はじめに
仮想環境をアクティベートした状態でライブラリをインストールする。
pip install [ライブラリ名]
これを Python ファイルや Jupyter notebook で用いてみる。
import [ライブラリ名]
この時にこのモジュールが見つからないというエラーが吐かれることがある。
No module named '[ライブラリ名]'
しっかりとインストールしたはずなのになぜ??ということがあったので、解決方法を記録しておく。
解決方法
結論から言うと、原因は 「インストール先とPythonファイルの実行の場所がずれている」 ことにある。
インストール先の確認
pip によるインストール先の確認は以下のコードを Python ファイルで実行する。
import pip
print(pip.__path__)
#['/Users/[User name]/Desktop/[working directory]/[virtual environment name]/lib/python3.10/site-packages/pip']
これによって pip のインストール先がちゃんと仮想環境になっていることが確認できた。
ここが仮想環境になっていない場合は、インタープリタ (Pythonファイルの場合)やカーネル (Jupyter notebook) を確認するといいだろう。
pip でインストールを行うと、基本的には上記の仮想環境にライブラリはインストールされるはずである。しかし、ライブラリが グローバル環境や他の仮想環境にすでにインストール済みである 場合、目的の仮想環境へのインストールがうまくいかないことが起きうる。
目的の仮想環境へのインストール
ライブラリをインストールする際に、ターミナル(Mac の場合)において -t
でインストール先を指定することで解決する。
pip install numpy -t /Users/[User name]/Desktop/[working directory]/[virtual environment name]/lib/python3.10/site-packages/pip
これで目的の仮想環境に、ライブラリをインストールできるので、No module named [ライブラリ名]
も解決されるだろう。
最後に
pip show [ライブラリ名]
をターミナルで実行すると、出力内容の最後のあたりに以下のような内容が含まれる。
Location: /Users/[User name]/Desktop/[working directory]/[virtual environment name]/lib/python3.10/site-packages
これはライブラリのインストール先を示すもので、仮想環境と一致することが確認された。