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Hyper-Vで外部仮想スイッチを作ったらネット速度が遅くなる問題の解決方法

Last updated at Posted at 2022-03-30

はじめに

Hyper-Vで外部仮想スイッチを作るとホスト側も仮想マシン側もインターネット速度が非常に遅くなる(下りが1/100程度まで低下)ことがある。この問題を解決したときの方法をまとめる。

仮想スイッチの設定内容と症状の内容

設定内容

仮想スイッチマネージャで次のように外部スイッチを作る

  1. 仮想スイッチの作成で「外部」を選択し「仮想スイッチの作成」を押下
  2. 接続の種類で、外部ネットワークの選択。さらに無線カードを選択。ネットワークアダプタの共有にチェック。その後「適用」を押下

こうすると、仮想マシン側も物理ネットワークにアクセスできることは確認できる。(次の通り速度は遅いが。。)

症状

ホスト側のインターネット速度を計測すると下りが1/100程度にまで低下する。
自分の環境だと、仮想スイッチ作成前:340Mbps, 仮想スイッチ作成後:2.4Mbpsとなってしまった。
仮想マシン側も、現段階では比較はできないものの同様にスピードが全然出ない状況。

なお、手前味噌ですが、インターネット速度計測方法については下記参照いただけると嬉しいです。

解決方法

次の2つ記事を参考に、作成したvEthernetのoffload設定を無効にした上でWindowsを再起動する。(私も無線を共有設定したので、無線との相性が悪いのかも?)

手順

  1. 設定→ネットワークとインターネット→状態→アダプターのオプションを変更する、の順に進める
  2. Hyper-Vで仮想スイッチを作成した名称のvEthernetのプロパティを開く
  3. ネットワークタブを開き、「構成」を押下する
  4. 詳細設定タブを開き、Large Send Offload Version 2など、offload関連の設定を全てdisabledにして「OK」を押下する。
  5. Windowsの再起動をする。
  6. 再度ネット速度を計測して、解決を確認

上記のサイトには、Large Send Offloadのdisabledにしか触れていないが、下記によると、他のoffload関連もdisabledにした方が良い旨が記載されているので採用。また、offloadについての説明もあり。

オフロード機能とは、IPパケットやTCP/UDPパケットのヘッダ中に格納するチェックサム値の計算を、ホストのCPUではなく、NIC上のコントローラ・チップで行う機能である。これにより、ホストCPUの負荷が軽減され、ネットワーク処理やシステム全体のパフォーマンスが改善する

ここにバグなどがあるということ??

ひとまずこれで問題は解決。

参考文献

実行環境

  • ハードウェア: Minisforum EliteMini HX90
  • OS: Windows 10 Pro(21H1)
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