はじめに
Hyper-V仮想マシンの作成・カスタマイズを実施後、接続（起動)を試した際、
タイトルに記載したエラーが発生しました。
実務で発生した事象で、解決に他者の力を借りてしまいましたので、戒めの意も兼ね、
本記事では原因と対処を記載します。
エラー内容
エラー内容は下記の通り。
「Hyper-V 電源をオンにできませんでした。プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。」が表示され、接続できない事象が発生しました。
エラーの原因
Hyper-Vホスト上でゲストOSの仮想ハードディスク(.vhdx)ファイルをマウントしていることが原因でした。
.vhdxファイルをマウントしていたつもりは全くなかったのですが、
ホストOS上のエクスプローラで .vhdxファイルをダブルクリックしたことでマウントされた ようです。（ダブルクリックでマウントされてしまうのですね・・）
状況の再現と対処
注意
下記手順は仮想マシンを停止(シャットダウン)した状態で実施してください。
まずはPowershellコマンドを打ち、マウント状態を確認します。
Get-Disk | Where-Object { $_.BusType -eq 'FileBackedVirtual' }
何も出力されない場合は、マウントなしと判断。
では、ホストOS上で.vhdxファイルをダブルクリックし、マウントしてみます。
「ファイルのマウント中に問題が発生しました。」と出力されましたが、一旦無視します。
再度、マウント状態を確認します。
Get-VHD -Path "[フルパス]\[仮想ハードディスクファイル名].vhdx" | Format-List *
Attached：Trueと表示されていればマウント状態です。
ここで、試しに仮想マシンに接続してみます。
マウントしたため問題のエラーが発生します。
エラー解消のため、マウントを解除します。
powershellで下記アンマウントコマンドを実行します。
Dismount-VHD -Path "[フルパス]\[.vhdxファイル名].vhdx"
出力はないですが問題ないです。
最後に、アンマウントできたかを確認します。
Get-VHD -Path "D:\Hyper-V\win2022-sysprep-test\Virtual Hard Disks\win2022-sysprep-test.vhdx" | Format-List *
Attached：Falseと表示されていればアンマウント状態です。
GUIで実施する場合
①[ディスクの管理］画面を開く
②ディスクを選択し、右クリック
③「VHDの切断」をクリック
仮想マシンを起動できました！
まとめ
.vhdxファイルを知らぬ間にダブルクリックしてしまうことはあるあるかと思います。
.vhdxファイルをマウントしてしまった場合は、本手順を参考にしていただけますと幸いです！