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Docker compose を使ってRails7.1系で新規アプリのひな型を作り、サーバーに接続しよう

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この記事のゴール

Docker composeを使ってRails newコマンドによる新規アプリのひな型とdevelop環境を作ります

最初にDockerについても触れていきます。

事前準備

まずは皆さん、Docker desktopをインストールしておいてください。

※Ruby,SQL,RailsのインストールはDockerfileにそれぞれをインストールするためのコマンドを書き込むことで省略されます。とても便利。

1. Dockerとは

Dockerとは何か

Dockerとはコンテナという仮想化技術を用いてアプリケーションを簡単に構築、実行することができるプラットフォームです。

macでもwindowsでもDockerを使えば常に同じ環境を作り出し、アプリケーションを実行することができます。ゆえに環境の違いによる問題を最小限にできます。

また、開発環境から本番環境へ移行すること(デプロイ)が非常に容易になります。

2. Docker composeとは

複数のコンテナを実行するためのツールです。
コンテナをまとめてひとつのコマンドで操作することができます。

1つのコンテナにまとめて入れればいいと思うかもしれないですが、
それは一般的ではありません。

Web開発においてはwebサーバとデータベースサーバを別々のコンテナに格納することが一般的で、これにより各サービスの設定や管理が独立して行えます。
また、一方のサービスに問題が発生した場合、他サービスへ影響しづらく、対処しやすいです。

3.どのように使うのか

4つのファイルを作業ディレクトリに作成し、コマンドを実行するだけで完了です。

├── dockerfile
├── Gemfile
├── Gemfile.lock
└── docker-compose.yml

Dockerfileを作成しよう

まずDockerイメージを作るためのDockerfileを作成しましょう。コピペで大丈夫です。
Docker公式ドキュメントのサンプルコードに少し書き加えています。

FROM ruby:3.1.1
WORKDIR /myapp
ADD Gemfile /myapp/Gemfile
ADD Gemfile.lock /myapp/Gemfile.lock
RUN gem install bundler
RUN bundle install
ADD . /myapp
  • WORKDIR /myapp
    Dockerイメージ内の作業ディレクトリを/myappに設定するためのコマンドです。
  • ADD Gemfile /myapp/Gemfile
    Dockerイメージ内にGemfileを追加するためのコマンドです。
  • ADD Gemfile.lock /myapp/Gemfile.lock
    Gemfile.lockをDockerイメージ内の/myapp/Gemfile.lockにコピーしています。
    Gemfile.lockは、Gemfileをもとに実際にインストールされたgemの一覧とバージョンが記載されるファイルです。
  • RUN bundle install
    上記のGemfileに記載されているgemをインストールします。さらにGemfile.lockにGemの一覧とバージョンを自動で記述するコマンドです。
  • ADD . /myapp
    現在のディレクトリ(.)にあるすべてのファイルをmyappというディレクトリにコピーします。

Gemgileを作ろう

作業ディレクトリにあらかじめ以下のコードが書かれたGemfileという名前のファイルを作っておきましょう。
これでrails newを実行したときにrailsをロードできるようになります。

source 'https://rubygems.org'
gem 'rails', '7.1.2'

空のGemfile.lockを作ろう

作業ディレクトリに空のGemfile.lockという名前のファイルを作りましょう。

Docker-compose.ymlを作ろう

以下のコードが書かれたファイルを作業ディレクトリに作ります。

version: '3'
services:
  db:
    image: postgres
    environment:
      POSTGRES_PASSWORD: password
  web:
    build: .
    command: bundle exec rails s -p 3000 -b '0.0.0.0'
    volumes:
      - .:/myapp
    ports:
      - "3000:3000"
    depends_on:
      - db
  • version: '3'
    使用するDocker Composeのファイルフォーマットのバージョンを指定します。

  • services:
    起動するサービス(コンテナ)を定義します。

  • db:とimage: postgres
    dbという名前のサービス(コンテナ)を定義し、そのイメージとしてpostgresを使用します。

  • web:
    webという名前のサービス(コンテナ)を定義します。

  • build: .
    webサービスのDockerイメージを現在のディレクトリのDockerfileを使用してビルドします。

  • command: bundle exec rails s -p 3000 -b '0.0.0.0'
    webサービスのコンテナが起動したときに実行するコマンドを指定します123。この場合、Railsサーバーをポート3000で起動します。

  • volumes: - . :/myapp
    ホストの現在のディレクトリ(.)とwebサービスのコンテナ内の/myappディレクトリをマウント(同期)します。

  • ports: - "3000:3000"
    ホストのポート3000とwebサービスのコンテナのポート3000をマッピング(接続)します。

  • depends_on: - db
    webサービスがdbサービスに依存することを指定します123。これにより、dbサービスが先に起動した後にwebサービスが起動します。

docker-compose runしよう

Docker Desktopを起動し、以下のコマンドを実行します。

docker-compose run web rails new . --force --database=postgresql --skip-docker

rails newによりアプリひな型がまとめて生成されます。

また"--skip-docker"を入れることでrails7.1から導入された、
dockerfileをproduction環境用へ自動で書き換えられることがなくなります。
そのまま以下のコマンドを実行してもsecret_key_base関連のエラーでwebサービスが立ち上がりません。
私はこれに気付くのに時間がかかりました。

docker-compose build しよう

以下のコマンドでイメージをビルドします。

docker-compose build

config/databese.ymlを編集しよう

以下のように編集します。

default: &default
  adapter: postgresql
  encoding: unicode
  host: db
  username: postgres
  password: password
  pool: 5

development:
  <<: *default
  database: myapp_development


test:
  <<: *default
  database: myapp_test

データベースを生成しよう

以下のコマンドでデータベース(今回はpostgreSQL)を生成します。

docker-compose run web rake db:create

コンテナを起動させよう

以下のコマンドでコンテナを起動できます。

docker-compose up -d

サーバーに接続しよう

以下のアドレスをブラウザに入力すればサーバーに接続できるはずです。

localhost:3000

image.png

お疲れさまでした

参考

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