環境
Ubuntu20.4
はじめに
nvmはNode.jsのバージョン管理ツールです。Node.jsをインストールする前に、nvmのインストールを先に行います。
UbuntuにNode.jsをインストールするには、aptを使ってインストールすることになるが、バージョン管理を行いたい場合は、nvmを使ってインストールすることになります。Node.jsをお試し程度で使うのであれば、aptでインストールしてもいいのだが、長期的に使う予定があるのであれば、nvmを使ってインストールした方が、後々便利になるでしょう。
aptを使ってNode.jsをインストールするときのコマンドです。
apt-get update
apt-get install nodejs
Rubyにはrbenvというバージョン管理ツールが存在するが、どのような言語にも、似たようなツールは共通して存在しているものです。Rubyのrbenvに該当するのが、Node.jsのnvmということになります。
nvmをインストールする
ググるとnvmのインストール手順はたくさんヒットされるが、公式サイトの手順に従って進めるのが一番いいでしょう。この記事も、公式サイトの手順に従って作業を進めました。
https://github.com/nvm-sh/nvm
nvmはUbuntuの公式リポジトリにあがっていないため、aptではインストールできないことになります。因みに、rbenvはUbuntuの公式リポジトリにあがっているため、aptでインストールできるようになっています。
(参考:rbenv https://github.com/rbenv/rbenv )
aptが利用できないということは、curlまたは、wgetを使って、GitHubからインストールすることになります。どちらを使ってもいいのですが、この手順ではcurlを使ってインストールすることにします。
公式サイトを見ると、git cloneを使ってインストールする手順もあります。git cloneを使うと、.bashrcへの環境変数の追加を自動で行ってくれないため、viを使って、自分でコピペをする手順となっています。
それでは、curlを使って、次のコマンドを実行します。
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.1/install.sh | bash
curlのoオプションは、指定したファイルをダウンロードするオプションです。install.shは、ホームディレクトリ配下の.nvmディレクトリにダウンロードされてから実行されます。次のコマンドで、確かにダウンロードされていることを確認します。
ls -l ~/.nvm | grep ins*
install.shによって、.bashrcが書き換えられます。.bashrcを実行して、書き換えられた内容を反映させます。
source ~/.bashrc
viで.bashrcを表示します。
vi ~/.bashrc
最終行に次の2行が確かに追加されていることを確認します。
export NVM_DIR="$([ -z "${XDG_CONFIG_HOME-}" ] && printf %s "${HOME}/.nvm" || printf %s "${XDG_CONFIG_HOME}/nvm")"
[ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && \. "$NVM_DIR/nvm.sh" # This loads nvm
環境変数のNVM_DIRの値を表示して、反映されていることを確認します。
echo $NVM_DIR
nvmが正しくインストールされていることを確認します。インストールされてることを確認するコマンドにwhichがあるが、このコマンドは、nvmの確認では使えないようようなので、commandを使います。
command -v nvm
注意事項
パッケージ化されたnvmをインストールするのではなく、ソースファイルをダウンロードして自分でビルドしてインストールする場合は、build-essentialと、libssl-devが必要になります。C++のライブラリのようです。
nvmを使ってNode.jsをインストールする
Node.jsのバージョンを指定してインストールするときのコマンドです。
nvm install v13.6.0
現時点でのNode.jsの最新のバージョンをインストールするときのコマンドです。
nvm install node
LTS(長期サポート)付きのバージョンで、かつ、最新のバージョンをインストールするときのコマンドです。このコマンドでインストールする方法が推奨されているようです。
nvm install --lts
nvmの使い方
インストール可能なバージョンの一覧を表示するコマンドです。
nvm list-remote
次のコマンドを実行して、最終行に表示されるバージョン番号と、Node.jsの公式サイトから確認できる最新バージョンの番号は、同じ番号のはずです。(Node.js 公式サイト https://nodejs.org/ja/)
nvm list-remote | tail
インストール済のNode.jsの一覧を表示するコマンドです。一番上に表示されているバージョンが、現在有効になっているバージョンです。
nvm list
nvm ls
次のコマンドでも、現在有効になっているバージョンを表示することができます。
node -v
参考URL
npmをインストールする
Node.jsをインストールしたので、npmもインストールします。npmとはNode.jsのパッケージ管理システムのことです。Rubyのgemに相当します。Node.jsをインストールすれば、npmも自動でインストールされるようなことはなく、Node.jsをインストールしても、npmは単体でインストールする必要があります。Node.jsをaptでインストールようが、nvmでインストールしようが同じです。
npmのインストールは、aptでインストールします。npmをインストールする前に、npmがインストールされていないことを確認します。
npm -v
which npm
npmをインストールします。
sudo apt-get update
sudo apt-get install npm
npmがインストールされたことを確認します。
npm -v
which npm