SIMフリーで4Gに対応しており、10インチというなかなかの大画面液晶を搭載した型落ちタブレットMediaPad T2 Pro 10.0。
Androidバージョン6.0の公式ROMが中々使いづらく、省電力を意識し過ぎたためかクロック数を本来利用できる値の1/4に強制的に固定しているため、常にもっさりとした動作になる。
しっかりと中華タブレットでありがちな使えないことはないけどイライラするの要素を含んでいるのだ。
10インチ版の既出記事がない
7インチ版へLinege OSを導入する記事はいくつか存在するものの、なぜか10インチ版への導入解説を行っているサイトを見つけることはできなかった。英語版ではいくつかあったが、日本語版はおそらく存在しない。
色々試行錯誤した結果、Linege OS 18.1 (Android 11)を導入することができた。流石にOSが新しいだけあって使いやすい。バージョンの低さが理由でアプリが利用できない問題に遭遇することもなくなった。
準備するもの
- BootloaderをUnlock済みのMediaPad T2 Pro 10.0
-
platform-tools
- adb
- fastboot
- lineage-18.1-UNOFFICIAL-federer.zip
- TWRP-3.3.0-0-federer.img
-
Open GAPPS
- Platform: ARM64
- Android: 11.0
- Variant: micro以下
- 32GBくらいのmicroSDカード
導入手順
microSDへromとgappsを配置
ルートディレクトリにlineage-18.1-UNOFFICIAL-federer.zip
、open_gapps_***.zip
を配置します。
fastbootからTWRPをブートさせる
タブレット本体の電源ボタン+音量下ボタンを長押ししてfastbootモードへしておく。
TWRPの.imgファイルを配置したディレクトリよりコマンドプロンプトを開き、下記コマンドを実行。
fastboot boot TWRP-3.3.0-0-federer.img
※ここで fastboot flash recovery TWRP-3.3.0-0-federer.img
を実行してフラッシュを行うと、次回以降はfastbootコマンドを利用せず本体のみでTWRPを起動できるようになるのですが、なんとなく嫌だったのでリカバリーの上書きは行いませんでした。
TWRPでBackup & Wipeを行う
バックアップなんてしたことなかったんですが、念のため一応しておいた方がいいかもしれません。
Backup
より
Boot
Data
System
を選択し、Select Storage
よりバックアップ先をMicro SD card
に指定。Swipe to Backup
をスワイプしてバックアップを開始する。
バックアップが完了したら、Wipe
よりAdvanced Wipe
から、
Dalvik / ART Cache
cache
Data
-
System
を選択し、Swipe to Wipe
をスワイプ。完了したら今度はSwipe to Factory Reset
を実行。
romとGAPPSのインストール
Install
よりSelect Storage
→Micro SD card
を選択。
はじめにlineage-18.1-UNOFFICIAL-federer.zip
を選択してAdd more Zips
よりopen_gapps_***.zip
も追加。
Swipe to confirm Flash
をスワイプしてインストール開始。
おなじみのlineageロゴが表示されれば、あとは待つだけです。
トラブルシューティング
fastbootモードへ入れない
micro SDカードディレクトリにdload
フォルダがあるとHuaweiのRecoveryが必ず起動します。
dloadディレクトリを削除してください