去る12月10日に県道54号線高田橋下の相模川河川敷(相模原市中央区水郷田名)で開催された訓練に参加してきました。
午前11時から午後2時までの予定で開催された訓練には、私を含めて16人のメンバーが集まりました。
参加メンバーの多くが、地震、台風、水害など被災地の調査や支援等に参加実績のある方たちで、和やかな中にも緊張感のある訓練でした。
被災地の状況を迅速且つ正確に把握するOpen Aerial Mapを作成するための訓練ですが、私は動画の空撮を中心に活動してきたため地図作りは全くの初心者で、経験豊富なみなさんのスキルの高さに驚き又感心しながらの参加でした。
河川敷空域の撮影とオルソ化
私が撮影に使ったアプリケーションはDJI GS PROですが、まだ本格的な活用はしたことがありませんでした。そこで、参加メンバーの方に写真撮影の設定を教わりながらオーバーラップ率80%、サイドラップ率60%、コースアングル58°、高度80m、飛行速度15.8km、飛行経路長さ462m、飛行領域面積1.34ha、飛行予定時間3分、撮影予定枚数26枚、カメラモデルは...ときたところで該当カメラがないのに気が付きました。実は、私が当日持参した機材はMavic 2 Zoomで、ズームレンズ仕様のためかGS PRO上ではMavic 2 Proのカメラ設定しかなかったのです。止むを得ずMavic 2 Proのカメラ設定で撮影に臨みました。(後日、Mavic 2 Zoomのカメラも対応していることが判明 Mavic 2 Zoom Camera 24mm)
撮影は順調に進み無事にデータを回収し画像のオルソモザイク生成に掛かったところ、ここでも大きなつまづきが発生しました。
訓練当日に使用したオルソモザイク生成のためのアプリケーションはPix4Dreactで、当該アプリにもMavic 2 Zoomのカメラ設定がなかったのです。
Mavic 2 Zoomの画像データ型番を見ると「FC2204」となっており、Pix4Dreactの撮影設定でMavic 2 Proに成りすましても画像データの型番で判定しキャンセルされることが分かりました。
というわけで、この日のOpen Aerial Map作成訓練はここまで。Pix4D社が一日も早くMavic 2 Zoomのカメラに対応してくれることを願っています。
PHANTOM 3 Proを使ってリベンジ
明けて12月11日。前日のリベンジとばかり、今度はPHANTOM 3 Proを引っ提げて私がいつも飛行練習をしている地域に向かいました。
PHANTOM 3 Proの画像データはPix4Dreactが対応していることから、Open Aerial Mapを作成すべくチャレンジです。
設定は、オーバーラップ率80%、サイドラップ率70%、コースアングル60°、高度60m、飛行速度28.8km、飛行経路長さ525m、飛行領域面積1.2ha、飛行予定時間1分18秒、撮影予定枚数39枚、カメラモデルPhantom 3 Professinal Camera、撮影間隔2.0sec、解像度2.6cm/pxです。
はじめてのオルソモザイク生成
撮影は無事に終了し帰宅後Pix4Dreact(1ヶ月体験版)でオルソモザイク生成に取り掛かりました。
Pix4Dreactによるオルソモザイク生成は時間は掛かるものの思いのほかスムーズにいきました。
Open Aerial Mapへのアップロード
Pix4Dreactによるオルソモザイク生成がスムーズに済んだ後はOpen Aerial Mapへのアップロード処理です。
ところがOpen Aerial Mapへのサインインでいきなりのハードルです。
Facebook IDでのサインインが何故かはじかれてしまったのです。そこでGoogle IDで試みると何の障害もなくサインインできました。
サインインはできたもののオルソ画像をアップロードする段階で「「画像の場所」には少なくとも1つのアイテムが含まれている必要があります」とのエラーがあり、そこから先に進めませんでした。
グループメンバーの方々からのアドバイスで、ファイル名にスペースが入ったり長過ぎると障害が起きることが分かり修正したところアップロードがはじまりました。しかし、一難去ってまた一難。
「アップロードは正常に送信され、処理中です。(アップロードステイタスを確認します。)」とのメッセージが表示されたまま、いつまで経ってもアップロード完了の通知が表示されません。しびれを切らして一旦Open Aerial Mapを終了し、改めてトップ画面から入り直したところ、オルソ画像は正常にアップロードが完了していました。しかし、アップロード完了の通知メールは届きませんでした。
原因は分からなかったのですが、取り敢えず一歩前進といったところです。
アップロード中の詳細表示画面(この画面が延々と表示されたままでした)
Open Street Mapに貼り付けられたオルソ画像
これからの活動に向けて
去る9月10日、台風15号により甚大な被害を受けた君津市に古橋教授とともに行ってきました。
具体的な被災地の情報収集に初めて立ち会った私は、Open Aerial Mapの有効性を強く認識しました。そして、いつか私も撮影→オルソモザイク生成→Open Aerial Mapへのアップロードという一連の作業ができるようになりたいと思ってきました。
まだヨチヨチ歩きではありますが、なんとか一連の作業ができるようになったことは望外の喜びです。
今後は、より迅速且つ正確にミッションが遂行できるように切磋琢磨していきたいと考えています。
ご指導ご支援いただいたみなさまに感謝申し上げます。