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ユースケースをモデリングする

Last updated at Posted at 2018-06-06
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ユースケースとは

  • システムの外側の要求と、対する内側の応答を示すもの
    • eg. "ユーザーの操作" に対する "一連の処理"
  • 正常系(基本コース)と異常系(代替コース)からなる

これをモデリングする。


なんのためにやるの?

  • ユーザーがシステムで何をしたいのか、何を得たいのかを明確にする
  • システムができること、できないことを明確にする

ほかにもいいことが

  • エンジニア以外でも読めるので、システムイメージを共有しやすい
  • 単体テストのケースを考える助けとなる
  • 各ドメインの処理や流れがわかり、ドメインモデルの漏れや誤りに気づける

具体的には何をやるの?

  1. ユースケース記述を書く
  2. ユースケース図(UML)を書く

ユースケース記述

  • ユースケースを表や文章で示したもの
  • 1つのユースケースについて詳しく書ける

例.1 めっちゃ詳しく書く場合の表

ユースケース記述の作成より
image.png


例.2 簡易版の表

初歩のUML:顧客の要求をユースケースに反映させるより
image.png


例.3 文章版

ユースケース駆動開発実践ガイドより
ユーザーガイドを書くのに似ている、とのこと。

システムは「検索」ページを表示する。ユーザーは「著者」フィールドをクリックし、著者名(フレッド・スミスなど)を入力する。ユーザーは「検索」ボタンをクリックする。システムは検索フォームを読み取って著者名が一致する書籍を探し出し、「検索結果」ページで 検索結果の書籍一覧を表示する。


ユースケース図

  • アクターとユースケース同士の関係を表した図
  • 粒度の大きい版と小さい版を作るとなお良い
    • eg.大きい:商品を管理する
    • eg.小さい:商品を追加する、商品価格を変更する、商品登録を削除する
    • 大きすぎると -> 認識漏れが出る
    • 小さすぎると -> "ユースケース"から"機能"になりがち

部品

次の部品を組み合わせて書く


  • オブジェクト
    • アクター(棒人間)
    • ユースケース(楕円)

    • 関連(ただの線)
      • アクターとユースケースを結ぶ
    • 呼び出し(invokes, 破線+<\>)
      • A --invokes--> B = BはAから実行される
    • 先行(precedes, 破線+<\>)
      • A --precedes--> B = Bの実行前にAが完了している

他にもあるが、上記でほぼ足りるとのこと。


  • その他
    • サブジェクト(四角い枠)
      • システムの境界を表す
    • パッケージ(フォルダみたいなやつ)
      • グループを表す

image.png


書く際の注意

  1. ユビキタス言語(ドメイン名)を使う
  2. UI部品名も使って書く
    • ユーザーとシステムの境界(バウンダリー)を明確にする
  3. 「"名詞" は "名詞" を "動詞" する」という短い文の集まりで書く
  4. ユーザー視点でまとめる(機能分割しない)
    • eg. 入力、バリデート、登録処理と分けずに「登録する」とする

まとめ

  • ユースケースの概要とモデリングするメリデメを紹介
  • 手法としてユースケース記述とユースケース図がある
  • ユースケースモデリングをして、システムを整理しよう!

参考資料


リンク

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