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発表資料とスライドを見ながら思ういくつかのこと

Last updated at Posted at 2018-12-10

思うことをつらつらと書きます

発表が多くなるシーズンを前に,ちょっと思うところがいろいろあったのでメモ書きしておきます.
なお,本記事はeeic (東京大学工学部電気電子・電子情報工学科)その2 Advent Calendar(リンクはこちら)の記事として登録しました.
投稿時点では登録してなかったのですが,まだ空きがあるようだったので1枠もらいます.

はじめに,一番大事なこと

私達は,なんで体裁にこだわるのか.
私の場合,「見やすいスライド」「見やすい資料」は発表内容をきちんと相手に伝えるのに絶対必要な要素だと思っているから,です.逆に,「見にくいスライド」「見にくい資料」は,内容がぜんぜん頭に入ってきません.
そういう人が自分以外にも存在するのを知っているから,体裁にこだわってしっかり作り込むようにしています.

相手に話を聞いてもらうときに礼儀を見せるのと同じです.
自分がこんなにしっかりしてるんだぞと見せるところから,コミュニケーションだと思っています.
あまり長く語りすぎないうちに,細かいポイントの列挙に入ります.

スライドについて,いろいろ

偉大な先人のスライド論はこちら

スライドサイズ

僕は「スクリーン等に合わせるべき,わからないときは4:3」派です.
スクリーンはフルに使っていくほうが有利ですから.
あと,まだまだ世の中4:3のスクリーンが多いと思います.

フォントを統一しよう

スライドは原則としてゴシック系でいいんじゃないでしょうか.ヒラギノ角ゴばかり使っています.
英語ならHelveticaを主に使っています.
細い線は基本的に「見づらい」ですから,あまり明朝系は使われないと思います.
参考:フォントの選び方(伝わるデザイン)

モリサワの無料UDフォント(2018年12月11日追記)

MORISAWA BIZ+の存在をイショティハドゥスくんに教えてもらいました.モリサワのユニバーサルデザイン日本語フォントです.無料で3種類使えます.
リンク先の一番下の方に「無償版」というリンクがあります.最新のWindowsには標準で入っているそうです.
ティラノサウルスを走らせている暇があったらこのフォント使いましょう.

フォントサイズを考えよう

スクリーンのサイズにも依存するので,何pt,と提案する気はありませんが,あんまり小さい字でビッシリ書いてあっても読めません.

文字,多くない?(wow wow)

これは僕自身全然できていないのですが,スライドは「見せる」が基本です.
もちろん場合によります.アカデミックな場所だと文章マシ(当社比)を求められることもあります.

階層構造を使おう

なんでもかんでも箇条書きにするのは良くないとされていますが,全部べた書きにされるよりマシです.
同列に配したい内容を同レベルのインデントで揃えて書くなどすると,わかりやすくなります.
「その文章,箇条書きにしたほうがわかりやすくない?」というケースも時々見かけます.
ついでながら,インデントの長さもガタガタだと「見にくい」ですね.

改行に注意

単語の途中で改行が入るのは単純に「見にくい」
うまいこと調整したほうがいいと思います.

その装飾は必要ですか?

スライドのテンプレートとかを使って,上の方とか左の方とかが謎の緑のうねうねに支配されているスライド,それ本当に必要ですか?その部分も使ったほうが良くないですか?
尊敬する先輩曰く「余白は美しい」ですが,これは余白というか…….

発表中にページを戻ったら負け

質問されたり止められたりしたケースを除いて,ですが,これは,自分の説明に必要な要素をうまく配置できませんでした,ということになります.
スライドを前後する時間も無駄ですし,右往左往するのはあんまりかっこよくないです.

図表の解像度

輪講で論文の図のスクショを貼っているそこのお前.
解像度が低いと,軸の文字や細かい変化が読めません.読めない図はいらない図です.
論文誌によってはwebページで図を取得できる場合もあるし,ビューワーでPDFから図を引っこ抜くこともできます.なにか工夫しましょう.
あと,表ぐらい自分でつくろう.

図,貼っただけ問題

強調したい部分とか,矢印なり色なりつけたほうがいいです.
何を見たらいいかわからない場合もあります.

パラパラ漫画のすゝめ

ページ送りを使って,進展する現象を説明するアニメーションもどきポンチ絵的なのを使うと,結構便利なこともあります.
僕はよくやります.

発表練習をしよう

しよう,というか,気持ちとしては「しなさーい!」です.
読めば読むほどなめらかに発表できます.
0回ではぶっちゃけ聞いててもなんだかよくわかりません.
ついでに,原稿的なものですが,僕は作ったほうがいいと思っています.
マジでスライドと聴衆だけ見て発表できるくらい練習をやりこんでいるのならいらないかもしれませんが.

資料について

自分でも模索しているところがありますが,いろいろ書いてみます.
偉大な先人の資料論はこちら
尊敬する友人の資料論はこちら

フォント

こちらも変わらず,細い文字は基本的に見づらいです.

行間

ガバガバでも「見にくい」し,ギチギチでも「見にくい」ですね.

インライン数式

特に分数を使う時.これいっつも悩むんですけど,僕は行内数式の分数は2段にせず,スラッシュ区切りで1段に書くようにしています.行間に干渉したくないので.

半角数字を使ったほうがいい

原則は「統一が取れていること」です.僕は昔は「1桁の数字は全角,複数桁の数字は半角」という流派でしたが,改宗しました.理系の文書はだいたい全部半角数字にしておけば間違いないです.
無秩序に異なる表記が混在しているのが一番「見にくい」です.

表のスクショを貼るな

表のスクショを貼るな.自分でつくろう.理由はスライドと同じ.

おわりに

Qiitaに書く内容じゃなかったかもな!
なんかあれだったらどっかに移転させます.

急いで作ったので内容がガバですみません.
それでは良いアカデミックライフを.

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