set "latestFile="
set "latestTime=0"

REM 最新のファイルを検索（ファイル名に "abc" を含む .txt ファイル限定）
for %%F in (*abc*.txt) do (
    REM ファイルの更新日時を取得
    for /f "tokens=1,2 delims= " %%A in ('forfiles /M "%%F" /C "cmd /c echo @fdate @ftime"') do (
        REM タイムスタンプを比較する
        set "currentTime=%%A %%B"
        if "!currentTime!" GTR "!latestTime!" (
            set "latestTime=!currentTime!"
            set "latestFile=%%F"
        )
    )
)

REM 最新のファイルが見つからない場合の処理
if "%latestFile%"=="" (
    echo 更新日が最新のファイルが見つかりませんでした。
    pause
    exit /b
)

REM 最新のファイルを表示
echo 最新のファイル: %latestFile%

REM findstrでグレップ処理
REM キーワードを指定してください
set /p "keyword=検索するキーワード: "
findstr /i "%keyword%" "%latestFile%"

REM 終了
pause

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スクリプトの解説

1. 最新のファイルを検索

for %%F in (*abc*.txt) do (
    for /f "tokens=1,2 delims= " %%A in ('forfiles /M "%%F" /C "cmd /c echo @fdate @ftime"') do (
        set "currentTime=%%A %%B"
        if "!currentTime!" GTR "!latestTime!" (
            set "latestTime=!currentTime!"
            set "latestFile=%%F"
        )
    )
)

• for %%F in (*abc*.txt) do
  • abc を含む .txt ファイルを取得。
• forfiles /M "%%F" /C "cmd /c echo @fdate @ftime"
  • 各ファイルの更新日時を取得。
• if "!currentTime!" GTR "!latestTime!"
  • 取得した日時を比較し、最新のファイルを特定。

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2. 最新のファイルが見つからない場合の処理

if "%latestFile%"=="" (
    echo 更新日が最新のファイルが見つかりませんでした。
    pause
    exit /b
)

• latestFile が空の場合、処理を中断しエラーメッセージを表示。

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3. findstr で grep 処理

set /p "keyword=検索するキーワード: "
findstr /i "%keyword%" "%latestFile%"

• set /p "keyword=検索するキーワード: "
  • ユーザーが検索するキーワードを入力。
• findstr /i "%keyword%" "%latestFile%"
  • 最新のファイルの中で指定キーワードを検索（大文字小文字を区別しない -i オプション付き）。

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動作の流れ

1. フォルダ内の abc を含む .txt ファイルを取得
2. 最も新しいファイルを特定
3. 指定したキーワードを検索
4. 検索結果を表示

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まとめ

このスクリプトを使うことで、毎回ファイル名を手入力することなく、最新のファイルを自動的に検索して findstr でgrepできる。手動でファイル名を確認する手間を省けるため、作業の効率化が可能となる。

応用例

• 拡張子を .log に変更すれば、ログファイルの検索に活用可能。
• *error*.txt など、特定のエラーログのみ対象にすることも可能。

このスクリプトを活用し、作業を効率化してみてほしい。