Azure Storageを作成する時にいつも資料を見返してしまうので、設定項目やオプションについてまとめました。
##Azure Storageは下記の4つのデータサービスがあります。
- BLOB
- Files
- キュー
- テーブル
###Azure BLOB
BLOBとは、非構造化データ(ドキュメント、ログ、写真、ビデオ、ソーシャルメディア、Webアプリデータ、バックアップデータなど)
種類 | 説明 |
---|---|
ブロックBLOB | ドキュメント、ソーシャルメディア、バックアップデータの格納に適している。 |
追加BLOB | ログの格納に適している。新しいブロックを最後に追加更新できる。 |
###Azure Files
Windows標準のファイルサービスプロトコル「SMB」を使用する。
クラウドでのファイル共有を実現する。共有フォルダのようなもの。
###Azure キュー
ワークフロー処理やコンポーネント間で通信するメッセージング機能を提供。
通信は1対1でやるため、送信側が受信側の受け取りが確認取れるまで次の送信処理は待機になります。その待機となるメッセージングを格納します。
原則、先入先出(FIFO)ですが、非同期だと受信連絡を受けなくても次の送信ができます。
負荷平準化では、受信側でピーク時を避けれる。
負荷分散では、受信側を増やして多く処理できる。
###Azure テーブル
アプリのデータ(ユーザー情報とか)、デバイス情報、メタデータなどの構造化データを格納する。
その実態はNoSQLデータベース(キー属性)。リレーショナルデータベースと異なるところはスキーマ設計が不要で自由にデータを修正でき、大容量の構造化データに最適。
##ストレージアカウントの設定
###ストレージアカウント名
使用可能文字 | 長さ |
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小文字、数字 | 3~24 |
###パフォーマンス
データ保持に使用するディスクストレージの種類を選びます。
選択肢 | 種類 |
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Standard | 従来のハードディスク |
Premium | ソリッドステートドライブ(SSD) |
###アカウントの種類
ポリシーのセットと価格に差がでてきます。
種類 | 概要 |
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StorageV2(汎用 v2) | すべてのストレージの種類とすべての最新の機能をサポートしている |
StorageV1(汎用 v1) | すべてのストレージの種類はサポートしているが、すべての機能はサポートしていない場合がある |
BLOBストレージ | ブロックBLOBと追加BLOBのみ使用可 |
###レプリケーション
耐久性と高可用性を確保するためのオプションです。
種類 | 概要 |
---|---|
ローカル冗長ストレージ(LRS) | プライマリリージョンの1つの物理的な場所でデータ同期を3回。コスト最安。 |
ゾーン冗長ストレージ(ZRS) | プライマリリージョンの3つの可用性ゾーン間でデータ同期。 |
geo冗長ストレージ(GRS) | LRSを使用して、プライマリリージョンの1つの物理的な場y祖内でデータ同期を3回、その後、セカンダリリージョンの1つの物理的な場所にデータを非同期でコピー。 |
読み取りアクセス地理冗長ストレージ(RA-GRS) | GRSを使用するが、セカンダリリージョンへの読み取りアクセスが有効。 |
geoゾーン冗長ストレージ(GZRS) | GZRを使用して、プライマリリージョンの3つのゾーン間で同期。その後、セカンダリリージョンの1つの物理的な場所にデータを非同期でコピー。 |
読み取りアクセスgeoゾーン冗長ストレージ(RA-GZRS) | GZRSを使用するが、セカンダリリージョンへの読み取りアクセスが有効。 |
GRSやGZRSのセカンダリリージョンはフェールオーバーがない限りは読み取れません。
セカンダリリージョンへの読み取りアクセスするには、RA-GRSまたはRA-GZRSを使用します。
###アクセス層
種類 | 概要 |
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ホット | 頻繁にアクセスされるデータに最適 |
クール | アクセスの頻度の低いデータに最適 |
###ネットワーク接続
種類 |
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パブリックエンドポイント(すべてのネットワーク) |
パブリックエンドポイント(選択したネットワーク) |
プライベートエンドポイント |
###Data Lake Storage Gen2
ビッグデータ分析のための非常にスケーラブルで費用対効果が非常に高いです。
作成するストレージアカウントをData Lake Storage Gen2として使用したい場合に「階層構造の名前空間」にチェックを入れます。