はじめに
ここではゲームQAにおけるレビューについて記載します。
とは言いつつ自身はいくつかの案件で実際にレビューをする仕事をしただけの若輩なので、そこで得た経験から思うことをダラダラと書き綴っていきたいと思います。
レビューとは?
名の通り、そのゲームを批評します。
ゲームでの良い所・悪い所を分析して、改善点を導き出すのが大まかな仕事内容になります。
レビューの役割
ゲームにとって
「デバッグは遊べるように品質を上げるもの」とすれば、
「レビューは楽しめるように品質を上げるもの」が役割です。
界隈で言われている当たり前品質・魅力的品質のことで、特にこの魅力的品質を高める意味合いが強いものになります。
レビューで気を付けること
ここからは実際の案件を通して自分が注意するようになったポイントを紹介したいと思います。
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一番大事なのはそのゲームが面白いか否か
当記事の題目でもあるのですが、作成したレビューを確認してもらおうと上司に見せると「で、このゲーム面白いの?」とよく聞かれたことがあります。
「各要素は評価出来てるけど結局の所、現状でこのゲームが面白いのかつまらないのかが文面から伝わってこない」文章になってしまっていたのです。
各要素を分析するのは勿論それらを総合的に踏まえた時、現状このゲームは面白いのかつまらないのか、評価した全ての要素はそこに集約するように文章を纏めることが肝要です。 -
空気を読まない
大事です、特に悪い所を評価する時は。
人は悪い所を指摘されると、どんなにそれが正当な理由であろうともいい気はしないものです。
実際に完成したレビュー資料を上司が先方に報告しに行くと、最初は笑顔だったのに段々と目が笑わなくなっていって居心地が悪かったと聞いたことがあります。
ですが、そんな事を気にしていたらそのゲームが面白くなりません。
悪い所はハッキリと指摘する。 -
空気はちゃんと読む
先程は空気を読むなと言いましたが、ここで言う空気は別の話。
それは相手に伝える時です。大事、言葉遣い。
良い所はともかく、悪い所を明け透けに伝えると人は大体不機嫌になります。
要点はぼかさない且つ言い回しはマイルドに気を付ける。語学力が問われます。
細かい書き方は省きますが、例えば
「〇〇の操作が(理由)のせいで面倒くさい」
→「〇〇が(理由)によって操作しづらく手間に感じてしまう」といった感じ。
シンプルな悪口は避けるのが世渡りのコツではないでしょうか。 -
何も感じなかった所にこそレビューする要素がある、かも?
良い所・悪い所は結構スラスラと出てくるものです。
ここで一度振り返っておきたいのが自分では何も感じない箇所がある場合です。
例えば、チュートリアルがあるゲームでその最後に「まずはこれをやってみよう」みたいな導線が無かった場合。
人によっては「とりあえず色々触ってみるか」となってそのままプレイしますが、別の人によっては「この後何をやればいいか分からなくてやめた」となってゲームを遊ばなくなる場合もあります。
自分が前者だった場合、「チュートリアルの最後に導線がない事」は「何も感じない」要素となりますが、後者にとっては「チュートリアルが不親切で遊びづらい」というネガティブな要素になってしまいます。
こういった、自分では感じなかったけど他の人だったら…と考えることもレビューをする上での一つのテクニックかなと思います。
〆の挨拶
以上、自分が実務を通して学んだレビューで注意していたことについて簡素ではありますが記載してみました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。