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先日、ゆっくり解説などの「ゆっくり動画」を台本から自動で作成するWebアプリケーション、「YMovieHelper」を作成しました。
ゆっくり実況などに興味がある方は一度確認していただくと面白いと思います。
TL;DR
誰にでも使えるもの、ではなく出来るだけ狭いコミュニティに向け、刺さるものを作れば運が良ければバズるという話です。
著者について
ただの学生エンジニアです。初めてWebサービスをリリースしたひよっこなので以下の文章は全て主観に基づいたものであり、必ず正しいとは思っていません。
無論、以下に述べたことを行ってバズるという再現性もあまりないと思います。その点に注意して読んでいただければと思います。
バズったきっかけ
これを読んでいる方は私の作ったアプリケーション自体に興味はなくて、どうやってバズったか、どうやったらバズるかに興味があると思うのでそれについてまとめたいと思います。
これは単純に「ゆっくり動画を作成しているクリエイター」という狭く具体的なペルソナを設定し、その方々に刺さる紹介文とは何かを推敲したからに尽きると思っています。
クリエイターであればTwitterをやっている場合も多く、コミュニティが形成されていることも用意に想像がつきました。結果、大量にリツイートが行われ、およそ600いいね、300リツイート、250ブックマークをされるというプチバズを観測しました。
私にはおよそ700人ほどのフォロワーがいますが、そのリツイートのほとんどはフォロワー外の方でした。ゆっくり動画のコミュニティに入り込んでおけばもっと伸びたのかもしれませんが、それは私の怠惰です。
「ゆっくり動画を作るのは楽しいけど、単純作業が想像以上に面倒である」という潜在的な不満に応えるための紹介文として「ゆっくり動画を台本から半自動で作成する」という言葉を使いました。
もちろん、バズったのはただの運で、そこからアクティブユーザーが継続的に流入しているのもただの運だと思っていますが、その運も完全なランダム要素ではなくリリース前にある程度は確率を上げられるだろうということです。
ここから後は同じ学生エンジニアの方に向けた言葉にはなりますが、何を作りたいか分からないという人はまず、プログラミングという土俵から離れることを考えましょう。初心者にありがちなのが、「プログラミングを...できるツールを作ろう」という発想です。今注力しているものにしか視野が広がらないのは危険です。基本的に世の中のことは「何か」×「何か」で成功しています。なので、「プログラミング」×「自分の好きなもの(よく理解しているもの)」で何かを作るのが良いと思います。
自分の好きなもの(よく理解しているもの)に対する不満を羅列し、それを解決するツールを作成すれば自ずと独自性のあるものになっているはずです。作り始めればわかりますが、案外完成させることは難しくありません(保守運用という地獄が待っていますが...)。
心に留めておくべきこと
よく勘違いされている話で、その後の金言も受け売りですが個人開発では必ず以下の話を心に留めておくとよいと思います。
作成したものにどのような技術、技巧が凝らされているかはユーザーは気にしていない
どういうことかというと、結局はユーザーは「見た目が良いもの、面白そうなもの」を見るということです。もちろん、それにはレビューなども含まれています。
フロントエンド、バックエンドに関わらずどれだけすごい最新の技術やアルゴリズムを使用していても、それはユーザーには分かりません。Twitterの相互フォロー関係にあるエンジニアはユーザーになりうる確率がとても低いです(ペルソナをエンジニアに向けている場合を除く。)。ユーザーが使用するかどうかを決定する指針はそこではないので当然の話ではあります。
なので、バズりたい方は何よりも「紹介文」、「見た目(ユーザー体験)」、「宣伝メディア」をしっかり作りこみましょう。そして、SNSや知人のシェアなどを駆使し、とにかく一般人の目に触れる回数を増やしましょう。体感としてインプレッション数の0.1%くらいがユーザーになってくれるイメージです。広告効果もどのプラットフォームでどのペルソナに向けて行うかしっかり考えてからやるのであれば効果的でしょう。
コードの保守性が、堅牢性が、と考える方も多いでしょう。批判を覚悟の上で言いますが、**利用者がいなければコードを保守するモチベもどんどん下がっていきます。**なので、(Webアプリケーションの場合)CI/CDパイプラインだけを整えた後は全力で見た目を整えることに注力しましょう。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。先人たちが言っていることをそのまま並べただけのような気がしますが、あながち間違っていないと実感しました。
1つバズれば、Twitterを活動基点にしている場合、後に作成したものもある程度使用されるだろうと思われるので頑張りたいと思います。