>> 連載の目次は こちら!
■ 概要
rbenv を利用し、複数バージョンのRubyを切り替え可能な環境を作る。
今回は、現時点での最新の安定版である 2.4.1 をインストールする
※以前は RVM でのインストール方法を記載していましたが、rbenvのほうが一般的(?)なようなので、書き直しました。
念のため、RVMでのインストール方法もページの最後の方に参考情報として残しておきます。
■ 参考URL
■ インストール準備
先に、Homebrew、rbenv、ruby-build、default-gems をインストールし、設定をしておく。
① Homebrew をインストールしておく
以下を参考にインストールしておく。
http://qiita.com/prgseek/items/4f725c80140251edd361
② rbenv をインストール
brew install rbenv
③ ruby-build プラグインをインストール
「ruby-build」はrubyの取得元が保存されているプラグイン
git clone https://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build
※新しいRubyがリリースされたときは、以下でruby-buildを更新してからRubyをインストールする
cd ~/.rbenv/plugins/ruby-build
git pull
④ PATHの設定
~/.bash_profileに追記
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"
if which rbenv > /dev/null; then eval "$(rbenv init -)"; fi
「. ~/.bash_profile」で即時反映
⑤ default-gems プラグインのインストールと設定
rbenvで新しいRubyを入れるときに同時にインストールしたいGemを指定できるプラグイン。
以下のコマンドでインストールする。
brew install rbenv-default-gems
で、default-gems というファイルを作って、とりあえず bundler だけ記述しておく
vi ~/.rbenv/default-gems
bundler
■ Rubyのインストール
① ruby-buildを更新
新しいRubyをインストールする際は、さきに以下でruby-buildを更新しておく。
今回は、さっきインストールしたばっかりなので最新になっているはず。
cd ~/.rbenv/plugins/ruby-build
git pull
② インストールできるバージョンを確認する
rbenv install -l
③ インストールする
今回は、現時点での最新の安定版である 2.4.1 をインストールする。
Rubyのソースコードを取得してビルドするので、それなりに時間がかかる。
rbenv install 2.4.1
ruby-build: use openssl from homebrew
Downloading ruby-2.4.1.tar.bz2..
〜 中略 〜
Done installing documentation for bundler after 7 seconds
1 gem installed
④ インストールされたことを確認する
$ rbenv versions
* system (set by /Users/miro/.rbenv/version)
2.4.1
2.4.1 がインストールされたけど、system がアクティブになってるな。。。
MacのデフォルトのRubyがアクティブになっている?
後述の手順でバージョンを切り替えてみる。
■ Rubyのバージョンの切り替え
$ rbenv global
system
# ↑ MacのデフォルトのRubyが有効っぽい
$ rbenv versions
* system (set by /Users/miro/.rbenv/version)
2.4.1
# ↑ 先程の手順で、2.4.1 はインストールはされている
$ rbenv global 2.4.1
# ↑ 「rbenv global バージョン」で切り替える
$ rbenv versions
system
* 2.4.1 (set by /Users/miro/.rbenv/version)
# ↑ 切り替わった!
$ rbenv global
2.4.1
# ↑ うん、
$ ruby --version
ruby 2.4.1p111 (2017-03-22 revision 58053) [x86_64-darwin16]
# ↑ 切り替わってる!
ちなみに、特定プロジェクトのみ別のバージョンを指定するには、プロジェクトディレクトリで rbenv local <バージョン> を実行する。
↓
rbenv local を実行すると、そのディレクトリに .ruby-version という名前のファイルが作成される。
ファイルにはバージョン番号のみが記述されている。
なので、echo x.x.x > .ruby-version で手動で作成しても同じ。
↓
.ruby-versionファイルで指定されたバージョンは、そのディレクトリのサブディレクトリでも有効になる。
■ rbenv利用時の、Gemインストール先
以下にインストールされる。
~/.rbenv/versions/<バージョン>/lib/ruby/gems
※Railsのproduction環境では、--deployment オプションをつけることで、プロジェクトフォルダの vendor/bundle 以下に gem がインストールされる。
以下、旧情報です。参考情報として残しておきます。
##概要
・Macにはデフォルトで古いバージョンが入っているので、以下の手順で特定のバージョンを入れる
・今回は、現時点での最新である 2.4.0 を入れる
・Rubyのバージョンマネージャーである「RVM」を使ってインストールする
##手順
###1. XCode をインストールしておく
###2. デベロッパーツールをインストール
xcode-select --install
###3. Homebrew をインストール
Homebrewのインストール を参照
http://qiita.com/prgseek/items/4f725c80140251edd361
###4. RVMをインストールする
(RVM とは、Ruby Version Manager のこと)
curl -sSL https://get.rvm.io | bash -s stable
source ~/.profile
###5. インストールできるRubyの一覧を確認
rvm list known
###6. Ruby2.4.0を入れて、デフォルトにする
rvm install ruby-2.4.0 --default
source ~/.profile
###7. 確認
$ which ruby
/Users/miro/.rvm/rubies/ruby-2.4.0/bin/ruby
$ ruby --version
ruby 2.4.0p0 (2016-12-24 revision 57164) [x86_64-darwin16]
###8. バージョンを変更したい時
同様に
rvm install ruby-x.x.x --default
source ~/.profile
するだけ。
前のバージョンを消したい時は、
rvm remove ruby-X.X.X-pXXX