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Ubuntu 18.04 で Kindle Fire HD をサブディスプレイとして使う方法

Last updated at Posted at 2018-12-08

概要

ホストに仮想スクリーンを作成します。
ホストの仮想スクリーンをKindle Fire HD に合わせて設定します。
KindleからホストへVNCをつかって接続します。

次の環境で動作確認しました。

  • Ubuntu 18.04 LST (ThinkPad E580)
  • Kindle Fire HD 8 inch (2018)

仮想スクリーンを追加する

参考文献に従って次の通り作成しました。

/usr/share/X11/xorg.conf.d/ に設定を追加します。

sudo vi /usr/share/X11/xorg.conf.d/20-intel.conf

このファイルに次の内容を記述します。
VirtualHeads に指定する数は任意です。
ここでは2つの仮想スクリーンを作成します。

Section "Device"
    Identifier "intelgpu0"
    Driver "intel"
    Option "VirtualHeads" "2"
EndSection

ログインし直すと、VIRTUAL1およびVIRTUAL2スクリーンが追加されています。

$ xrandr -q

... (ディスプレイの設定一覧が表示されます)
VIRTUAL1 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
VIRTUAL2 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)

もし、設定がうまくいかずログインできなくなってしまった場合は、ログイン画面からWaylandでログインし、修正作業をしてください。

gtf で設定値を計算する

Kindle Fire HD 8inchの解像度は 1280*800です。
ただし、このままの解像度を使ってしまうと、スクリーン下部のナビゲーションバーと干渉してしまうので、本稿では1280 * 700ピクセルの解像度を使用します。

はじめに gtf コマンドで今後使用する設定値を算出します。

# gtf x軸の解像度 y軸の解像度 リフレッシュレート
$ gtf 1280 700 60

次のような値が得られるので、 Modeline より右をクリップボードにコピーします。

# 1280x700 @ 60.00 Hz (GTF) hsync: 43.50 kHz; pclk: 72.38 MHz
Modeline "1280x700_60.00"  72.38  1280 1336 1472 1664  700 701 704 725  -HSync +Vsync

Xrandrで仮想スクリーンを設定する

次のコマンドを入力してください。
xrandr --newmodeのオプションは、先の工程でクリップボードにコピーした値です。

$ xrandr --newmode "1280x700_60.00"  72.38  1280 1336 1472 1664  700 701 704 725  -HSync +Vsync
$ xrandr --addmode VIRTUAL1 1280x700_60.00
$ xrandr --output VIRTUAL1 --mode 1280x700_60.00 --left-of eDP1

VIRTUAL1 は追加された仮想スクリーン名です。
eDP1はホストの内蔵ディスプレイです。環境に応じて修正してください。

ホストにVNCサーバをインストールする

$ sudo apt install tightvncserver

x11vncをインストールし起動する

$ sudo apt install x11vnc
$ x11vnc

Kindle Fire HDからVNCで接続する

Kindle Fire HDにVNCクライアントをインストールし、ホストへ接続します。

参考文献

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