M1 Macで始めるハッカー生活 (Hack The Box チュートリアル)
Hack The Boxとは
サイバーセキュリティのスキル向上のトレーニングができるオンラインプラットフォームです。https://www.hackthebox.com/
ここではゲームのようにレベルをあげながらペネトレーションテストのスキルを向上させることができます。この記事ではHack The Box(以下HTB)での学習に必要な環境構築をします。というのも、HTBではHTBが用意したペネトレイト対象のマシンにVPNで接続して実際に攻撃を行う形で学習を進めていきます。そして手元にはKali Linuxを用意するのが一般的です。M1Mac上でVMを動かすのはなかなか面倒なので、その参考になればと思います。
環境構築
参考記事(https://qiita.com/aka_hat/items/9df05ee63ed609dedfb3)
上記参考記事のうち、
Kali Linuxのダウンロード
arm版のKali Linuxのisoをダウンロードしてください。
UTMのインストール、起動
UTMの公式サイトにてUTMをダウンロードしてインストールしてください。インストールが完了しましたら起動してください。
UTMのVM設定
- Create a New Virtual Machine ボタンを押下
- Virtualize を選択し、Linux を選択
- Brouse を押して先程ダウンロードしたisoファイルを選択
- 適宜メモリサイズとストレージサイズを設定
- 名前をつけてSave
ここまでは参考記事と同じです。ここでVMを起動する前に、VMの Edit Selected VM を開きます。その中の Display の Type を Console Only に変更します。
そしてここからまた参考記事と同じくVMを起動してインストールを進めていきます。ただし参考記事のようなGUIでのインストールとは異なります。
- VMを起動しInstallを選択する(Display の Type を Console Only に変更していない場合、ここでブラックスクリーンが続いてインストールが進まなくなります)
あとはよくあるLinuxのインストールです。
インストールが完了しましたら一度VMを停止し、Display の Type を Full Graphics に戻しましょう。マウントしていたisoを削除し、VMをもう一度起動すればKali Linuxが動いているのが確認できると思います。
※ Display の変更をする必要があるかどうかはKali Linuxのバージョンによって異なるようです。2022-2, 2022-3では変更の必要があるそうです。2022-1以前のバージョンでは変更の必要がないようです。GitHubにissueがたってました。(https://github.com/utmapp/UTM/discussions/4044)
Hack The Boxのマシンとの接続
以降ではVM内での操作になります。
まず初めにFireFoxを開いてHTBのアカウントを作成しましょう。HTBのアカウントを作成したらHTBのチュートリアルを通して接続してみましょう。TutorialはHTBのHomeの左下にある Starting Point というコースになります。その中にある猫のマークの Meow というコースが最も簡単なコースになります。
コースの最初のステップが「Connect to Starting PointVPN before starting machine」です。このステップの右側にあるボタンを押すとOpenVPNの設定ファイルをダウンロードすることができます。このファイルをダウンロードしましたらターミナルを開き、
$ sudo openvpn <username>.ovpn
を実行してください。これで接続が完了します。(内には先程ダウンロードしたファイルのパスを適宜入力してください。)
以下の記事のようにエイリアスを貼っておくと便利だと思います。
参考記事(https://naya-hira.hatenablog.com/entry/2020/02/18/000717 )
あとはコースを進めていけばあっというまにハッカーになれるといいな。
Starting Pointの各コースの解説などもしていけたらと考えています。