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Thunderbird 60系になってアドオンの設定ボタンが表示されなくなった件

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アドオン設定ボタンが表示されない

thunderbird_01.png

Thunderbirdの60系からアドオンの設定ボタンが表示されなくなりました。(赤丸の部分)
メニュー項目へ移動しました。

ツール→アドオンのオプションから選択

thunderbird_02.png

Check and Sendを選択すると、Check and Sendの設定画面が表示されました。
thunderbird_03.png

60系にバージョンアップすべきか

アドオンによっては、新仕様に準拠しないため無効化されます。
以下のような新規機能と修正点があります。

60系の新機能

  • メッセージ作成中に、受取人を除去するための削除ボタンが追加された。このボタンは、宛先/Cc/Bcc の切り替え部にマウスをホバーすると表示される
  • メッセージ作成中の添付ファイルの扱いに関する多くの修正: 添付ファイルの順番をダイアログ・キーボード・ドラッグ&ドロップによって変更することができるようになった。「ファイルを添付」ボタンが添付ペインの右上に移動された。添付ペインへのアクセスキー (ロケールによって異なるが Alt+M など、Mac なら Ctrl+M) が、添付ペインの表示/非表示の切り替えにも機能するようになった。添付ペインのヘッダー部での右クリックからのオプションで、添付ペインを初めから表示できるようになった。空ではない添付ペインを非表示にすると、クリップを模したプレースホルダーが表示され、添付ファイルの存在を示すことで意図しないファイル送信を避けることができるようになった *「テンプレートを編集」コマンドの追加。これにより、テンプレートの保存に関する多くの問題が解決する (重複での作成、メッセージ ID の消去など) *「テンプレートから新しいメッセージを作成」コマンドの追加
  • ステータスバーからスペルチェックの言語を変更できるようになった
  • Light および Dark テーマの追加
  • WebExtension が有効となった *アドレス帳ウインドウの既定の初期フォルダーを設定可能となった
  • フィードの更新間隔を個別に設定可能となった *「オプション (Mac ならツール) > オプション > 詳細 > 一般」から、日付と日時の書式を Thunderbird 自体の言語と OS の地域設定の言語から選択できるようになった。これにより、例えば英語版の Thunderbird でドイツ語の日付と日時の書式を利用することができるようになった
  • Yahoo および AOL での OAuth2 認証をサポート
  • FIDO U2F をサポート
  • フォルダーの保存形式を mbox から maildir に変更することができるようになった (逆も可)。この機能は未だ 実験的 なものであり、mail.store_conversion_enabled を true に指定する必要がある。「Windows Search によるメッセージの検索を許可する」が有効になっていると、この機能は機能しない
  • カレンダー: 選択したイベントあるいは繰り返しイベントのコピー・切り取り・削除が可能となった
  • カレンダー: 日ごと・週ごとの表示に、イベントの場所を表示するオプションを追加
  • カレンダー: ポップアップを表示する代わりに、通知を直接送信する/しないを選択できるようになった
  • カレンダー: イベントやタスクをコピーする際に、コピー先のカレンダーを選択できるようになった
  • カレンダー: サーバー側でのスケジュール管理が有効な CalDAV サーバーに対して、メールでのスケジュール管理が可能となった
  • チャット: 複数のメッセージテーマを追加

60系の変更点

  • 重要: 作者によって Thunderbird 60 非対応とマークされていないアドオンは表示されなくなった (extensions.strictCompatibility を false にすることで無効化できる)
  • IMAP: 送信済みメッセージのサーバーへの保存に失敗した場合、ローカルフォルダーに保存されるようになった
  • アドオンマネージャからアドオンの設定を変更できなくなった。代わりに「アドオン設定」メニューが追加された
  • 段落形式でメッセージが編集されている場合、エンターキーの押下でメッセージ本文と引用部が段落に変換されるようになった *「新しいメッセージとして編集」において、元メッセージの形式 (テキストあるいは HTML) ではなくアカウント既定の形式が使われるようになった *「下書きメッセージを編集」において、シフトキーによってメッセージの形式を変更することができるようになった
  • テキスト形式から HTML 形式への変換が改善された
  • アドレスの入力中に、アドレス候補との一致部が太字で表示されるようになった。mail.autoComplete.commentColumn により、アドレスが登録されているアドレス帳も表示できるようになった
  • ドラッグ&ドロップによってメッセージを添付する場合、”Attached Message” の代わりに添付メッセージの件名が添付ファイルの名前となるようになった
  • アドレス帳での写真の扱いの改善: ドラッグ&ドロップによって写真を追加できるようになった。すべての写真のコピーが Thunderbird のプロファイル内に保存されるようになった
  • 初回起動時に、アカウントの作成ダイアログではなく、アカウントのセットアップダイアログが表示されるようになった
  • Firefox の Photon デザインに追従
  • 差出人アドレスをカスタマイズしている場合、そのアドレスを SMTP の “MAIL FROM” コマンドに使用するようになった (以前は差出人アドレスとして設定されたアドレスを使用)。mail.smtp.useSenderForSmtpMailFrom によって以前の挙動に戻すことが可能
  • Linux: ネイティブ通知が有効となった
  • Mozilla の最新のプロキシ技術を利用するようになった (FoxyProxy アドオンが利用可能)
  • Servo をベースとした Quantum CSS エンジンやメッセージのエンコード、表示のための encoding_rs など、Rust をベースとした Mozilla の最新技術を利用するようになった
  • カレンダー: Outlook 2002 およびそれ以前との互換性のある招待メッセージの送信機能の除去
  • カレンダー: 「書き込み可能カレンダーの失敗したアラームを表示する」を有効にしていると、読み込み専用カレンダーのアラームは表示されなくなった
  • チャット: 参加者リストにあるニックネームが色付けされるようになった

参考:Thunderbird 60 がリリースされた

結論

上記の変更点のアドオンマネージャーからアドオンの設定ができなくなったため、一瞬戸惑ったのですが、結局は操作が変わっただけのこと。機能的には担保されているので、良しとしたいところ。
アドオンが有効化されるオプションもあることでなんとか旧Thunderbirdで動作したアドオンの機能も有効化できるのでバージョンアップすることにしました。

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