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AnsibleAdvent Calendar 2019

Day 20

Ansible/AnsibleTowerをオフラインインストールする

Last updated at Posted at 2019-12-19

はじめに

Ansibleアドベントカレンダーの記事です。
業務でAnsible使う部署から別の部署に移動しましたが、個人でちょこちょこ触ったりしています。

今回はAnsibleとAnsible Towerのオフラインインストールを行う記事となります。
インターネットにつながった環境以外でのインストールを行うことがあると思います。(自分はありました)

そのときに色々とつらい思いをしたので記事としてまとめます。

前提条件

  • 実行した環境はCentOS 7.6 64bitとなります。
  • RHEL 7.5でも本手順でインストールが可能なことを確認しています。
  • ユーザはrootで実行しています。
  • すべてのファイルはデフォルトパス(/root配下)に配置して作業しています。

事前準備

AnsibleとAnsible Towerのオフラインインストールを行う際には、RHELのインストールISOイメージを利用します。
イメージはこのサイトからダウンロードすることができます。
このサイトからはAnsible Engineのrpmも取得することができます。通常のAnsibleを利用しない場合はこちらからrpmパッケージをダウンロードしてください。

またAnsible Towerについてはオフライン用のパッケージであるbundle版があります。
こちらについてはこのサイトからダウンロードしてください。

バージョン情報

今回インストールするAnsibleとAnsible Tower等のバージョンとなります

内容 バージョン
Ansible 2.7.4
Ansible Tower 3.3.3
RHEL DVDiso 7.7

Ansibleのインストール

DVDisoイメージのマウント

まずはじめにisoイメージをマウントします。
以下コマンドにてファイルを展開します。

# ファイルを展開
$ mount -o loop /root/rhel-server-7.7-x86_64-dvd.iso

# 展開できたかどうかの確認
$ ls -l /mnt
合計 974
dr-xr-xr-x. 3 root root   2048  7月 23 23:56 EFI
-r--r--r--. 1 root root   8266  7月 23 23:29 EULA
-r--r--r--. 1 root root  18092  7月 23 23:29 GPL
dr-xr-xr-x. 2 root root   2048  7月 23 23:56 LiveOS
dr-xr-xr-x. 2 root root 946176  7月 23 23:56 Packages
-r--r--r--. 1 root root   3375  7月  3 21:51 RPM-GPG-KEY-redhat-beta
-r--r--r--. 1 root root   3211  7月  3 21:51 RPM-GPG-KEY-redhat-release
-r--r--r--. 1 root root   1796  7月 23 23:56 TRANS.TBL
dr-xr-xr-x. 4 root root   2048  7月 23 23:56 addons
-r--r--r--. 1 root root   1455  7月 23 23:29 extra_files.json
dr-xr-xr-x. 3 root root   2048  7月 23 23:56 images
dr-xr-xr-x. 2 root root   2048  7月 23 23:56 isolinux
-r--r--r--. 1 root root    114  7月 23 23:32 media.repo
dr-xr-xr-x. 2 root root   2048  7月 23 23:56 repodata

次に、/etc/yum.repos.d配下に作業レポジトリを追加します。

# rhel7-dvdiso.repoという名前でrepoファイルをコピー
$ cp /mnt/media.repo /etc/yum.repos.d/rhel7-dvdiso.repo

# 権限を変更する
$ chmod 644 /etc/yum.repos.d/rhel7-dvdiso.repo

# コピーを作成
$ cp -ip /etc/yum.repos.d/rhel7-dvdiso.repo /etc/yum.repos.d/rhel7-dvdiso.repo.org

コピー作成後、rhel7-dvdiso.repoファイルを以下のように編集します。

rhel7-dvdiso.repo
[InstallMedia]
name=Red Hat Enterprise Linux 7.7
mediaid=1563892373.442998
metadata_expire=-1
gpgcheck=1
cost=500
enabled=1
baseurl=file:///mnt/
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release

repoファイル更新後、yumレポジトリを清掃します。

$ yum clean all
読み込んだプラグイン:fastestmirror
リポジトリーを清掃しています: InstallMedia base extras updates

依存ファイルのダウンロード

Ansibleをオフラインインストールする際は依存関係の都合上以下ファイルのダウンロードが必要となります。

それぞれRPMファイルを取得しインストールします。

 yum -y install sshpass-1.06-1.el7.x86_64.rpm
 yum -y install python-httplib2-0.9.1-2.1.el7.noarch.rpm
 yum -y install python-passlib-1.6.5-1.1.el7.noarch.rpm
 yum -y install python2-jmespath-0.9.0-4.el7ae.noarch.rpm

Ansibleのインストール

依存関係も解決したのでAnsibleをインストールします。

yum -y install ansible-2.7.4-1.el7ae.noarch.rpm

通常このコマンドでインストールできますが、GPG 鍵の取得に失敗しましたと出た場合はオプションとして--nogpgcheckを指定してインストールしてください。

Ansible Towerのインストール

DVDisoイメージのマウント

Ansibleの箇所で記載した部分と同じです。

tarファイルの展開

Ansible Towerのbundle版はtar形式に圧縮されているため展開します。

tar -zxvf ansible-tower-setup-bundle-3-3-3.el7.tar.gz
cd ansible-tower-setup-bundle-3.3.3-1.el7/

inventoryファイルの編集

既にAnsible Towerをインストールしたことがある人であればご存知かと思いますが、Ansible Towerのinventoryファイルにパスワードを設定する箇所があります。
それぞれの対応表は以下の通りです。

項目 内容
admin_password Ansible Towerの管理者パスワード
pg_password Ansible Towerのデータを保持するPostgreSQLのパスワード(ユーザはawx)
rabbitmq_password キャッシュ管理を行うRedisのパスワード

適宜inventoryファイルの該当項目を編集します。

Ansible Towerのインストール

Ansible Towerはセットアップスクリプトsetup.shが用意されているため、このスクリプトを実行します。
約10分程度経過すると無事インストールが終わります。

PLAY RECAP *********************************************************************
localhost                  : ok=143  changed=70   unreachable=0    failed=0

The setup process completed successfully.
Setup log saved to /var/log/tower/setup-2019-12-02-00:21:17.log

このような結果が表示されると、正常にインストールが完了されている状態となります。
ローカルのIPアドレスをブラウザで叩くとログイン画面が表示されます。

image.png

あとは指定したパスワードを入力しログインし、ライセンスキーを入力します。

これでAnsible、Ansible Towerのオフラインインストールが実行できます。

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