QiitaでPython独学のまとまった記事が無かったので、今回はそのポイントをまとめてみました。これからPythonを始める方は、この記事を参考にトライしてみてください。成功をお祈りします。
1.はじめに
独学でPythonを学ぶ理由
Pythonは、シンプルで読みやすい文法を持つため、プログラミング初心者にも取り組みやすい言語です。Web開発、データサイエンス、人工知能、機械学習など、多岐にわたる分野で活用されており、人気度ランキングのトップに位置しています。また、Pythonのコミュニティは非常に活発で、インターネット上には多くの学習リソースが無料で提供されているのも魅力です。
2.独学のメリットとデメリット
◆独学のメリット
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柔軟性
自分のペースで学べるため、仕事や学業と両立しやすい。 -
費用対効果
無料または低コストで高品質の教材にアクセスできる。 -
自主性の向上
自分で問題を解決する力が身につく。
◆独学のデメリット
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孤独感
学習の途中で疑問や壁にぶつかったときに、相談できる人がいない場合がある。 -
モチベーションの維持
自己管理が難しく、継続が難しいと感じることもある。 -
体系的な学習の難しさ
学習範囲が広いため、どこから手をつければいいか迷うことがある。
3. Pythonについて
引用元:Wikipedia
Pythonは、1991年にグイド・ヴァンロッサムによってリリースされた高水準のプログラミング言語です。オープンソースであり、多くのプラットフォームで動作します。Pythonの特徴は、簡潔で読みやすいコードを記述できることです。これは、「コードは読みやすく、書きやすいべきである」という理念に基づいて設計されています
4.Python独学のための学習プランの立て方
◆学習目標の設定
Pythonを学ぶ目的を明確にしましょう。例えば、「Web開発をしたい」、「データ分析を学びたい」、「機械学習の基礎を身につけたい」など、具体的な目標を立てることで、学習の方向性が定まり、モチベーションを維持しやすくなります。
◆学習スケジュールの作成
次の3つに気を付けることで、計画的に独学を勧めることができます。
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週ごとの目標設定
毎週、達成したい具体的な目標を設定しましょう。 -
学習時間の確保
毎日または毎週、学習に充てる時間を決めておきます。 -
進捗管理
学習した内容を記録し、進捗を可視化することでモチベーションを維持します。
5. おすすめの学習リソース
Python には独学しやすい環境が整っています。例えば次のような学習リソースが活用できます。
◆無料のオンラインコース
- paizaラーニング:章ごとに学習動画と小テストが用意されている
- Progate:説明の後に問題を解く方式。入門編は無料。
- python-izm:章立ての記事を読み進めて学習する
◆有料のオンラインコース
◆書籍
- 『Python1年生 第2版』 森 巧尚 (著): イラストと対話形式で基礎を丁寧に説明。
- 『スッキリわかるPython入門 第2版』 国本大悟/須藤秋良 (著):イラストと対話形式で基礎と、幅広い応用範囲を解説。
◆YouTubeチャンネル
- Pythonプログラミング VTuber サプー:動画で基礎と応用を分かり易く解説
- キノコード / プログラミング学習チャンネル:Pythonの基礎はもちろん、機械学習の動画が豊富。
◆ブログとフォーラム
- ITmedia「ython入門」:体系立てて学びたい時に便利
- とほほのPython入門:文法や書き方を調べたいとき便利
6. 学習を始めるための環境設定
◆Pythonのインストール方法
Python日本語版サイトの下記リンクに、ダウンロードとインストール方法が記載されています。
Windows版Pythonのインストール
Pythonには公式サイト以外にもいくつかの配布サイトが存在し、それぞれ特徴があります。下記のサイトにまとまった記事が書かれているので参考になります。
【初心者必見】Pythonインストールはどれを選べばいい?(Windows)
◆IDE(統合開発環境)の選び方
数多くの開発環境がフリーで公開されていますが、有名どころの3つだけ紹介しておきます。いずれか1つを選んでインストールすればOKです。
- PyCharm:強力な機能を持つIDE、プロジェクト管理が簡単。
- Visual Studio Code:軽量でカスタマイズ性が高い。
- Jupyter Notebook:データサイエンスや機械学習に最適なインタラクティブ環境。
開発ツール(コードエディタ)をインストールするの記事にて、その他のツールも併せてスクリーンショット付きで解説されていますので、参考にしてください。
7. 効率的な学習方法とテクニック
コードを書きながら学ぶ
プログラミングは実践が重要です。実際にコードを書きながら学習することで、理解が深まります。教科書やチュートリアルを読んだら、すぐに実際のコードを書いてみましょう。
◆プログラミングDIYのすすめ
プログラミングDIY(Do It Yourself)は、自己学習の一環として、自分の日常に役立つプログラムを考えて実装する方法です。具体的な目標ができること、出来上がったプログラムの恩恵が得られることで、挫折し難く、達成感が得られやすいというメリットがあります。
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アイデアの出し方
日常生活で役立つツールや、自分の趣味に関連するアプリを考えてみます。
例: 簡単な家計簿アプリ、音楽プレイリスト管理ツール、天気予報取得プログラム -
計画と設計
どのような機能が必要か、どの技術を使うかを考え、設計図を作ります。 -
実装
コーディングを始め、機能を一つずつ追加していきます。小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持できます。 -
テストと改善
完成したら実際に使用してみて、問題点を見つけて改善します。
プログラミングDIYを通じて、実際の問題を解決する力や、コードを書く楽しさを実感できます。また、ポートフォリオとしても活用でき、就職活動などでアピールポイントになります。
参考サイト:【DIYプログラミング】!Windows用ツール作成でPythonを学ぶ
7. 初心者がよく抱える疑問
Q: どのくらいの時間を学習に費やすべきですか?
A: 目標や学習スタイルによりますが、毎日1〜2時間程度が理想的です。
Q: プログラミングを独学で学ぶのは難しいですか?
A: 確かに難しい面もありますが、計画的に進めれば十分可能です。
Q: エラーが多すぎて挫折しそう
A: エラーメッセージを読み、具体的な解決策をインターネットで調べる習慣をつけましょう。
Q: 学習のモチベーションが続かない
A: 小さな成功体験を積み重ねることでモチベーションを維持しましょう。また、プログラミングDIYが効果的です。
まとめ
Pythonは初心者に優しく学習が容易だとされていますが、プログラミングに馴染みの無い方にとっては、それほど簡単に習得できるわけではありません。
しかし、ネット上には学習用のコンテンツが無数に、しかも無料に公開されていますので、毎日少しづつ勉強していけば、独学は十分可能です。
ある程度文法が理解できれば、不足分はChatGPTが置きなってくれますので、まずは簡単なプログラムが作れるようになることを目指しましょう。