はじめに
本記事は with Advent Calendar 2021 23日目の記事です。
こんにちは! withでiOSエンジニアをしている@pucchoです。
今回は、令和2年度秋の応用情報技術者試験に1発合格した時の、勉強のコツや問題の解き方についてを解説します!
当時の私は文系の大学生で、「本当に合格することができるのかな。。」と不安に思いながら、色々な勉強方法、色々な解き方を試しました。
その経験が、これから応用情報合格に向けて頑張る人たちの参考になればと思い、本記事に書き残したいと思います!
この記事の対象者
- 業界未経験・知識ゼロから応用情報合格を目指している方
- 午後試験でストラテジ系・マネジメント系の選択を検討している方
筆者のスペック
当時の私のプロフィールは以下の通りです。
- 学歴: 文系の大学4年生
- 業界経験: IT企業でのインターン(約1年)
- 備考: 理系科目は苦手
私は、基本情報を受けずにいきなり応用情報を受けました。
試験範囲がほとんど変わらないし、基本情報と応用情報を両方受けるのも面倒だったためです。
なので、応用情報で問われるような知識を全く持っていない状態から学習を開始しました。
応用情報技術者試験に合格した勉強法
勉強の開始時期
私が応用情報の勉強にかけた期間は約4ヶ月です。
ネットでは「2週間で合格した!」だの「1ヶ月前から勉強すれば余裕っしょ^^」だの書いている人がいますが、絶対に参考にしてはいけません!
それは基本情報持ちや情報系出身、業界経験者の話です。
ちょこっと勉強しただけで合格するほど甘い試験ではないです。
知識ゼロから合格を目指すなら、遅くとも3ヶ月前には勉強をスタートさせないと間に合わないと思います。
参考までに、私の1日の勉強時間は、平日1〜2時間、休日3〜10時間でした。
学生だったとはいえ、卒論を書きつつ、大学の授業がない時間はインターン生として働いていたので、1日に取れる勉強時間は社会人の方とあまり変わらなかったと思います。
午前試験の対策
知識ゼロから応用情報に合格するには、まず何から始めれば良いでしょうか。
「過去問を解きまくれ!!」と書かれている記事をよく目にしますが、私もその通りだと思います。
まずは過去問を解きはじめましょう。
参考書を開く前に。
そうです。
参考書を開く前に、過去問を解きはじめるのです。
「いきなり過去問なんて解けるわけないじゃん!」って?
大丈夫です。安心してください。
最初は何1つ理解できなくて当然です。問題文の意味すらわからないこともざらにあります。
それで全く問題ありません。
参考書を最初に読むのをおすすめしない理由は2つあります。
- 知らない単語だらけで、理解に時間がかかる割に頭に入ってこないから
- 試験でよく問われるものとそうでないものの区別ができないから
参考書は、より理解を深めたいことについて調べるなど、あくまでも辞書的な役割で使うことをおすすめします。
参考書を開くのではなく、過去問を解くところから始めましょう。
勉強のコツ
過去問は、過去問道場にたくさん載っているので、そちらを利用するのがおすすめです。
まずは、午前試験の過去問を分野ごとに解いていきましょう。
最初は、解説を読んで理解するのがメインになります。
分かりづらい場合のみ、軽く参考書を読んでも良いです。
ここでは、覚えることよりも理解することを意識しましょう。
そうして過去問を解いていくうちに、見たことのある単語や知識がだんだん増えていきます。
全ての分野の過去問が一通り解き終わったら、午後試験の対策に切り替えます!
この時点では、過去問の正答率は2割程度だと思いますが問題ありません。
応用情報のキモは午後試験です。
午後試験の対策に時間をかけるべきですし、午後試験の勉強をすることが午前試験の勉強にもつながります。
ゆっくり勉強できる時間は午後試験の対策に使い、通勤時間などのスキマ時間で午前の過去問を回すようにしましょう!
午後試験の対策
午後試験は、11分野の問題が出題され、必須の「情報セキュリティ」に加えて、ほかに4分野の問題を選択して、計5問解答することになります。
「じゃあ5分野だけ対策すれば良いのか!」と思われるかもしれませんが、最低7分野は対策することをおすすめします。
いかに難しい問題を回避できたかが午後試験突破の鍵になるからです!
午後試験は、その年によって、同じ分野でも問われるテーマや難易度が全く違います。
ある年では9割正解できた分野が、違う年だと4割しか正解できない、なんてことが起きます。
1つ1つの分野を、どんなテーマが出題されても、どんなに難化しても大丈夫なほど対策するのは、幅が広すぎて正直難しいです。
それよりも、対応できる分野を増やして自分に有利な問題を選択できるようにしましょう!
対策する分野の選び方
どの分野を対策するかは、各分野の過去問を5問ほど解き、解説を読んでみて決めると良いです。
最初から正答率の良い分野や少し勉強すれば解けそうな分野、逆に解説すら読む気になれない分野など、自分に合うものがわかってくると思います。
参考までに、私は以下の分野を対策しました。
- 経営戦略
- ネットワーク
- 組込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
勉強のコツ
対策する分野が決まったら、ひたすら過去問演習をします。
その際、以下を行なってください。
- 解き始める前に、問題を見てどのくらい正解できそうか予想し、実際の結果と比べる
- 時間を測って解く
前述したとおり、午後試験はいかに難しい問題を回避するかが鍵です。
最初の数分でどの問題を選択するか見極める必要があります。
過去問演習の段階から、問題をパッと見ただけで難易度を見極めるクセをつけておきましょう!
最終的に、「この分野は〇〇について出題されていたら回避する」など、問題を解くかどうかの判断基準がある程度定まっていると良いです。
また、午後試験は150分で5問を解く必要があります。
結構ギリギリです。
本番は普段どおりにいかないこともあるので、余裕を持って1問あたり25分以内に解くことを意識しましょう!
問題を解くときのコツ
問題文を飛ばし飛ばし読まない!
「先に設問を読んでから、関係のありそうなところだけ問題文を読む」というように、問題文を飛ばし飛ばし読む方法は良くありません。
問題文中に、不必要なことは書かれていないからです。
自分が問題の制作者だとして、問題文に余計な文章を入れるでしょうか? 入れませんよね。
余計な文章が入った悪問をIPAは出題してきません。
言い換えれば、問題文に書かれていることは全て、正解を導きだすためのヒントや根拠になります。
せっかく制作者が用意してくれたヒントを無視する手はありません。
文章が長くて読むのがつらく感じるかもしれませんが、問題文は全て読みましょう!
問題文を読みながら設問を解こう!
設問は、問題文を読みながら解いていきましょう。
問題文を読んでいると、途中で傍線部や穴埋め、表や図が出てきます。
そのタイミングで、対応する設問を解きにいくのです。
必ずしも設問番号順に解いていくとは限りません。
問題文に出てきた順に解いていきましょう。
「問題文を全部読んでから設問を解かないと不安。。」と思う方もいるかもしれません。
しかし、傍線部問題、穴埋め問題、表や図に関する問題の中に、問題文を全部読まないと解けない問題はありません!
前後0~5行に必ずヒントがあります。
そのヒントをもとに根拠を探して解答すれば、正解することができます!
反対に、問題文を全部読んでから解答すると、不必要な情報に惑わされたり、同じところを何度も読み返すことになったりして、ミスやタイムロスに繋がります。
設問は、問題文を読みながら解きましょう!
わからなくてもとりあえず何か書こう!
答えがわからなかったとき、空欄で提出するのは非常に勿体ないです!
用語がわからない場合は、自分の言葉で説明してみましょう。
計算問題がわからない場合は、だいたいの数字を推測して書きましょう。それも難しいなら、自分の好きな数字を書けば良いです。
絶対に空欄は作らないようにしましょう!
空欄は0点にしかなりません。
最終調整
本番の2週間~1ヶ月前から最終調整に入ります!
午前と午後の過去問を、本番と同じ形式で解いてみてください。
これは、実際の試験の感覚を掴むことが目的です。
以下のように、できるだけ試験当日と同じ状況を再現しましょう!
- 時間はきっちり150分+150分測る
- スマホのタイマーではなく、アナログ時計を使用する
- 実際の試験と同じ時間に解く
- マークシートを印刷して、実際にマークしながら解く
やってみると、「朝は眠くてミスが多くなる」「午前試験で疲れて午後試験に集中できない」「マークシートが記入しづらくてイライラする」など、普段の勉強とは違う問題が見えてくると思います。
本番の試験とのズレは、少しでも解消しておきましょう!
本番試験
ここまでで試験対策はバッチリだと思います!
あとは遅刻、忘れ物、マークミスに気をつけて、実力を発揮してきてください!!
まとめ
長々と書いてきましたが、きちんと対策すれば、知識ゼロの人でも業界未経験の人でも合格を目指せる試験だと思います。
これから応用情報合格に向けて勉強する方は頑張ってください!!
この記事が参考の1つになると嬉しいです。