環境
Ubuntu20.4
はじめに
Ubuntuでよく使われるネットワーク系の基本コマンドについてまとめてみました。
記事
IPアドレスを調べるコマンドです。
(ひと昔は、ifconfigコマンドを使っていたようですが、今では使われないようです。)
ip a
インターフェースがloとなっている127.0.0.1というアドレスは、ループバック用のアドレスです。NICが生きているかどうかを診断するために割り当てられているアドレスです。IPv6のアドレス、MACアドレスなど、不要な情報も一緒に表示されるため、見難いなと思う場合は、次のコマンドを使うと、IPv4のアドレスだけに絞って表示してくれます。
hostname -I
ホスト名を調べるコマンドです。
ホスト名とはWindowsでいうコンピューター名の事です。Linuxではホスト名といいます。Linuxの世界にNetBIOS名というものは存在しません。よって、名前解決はDNSで行います。WINSで名前解決を行う仕組みはLinuxにはありません。
hostname
デフォルトゲートウェイのIPアドレスを調べるコマンドです。
(ひと昔は、routeコマンドで表示していたようですが、今はrouteコマンドは使われないようです。)
ip route show
default viaで表示されているIPアドレスがデフォルトゲートウェイに該当します。
NICの情報を調べるコマンドです。
ip a
ip link
ip aコマンドはNICの情報以外にIPアドレスも表示するが、ip linkコマンドにすると、NICの情報だけに絞って表示します。
IPアドレスの設定が、ダイナミックなのスタティックなのかを調べるコマンドです。
cat /etc/netplan/01-netcfg.yaml
dhcp4: trueになっており、addressed: でIPアドレスの指定がなければ、DHCPから自動取得されていると判断できます。dhcp4: falseになっていて、addressed: にIPアドレスの指定があれば、固定IPで割り当てていると判断できます。
ARPテーブルを調べるコマンドです。
(ひと昔は、arpコマンドを使って表示していましたが、今では使われないようです)
ip neigh show
ARPテーブルとは、MACアドレスとIPアドレスの対比をメモリ上で管理しているテーブルです。普段、意識することはほぼないでしょうが、ネットワーク機器の設定を行っていて、自分のIPアドレスを頻繁に変更するようなことがあった場合は、ARPテーブルの情報が古いと変なネゴシエーションが発生して、接続に時間がかかってしまいます。そのような時は、自分でARPテーブルをクリアしてやると、ネットワークの接続が速くなります。(体感的にはあまり分かりませんが。理論的には速くなっているはずです。)意識することがあるとすれば、その時くらいでしょう。