はじめに
RockyLinux(RHEL8のクローンOS)にRStudioServerを構築した際のメモ。
なお、Hyper-V上にRockyLinuxのサーバを立ち上げてインストールしました。
この仮想マシンの構築方法や基本的なネットワーク設定までは書きません。
手順
Rのインストール
epel-releaseのレポジトリを入れてからdnfでインストールでOK。
ちなみに執筆時にはRは4.1.3(2022-03-10)がインストールされました。
※さらにちなみにですが、CentOS7だとepel-releaseのレポジトリ経由でもyumインストールするとR3.6.0が入るので、これより新しいRを入れる場合、ソースインストールが必要です。なので、CentOS7を使い続けてた方は、素直に適当なOSに移行した方が楽なのかなと思います。
$ sudo dnf install epel-release
$ sudo dnf install R
$ R --version
R version 4.1.3 (2022-03-10) -- "One Push-Up"
Copyright (C) 2022 The R Foundation for Statistical Computing
Platform: x86_64-redhat-linux-gnu (64-bit)
RStudioのインストール
公式ページのやり方が書いてあります。Install for Fedora 28 / Red Hat 8を参考にすればOK。wgetがなければdnfで追加でインストールしてください。
$ sudo wget https://download2.rstudio.org/server/rhel8/x86_64/rstudio-server-rhel-2022.02.1-461-x86_64.rpm
$ sudo dnf install rstudio-server-rhel-2022.02.1-461-x86_64.rpm
8787ポートをあける
8787ポートがRStudio用のポートなので、firewall-cmdで空けておきます。
$ sudo firewall-cmd --add-port=8787/tcp --zone=public --permanent
$ sudo firewall-cmd --reload
$ sudo firewall-cmd --list-all
(ports: 8787/tcpの記載があることを確認)
SELinuxをdisabledにする
SELinuxであまりいい思いをしないので、disabledにしてしまいます。(デフォルト設定だと、httpでアクセスした際にエラーウィンドウが出ます。本当はちゃんと設定すれば良いのかもしれませんが、面倒なので。。)
$ sudo vi /etc/selinux/config
(7行目を次に書き換えて、:wq)
SELINUX=disabled
$ reboot
リブート後に一応RStudioServerが生きていることを確認
「Active: active (running)」が確認できれば良い。何もせずとも再起動時にサービスが自動で立ち上がるはず。
$ sudo systemctl status rstudio-server
● rstudio-server.service - RStudio Server
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/rstudio-server.service; enabled; vendor preset: disabled)
Active: active (running) since Mon 2022-04-04 10:12:50 EDT; 25min ago
ブラウザでアクセスする
http://${サーバのIP}:8787でアクセスする。認証画面が出て、linux上のユーザ名とパスワードで入れるはず。
最後に
RockyLinuxでも、何の問題も無く、RStudioServerを構築できました。以上。
環境
- ホストのハードウェア: Minisforum EliteMini HX90
- ホストのOS: Windows 11 Pro 21H2
- 仮想化のソフト: Hyper-V マネージャー バージョン:10.0.22000.1
- 仮想マシンのOS: Rocky Linux release 8.5 (Green Obsidian)
- R version 4.1.3 (2022-03-10) -- "One Push-Up"
- RStudio 2022.02.1+461 "Prairie Trillium" for RHEL 8