この記事で分かること
- Unityでのジャイロセンサーの有効化方法
- Unityでの3Dオブジェクトの回転制御
- Unity Remote 5の使い方
#1 事前準備
iPhone側
1.AppStoreから Unity Remote 5 をインストール
Unity Remote 5 のインストール：AppStore
2.Unity Remote 5を開いて、iTunesがインストールされたPC(Windows)とUSBで接続
PC(Windows)にiTunesがインストールされていない場合はこちら
3. iPhone側で「このコンピュータを信頼しますか？」というメッセージが表示されるので、「信頼」をタップ
PC(Windows)側
1. Unity Hub から Installs > Add modules > iOS Build Supportを選択し、インストールする（バージョンは任意のものを選択）
2. Projectsに戻り、New Project > Universal 3D を選択、好きな名前を付けて Create project を選択する
3. Hierarchyウィンドウの＋マークをクリックして、3D Object > Cube を選択する
4. Cubeを選択した状態でInspectorウィンドウを開き、Transform > Scaleを
[X:0.0715, Y:0.1467, Z:0.0078] に設定
※iPhone14のサイズをもとに設定
参考：J:COM 歴代iPhoneシリーズの情報まとめ
5. Edit > Project Settings... を選択する
6. Project Settingsウィンドウから、Editor > Unity Remote > Device を None から Any iOS Device にする
7. Project Settingsウィンドウから、Player > Other Settings(Setting for iOS) > Target minimum iOS Version を 13.0 から手持ちのiPhineのバージョンの番号に変更する
#2 プログラム作成
1. ProjectウィンドウでAssetsフォルダ内にcodeフォルダを作成し、そのフォルダを開いた状態で＋マークをクリックして、Scripting > Empty C# Script を選択し、"iPhone_gyro"という名前のcsファイルを作成する
2. iPhone_gyro.cs を開き、以下のコードを入力する
iPhone_gyro.cs
using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
public class iPhone_gyro : MonoBehaviour
// ~~~~~~~~~~~ 波線上はファイル名を入力する
{
// Start is called before the first frame update
void Start()
{
//ジャイロ機能を有効化する
Input.gyro.enabled = true;
}
// Update is called once per frame
void Update()
{
//クォータニオン（4次元ベクトル）を使用。
Quaternion attitude = Input.gyro.attitude;
//Cubeを回転させる
//iPhoneは実行時の反対側の方向をZ軸の基準にするためオフセット値として180°を設定
transform.localRotation = Quaternion.Euler(90, 0, 180) * new Quaternion(-attitude.x, -attitude.y, attitude.z, attitude.w);
}
}
3. Unityに戻り、iPhone_gyro.cs をCubeにコンポーネントする
#3 カメラ（Gameビュー）の調整
1. Hierarchy ウィンドウから Main Camera を選択し、Transform の Position を [X:0, Y:1, Z:-10] から [X:0, Y:0.17, Z:0.46] に、Rotationを [X:0, Y:0, Z:0] から [X:15.47, Y:180, Z:0] に設定する
2. Gameビューを開き、Cubeが映っていることを確認
#4 実行
オススメの実行方法
1. ScaneウィンドウとGameウィンドウが映るようにUnityのレイアウトを調整
2. Transform ToulでCubeオブジェクトを選択する
3. 実行ボタン（▶）を押してプログラムを動かす
※この時にiPhineはモニターに対して上部を向けた状態にする
Unity画面の出力(Windows PC)
スマホ画面の出力(iOS iPhone)
#5 まとめ
今回紹介した姿勢計測を応用すれば、球転がしゲームや簡易的なARゲームなどの作成も可能です
Unity Remote 5 はジャイロセンサ以外のiPhoneのセンサも利用可能なので、組み合わせで使用すると、より高度な作品ができると思います
是非皆さんもUnityを使用したiOS開発の第一歩として気軽に挑戦してみてください！