はじめに
リモートワーク主体の働き方になって2年以上経ちますが、チームではその間も多くの新人と中途入社の皆さんを受け入れてきました。
雑談チャットを用意してみたり、チームミーティングにレクリエーションを導入してみたり、入社した側も受け入れ側も努力と工夫をしてきたので、それなりには馴染んでもらっているようには感じます。ただ、たまに出社したときに顔を合わせてもリアルだと妙によそよそしかったり、会話が弾まないなぁとも感じていました。
私は「同じ釜の飯を食う」という言葉が好きです。一緒に食事を摂るということには、単に同じ空間を共有するという意味だけではなく、関係性を深める特別な何かがあると感じるからです。少し古臭い感じはしますが、私はそんなところを信じています(ポエムここまで👀)。
ということで、今回はチームで気軽にランチ会を実施するためのアプリを作・・・ってもらいました。
環境など
ブラウザを開いて、ログインして、登録して・・・と考えただけでも気持ちが萎えてしまうので、気軽さ、手軽さを重視して Teams に機能を統合することにしました。主な道具立ては下記の通りです!
- Microsoft Lists(Sharepoint)
- Microsoft Power Automate
Microsoft 365 の契約があれば追加費用なしで構築できるところも、手軽でいいですよね。
お願いしたこと
今回はチームのメンバーに作ってもらうことになったので、実現して欲しい事として下記の内容をお願いしました。
- 外観・操作性
- Teams のタブからアクセス
- カレンダー形式で表示
- 参加者表示
- グループ分け前は匿名表示(人数が分かるように)
- グループ分け後は氏名表示
- 流会の場合は匿名表示(晒し防止のやさしみ機能)
- 機能
- 参加登録
- 参加取消
- グループ分け
- 参加者をランダムに分ける
- 2名以下の場合は流会とする
- 3名~5名の場合は1グループとする
- 6名以上の場合は1グループあたり3~4名とする
- 毎日定刻に実施する
- 参加者をランダムに分ける
- 通知
- 新規参加者登録時
- グループ分け実施時(結果通知)
- 当日の参加者が1名~2名の場合(流会防止通知)
普段は話をしないような人ともランチを楽しんで欲しいとの考えから、グループ分けが行われるまで組み合わせはもちろん、誰が参加しているかも分からないようにしてみました。そして、晒し防止機能は参加のハードルを下げるために重要な役割を果たしてくれると考えています。
出来上がったもの
外観・操作性
希望通りカレンダービューでアプリを作ってもらいました。パッと見て分かりやすいですし、好きな日付を選んで参加登録を行うだけなので使い勝手も非常良いです。
![]() |
---|
少しだけ画面の説明をしておくと、下記のような感じで表示が行われています。
① 開催時の氏名表示
② 流会時匿名表示
③ グループ分け前の匿名表示
④ 選択日の明細表示
機能
参加登録
参加登録は「新規」を選択して「保存」を押すだけです。必要項目はデフォルトでセットされているので、わずか2クリックです。お、お手軽が過ぎるな・・・。
![]() |
---|
参加取消
参加取消は「自分のみ」のビューから対象を削除するだけです。参加登録時点では自身の参加登録も匿名表示されていて見分けがつかないため、この方法で実現したそうです。
![]() |
---|
通知
最後に通知について見ていきます。自分が参加申し込みをしている日に新たな参加者が加わると下記のような形で通知が行われます。3人目の参加者が現れて流会がなくなると少しウキウキした気分になります・・・。
![]() |
---|
グループ分け後はこんな感じです。結果だけが案内されるのかと思いきや、会話デッキまで用意してくれるという気の利きよう・・・。聞いたところによると、いくつかの候補からランダムに提案をしてくれるそうです。
![]() |
---|
そして流会防止通知はこんな感じで用意してくれていました。単なる通知機能程度で考えていたのですが、ここから参加登録まで出来てしまうという期待値以上のものになっていました。これで救世主が量産されそうです 👀チラッ
![]() |
---|
まとめ
ということで、今回は同じ釜の飯を食いたいという個人的な願望を満たすためだけにアプリを作ってもらいました。
・・・と言うのは半分冗談で、こんなご時世なので、たまの出社の時くらい、出社した時にしか出来ない何かしらのプレミアムな体験を提供できればと考えていた中の1つを形にしてもらった感じです。
「直接声をかければいいじゃん!」という話もありますが、入社したてだとお互いなかなか声をかけづらかったり、同調圧力が働いたりもするので、こういう形があっても良いんじゃないかと考えています。
以前に「周知事項リスト」というものを同様のプラットフォーム上で作ったのですが、Microsoft Lists と PowerAutomate の組み合わせは本当に便利で、ちょっとした業務改善には非常に有効だと思っています。皆さんもアイディアを形にするのに活用してみてはいかがでしょうか!