本記事は2020/04/03現在確認できた情報を元に作成しています。
はじめに
Ansible 2.10では今までAnsibleと共に配布されていたモジュールやプラグインの配布形態が変わります。
Ansibleのモジュール化のための仕組みとしてAnsible Collectionがあります。
ロードマップやAnsible Collections Overviewによると、Ansible 2.10ではAnsible Collectionが全面的に活用されるようになります。
Ansible 2.9までAnsible本体のリポジトリに収録されていたモジュール(プラグイン)の多く(約4,100個)が分離され、Ansible Collectionを通じて導入する形に変更されます。
devel
ブランチからは既に該当モジュール(プラグイン)が削除されています。
今後Ansible本体のリポジトリには動作に必要な最小限のモジュールやプラグインのみが収録され、ansible-base
のパッケージ名で配布されるようです。
分離されるモジュールの移行先Collection
Ansible 2.10で本体から分離されるモジュール(プラグイン)と、各モジュール(プラグイン)の移行先Collection名 (ansible-galaxy collection install
に指定する名前) は、https://github.com/ansible/ansible/blob/devel/lib/ansible/config/ansible_builtin_runtime.yml から確認できます。
このファイルはAnsible 2.9以前との互換性を踏まえ、分離前の名前でモジュール(プラグイン)が指定された際に移行先Collectionのモジュール(プラグイン)を指しているとAnsibleに解釈させるためのものです。
以下に Collection名と分離先GitHubリポジトリのURLを記載します(参考リビジョン)。