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初めてのPJを終えてプロジェクトシックになった

Last updated at Posted at 2025-04-10

お疲れ様です!
2024年4月、SESに未経験からの転職、6月から大規模ネットワークの構築作業に参画し、2025年3月末までの約10ヶ月間従事しました。
本当に楽しい10ヶ月間でホームシックならぬプロジェクトシックです、、寂しくてしょうがない:sob:
今回は、その中で私が得た経験や気づきを文章化しようと思います。

参画して1週間経った時の脆弱ぶりが読める記事も置いときます。

SESとは?

SESとは、システムエンジニアリングサービスの略で、企業にエンジニアを派遣し、プロジェクトに必要な技術者を提供するサービスのことです。SESの特徴としては、自社に在籍しながら様々なプロジェクトを経験できる点があります。これにより、多様な技術や業界知識を短期間で習得できるのが魅力です。

プロジェクト概要

今回私が参加したのは、ある企業の大規模ネットワーク構築プロジェクトです。このプロジェクトでは、拠点間を繋ぐネットワークを整備するため、ルーターやスイッチの設置、設定、テストをするものでした。

プロジェクトの目的

  • 新規拠点のネットワーク整備
  • パフォーマンス向上と冗長性の確保
  • セキュリティの強化

初めてのSESとしての役割

私の役割は、主にPMの補佐、PM配下のエンジニアサポートでした。未経験の私にとって最初は戸惑いしかなく宇宙人の巣窟でした。しかし、経験豊富でちょっぴり適当なPMや周りの強強エンジニアの方々が手厚く指導してくれたおかげで、徐々に業務に慣れていきました。

初めての体験

構築作業
現場では主にスケジュール進捗管理で、リアルタイムで進む構築作業の全体像を俯瞰して見る必要がありました。ラック・機器設置や結線抜線をするCEと機器の設定をするSE、両方の手順を把握して、進捗管理をしていたのでマルチタスク地獄でした。
人が足りない時は構築作業に参加し、最初のうちは言われるがままにこなし、その中で周りの方に質問をしたり、自己学習をすることでパズルのピースがはまっていくような感覚が快感でした。

トラブルシューティング
非常に複雑なネットワークなので、頻繁に問題が起きてました。問題が起きた時は報告を受けて、エスカレーションする仕事をしました。最初は報告受けても私に言うな〜〜!!分からね〜〜!!:weary:と思ってましたが、何が起こっているのか質問して徐々にエスカレーションする際の説明が少しづつ出来るようになりました。
どのように対処するか、問題を如何に最小限に抑えるかを間近で見ることができました。

チームワーク
プロジェクトチームの構成員は多様で、各自がそれぞれのスキルを持っています。誰が何が出来て得意なのか?情報を共有し、助け合うことで、より良い成果を出すことができました。強強エンジニアほど背負い込むので、私自身が自滅しない範囲でタスクを頂いたりして過ごしてました。

テスト作業
言われるがままに設計図などのドキュメントを作る作業をしていたので、テスト作業で謎が解決できました。実際に結線抜線して挙動を確認したり設定をすることで、網目のように張り巡らされているのを体感することが出来ました。
テスト業務の記事はこちら↓

デバイス管理
PJ最大の苦行でした。数千台ある機器のデバイス、ソフトウェアの情報を管理するというもので、まず収集ツールの資料が宇宙語でプロパーの方と頭抱えました。解読した後は機器探しでフロアの全PJルームを捜索し、遠隔地にある機器も含め全て発見してからのデバイス情報を収集ツールに落とし込むのが地獄でした。初めて手順書を作ったりして今では乗り越えて良かったです。
最大の苦行の記事↓

収穫と反省

収穫

技術スキルの向上
ネットワークの基礎知識から、実際の設置作業まで、幅広い技術を学べました。特に、Cisco製品の設定の仕方や設計を見れたのは貴重な体験でした。

コミュニケーション能力の向上
100名近く居たので様々な方と関わり、コミュニケーションスキルが上がりました。コミュ力お化けが多かったので困る事はありませんでしたが、エンジニア独特の解答の仕方や、物の聞き方に慣れました。特に技術的な内容をわかりやすく説明するスキルは、今後自分も磨いていきたいです。

広い視野
構築作業は複数の作業がリアルタイムに進行していくのでとにかく全てを把握する必要がありました。進行役のPMにわかりやすくするために、各作業の行程を表にしてディスプレイに映しました。制限時間もあったので、どの作業が遅れているのか、何時までに進めないとアウトなのかもわかりやすくできたと思います。

反省

準備不足
スタート当初は、プロジェクトの全体像を把握していなかったため、初めての課題に直面した際に焦ってしまうことがありました。もっと事前にプロジェクト全体を理解しておくべきだったと感じています。

技術的な理解
とにかく知識、技術、経験が足りないです。数をこなさないと解決しない問題なので、物怖じしないでこれから頑張るしかないです。

ガチャだけどそんなにSESは悪くない

SESという働き方について思うことを述べたいと思います。未経験からSESに転職し、実際にプロジェクトに参加してみて感じたのは、SESは魅力的なキャリアパスであるということです。

  • 学びの場が豊富
    様々なプロジェクトに参加できることで、自分自身のスキルを短期間で大きく成長させることができます。

  • 人との繋がり
    多くのエンジニアやクライアントとの関わりを持つことで、ネットワークを広げることができ、業界内でのプレゼンスを高めることが可能です。
    未経験だからこそ得られる経験もあります。これからSESに挑戦しようと思っている方にも、自分のスキルや経験を生かして、どんどん挑戦してほしいと思います。SESで得られるものは多いですし、その経験は必ず将来の自分に役立つはずです。
    SESの方が、色々な現場に居たからこそ前の現場ではこんな管理の仕方でした、こんな便利ツールありました、など知識が豊富な方が多いです。
    逆にプロパーの方が他所はどうなっているんだろう、、という感じでした。

秒で打ち解けるために質問をせよ

一見気難しそうだったりして話しかけづらい、、と思いがちですがガンガン質問してください。幸い1聞いたら1000で返してくる人ばかりで常に人と会話していました。電波の通じないところにいたので検索することも出来ず、聞いて歩いていましたが、嫌な顔をされることはなかったです。
聞いて得た収穫から考えたことを話してみたりして、貴方から聞いたことはこんな収穫になっています、というのを話すと、また新たな問いを投げかけてくれたりして関係が深まります。
聞きながら今まで参画したPJについて聞いたり、なぜエンジニアをしているのか、何をしたい人なのか、その人の背景を聞いてみて、自分自身の参考になりそうなことを引き出しましょう。
100名近く居たので名前を覚えるのが一番最初の仕事でしたが、私が一方的に顔と名前を覚えても仕方なく、人の記憶は関わりの深さ、印象の深さなので自分も覚えつつとりあえず話しかけて覚えてもらうという努力が必要です。

余談 手のひらネットワーク機器

「手のひらネットワーク機器」というカプセルトイはご存知でしょうか?
ネットワークエンジニアならば喉から手が出るほど欲しい?らしいです。
ITインフラ機器メーカーの監修のもと、ネットワーク機器やサーバラックなどをミニチュアで再現したカプセルトイです。データセンターを構築する気分を味わうことができ、自宅でもインフラを体感できます
初めてPJに参画した日、PMの机の上にデータセンターが構築されていてクリアデスクのクの字もなかったのです。「これの設計と中身の設定をする仕事をするんやで〜:metal_tone1:」と言われたのを昨日のことのように覚えています。実機は別の施設にあったのでPJルームには手のひらネットワーク機器しかなく、ミニチュアで説明を受けました。小さくて可愛いのですが、机に並んでいる状態は壮観でした。

おわりに

終始よくわからない状態でしたが、最後まで見届けることができて大変勉強になりました。
今回のPJは一度解散してまた数年後にやるそうで、強くなって戻ってこいと言われたので頑張ります。
人とは会うべくして出会うものだと私は思うのですが、今回出会った方々から、数年後きっとわかるようになるからと言っていただけたのが救いです。暗中模索で用語の意味がわかるけどわからない、と言う状態がしんどかったのですが、きっとわかる日が来る、わかんない状態も面白がって行こう、と言うスタンスが今後自分がこの仕事を続ける上で軸になりそうです。
次の案件はサーバーで、ネットワークじゃないのか、、と一瞬残念に思いましたが、インフラを制したいので引き続き精進していきます!!
ここまで読んでくださりありがとうございました。

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