はじめに
余っているRaspberryPizeroで何かできないかと考えMuninを使用して監視サーバにすることにしました。
前提
今回使用した環境
ハードウェア : Raspberrypizero WH
OS : Raspbian GNU/Linux 12 (bookworm)
用語など
Muninでは監視サーバをマスタ、監視対象の端末をノードと称します。
構築
マスタのインストール
まずは監視サーバの準備をしていきます。
- Apacheのインストール
bash
$ sudo apt-get install apache2
- Muninのインストール
bash
$ sudo apt-get install munin
- Apacheの動作確認
ローカルエリアネットワーク内の別端末からブラウザでApacheにアクセスしてみます。
URL : http://<マスタをインストールした端末のIP or 名前>
- apacheのコンフィグ設定
bash
$ ls /etc/munin apache24.conf munin-node.conf plugin-conf.d static munin-conf.d munin.conf plugins templates
bash$ sudo nano apache24.conf //変更前 <Directory /var/cache/munin/www> Require local Options None </Directory> //変更後 <Directory /var/cache/munin/www> Order allow,deny Allow from all Require all granted Options None </Directory>
- コンフィグファイルのシンボリックリンクをApacheのディレクトリに作成
bash
$ sudo ln -s /etc/munin/apache24.conf /etc/apache2/sites-enabled/munin.conf
- Muninの動作確認
ローカルエリアネットワーク内の別端末からブラウザでMuninにアクセスしてみます。
URL : http://<マスタをインストールした端末のIP or 名前>/munin
この段階ではまだノードが登録されていないためマスタ(監視サーバ自体)のみの情報が表示できます。
ノードの追加
それでは監視の対象になるノードの追加をしていきます。
- ノードのインストール(ノード(監視の対象となる端末)で実施)
bash
$ sudo apt-get install munin-node
- Muninノードのコンフィグファイルに追加(ノード(監視の対象となる端末)で実施)
bash
$ sudo nano /etc/munin/munin-node.conf //追加 # A list of addresses that are allowed to connect. This must be a # regular expression, since Net::Server does not understand CIDR-style # network notation unless the perl module Net::CIDR is installed. You # may repeat the allow line as many times as you'd like allow ^127\.0\.0\.1$ allow ^::1$ allow ^<マスタのIPアドレス>$ ⇨ 追加行
- ノードの再起動(ノード(監視の対象となる端末)で実施)
bash
$ sudo systemctl restart munin-node
- ノードの追加(マスタ(監視サーバ)側で実施)
bash
$ sudo nano /etc/munin/munin.conf //追加 # a simple host tree [localhost.localdomain] address 127.0.0.1 use_node_name yes [<任意の名前>.localdomain] ⇨ 追加行 address <追加するノードのIPアドレスまたは名前> ⇨ 追加行 use_node_name yes ⇨ 追加行
しばらくすると新しいノードが追加され確認できるようになります。
ちなみに.localdomeinの部分はグループ名と考えると良いかもしれません。こちらも任意に変更することができます。
それでは、良きラズパイライフを!!