はじめまして!ぽんずです。
この記事は、Iwaken Lab. Advent Calendar 2023 22日目の記事です。
これまでのラボメンの皆さんの記事もぜひご覧ください!
自己紹介
私は、映像・音楽作りが大好きなクリエイターです。
もともとはPCで作曲をしていたのですが、音だけではもの足りない…。自作の音楽に映像を付けたい…!(。-`ω-)
そんな思いから、Iwaken Lab.にジョインしたのを機に3DCGの映像作りに挑戦しています。
Iwaken Lab.といえば、"技術大好きでデジタルネイティブな何だか凄い人たちがたくさん集まっている" というイメージがありますが(少なくとも私はそう思ってる)、私はというと…
大学の学部はド文系で、PCを使うタイミングといえばレポートを書くWordくらい。PCで作曲はしていたものの最低限の機能しか使えず。自前PCではUE5を動かせないと知り、ちょっとパソコンに詳しい兄に言われるがままデスクトップを購入。届いたPCは電源のつけ方すらわからずひと悶着…。
とまあ、デジタルネイティブとは程遠い人間なわけです。
こんなですから、ラボメンの皆さんの会話を理解するのは至難の業(たぶん99%わかってない)なのですが、楽しそうに技術を語る姿・その熱量に日々影響され、私も創作活動に励んでいます!
何を書こうかなー
さて、イワケンさんに「記事書いてみない?」と声をかけていただいて、人生で初めて記事を書いてみているのですが何を書こうかしら…
これまで記事は読むものだと思っていたので、自分が書いているのがすごく新鮮です(笑)
知識0の超初心者がUE5で映像を作って書き出すまでの話を記事にしようかと思ったのですが、膨大になりそうなのとチュートリアルのほうが1000倍わかりやすいだろうと思ったのでやめます。
ちなみに私がお世話になったチュートリアルはこれ↓
UE5のインストールから教えてもらえるのですごくおススメです!右も左もわからないときはチュートリアルに限る…!
自作のbgmと合わせて、完成した映像がこちら☟
私はこのチュートリアル1本で学んだことを生かして、今年は映像を3つ作りました!
映像を作る中で、美しい映像にするために工夫した点や反省点がいくつか挙げられます。
今回は、UE5で美しい風景映像をつくるためのコツについて、自分なりにまとめてみようと思います。
何かの参考になれば幸いです(^^)
映像を美しくするコツ
1. 前景・中景・後景を意識する
前景・中景・後景とは、文字通り、前のほうの景色・真ん中らへんの景色・後ろのほうの景色のことです。この配置を意識しながら物を置くと、たちまち風景が整い、手抜き感のないリッチな映像に仕上がります。
画面に奥行きが感じられて、その先にも何かがあると想像を掻き立てられる構図です。
一方、こちらは・・・
後景が不足しているせいか、映像としてさみしい印象を受けます。
効果的にものを配置することで空間的な広がりを演出することができます。前景・中景・後景のバランスが大事!
2. カメラワークに緩急をつける
まずはこちらの映像を見てみてください。
UE5では、カメラワークを座標の数値で設定することができ、カメラスピードも自由自在に操ることができます。
上の映像は、カットごとにカメラのスピードが異なることがわかると思います。特にわかりやすいのが、2カット目(0:07~)と3カット目(0:11~)。すごーくゆっくりな2カット目に対して、3カット目は疾走感のあるカメラワークにしました。
カットごとにカメラワークに変化を加えることで、のっぺりとしない映像ができます。ただ、これは短い時間の映像向きかもしれません。長尺の映像で頻繁にカメラワークを変化させるのは、見る人を疲れさせてしまいそうです。ケースバイケースですね。
短時間でインパクトのある映像に仕上げるには、カメラワークの工夫は必要不可欠です。
3. カット割りの時間配分
前述している通り、私は作曲をする人なので、基本的に映像は自分の作った音楽に合わせるようにしています。それに伴い、カメラカットは音楽の拍数のきりのいいところで切り替えます。
例えばこの音楽…↓
これは3拍子の曲で16小節分あります。この曲に合わせて、どこでカットを入れるか…。
今回、私はこのように構成しました。
8小節+4小節+4小節の3つのカットに分けました。
4小節+4小節+4小節+4小節に分けなかったのがポイントです!
あえてカットごとの長さにバラつきを持たせることで、音と映像を分離し映像を際立たせる効果をねらっています。きりのいい、4+4+4+4にカット割りすると、音楽に主導権が握られすぎてしまい、映像の印象が全体的に薄まってしまいます。
2. カメラワークに緩急をつける のところで扱った映像は、実は等間隔でカット割りをしている例になります。この切り方だと、やはり音楽に主眼が置かれてしまいがちです。等間隔でカット割りをする場合、あえてその効果を狙わない限りは、カメラワークを工夫するなどして映像に特徴を持たせたほうが映像作品としての印象は良くなると思います。
4. 風景の参考画像を用意する
UE5は、ハイクオリティなアセットが豊富なので、適当なものを組み合わせればすぐにそれっぽい映像ができてしまいます。(スゴイ)
私自身、初めてのチュートリアルを終えた後、きれいなアセットを使いたい一心で、気に入ったアセットを保存しまくり、オリジナリティ100%で環境を組み立てました。
そうしてできた映像がこちら↓
めちゃくちゃ出来が悪いわけではないと思いますが(UE5のポテンシャルのおかげ)、もっと細部へのこだわりがあればさらに見栄えする作品になれそうです。
特に、自然環境を表現するときはその環境に合った土や植物を適切に選択することが重要になります。ビーチの砂の質感と湿地帯の土壌の質感とではかなり違ってきますよね?ある程度のリアリティに沿って構築した環境は説得力が増して、見ていて自然な映像ができます。
やはりはじめは、風景の参考画像があると便利です。
私はいつもピンタレストかインスタグラムのリール動画を参考にしています。きれいな風景を普段から保存しておくと、作るときにとても役立つのでおすすめです!
おわりに
1年UE5で映像を作ってみて、気をつけている点や工夫した点をまとめてみました。
ズブズブの素人でも、これだけのクオリティの映像を作ることができるUE5、なんて偉大なんだ…!
1度環境を作りこめば、太陽の角度を変えたりカメラワークを変えるだけで、全く違う雰囲気の映像が作れてしまうのも魅力の一つだと思います。まだまだ知らない機能が盛りだくさんなのでいろいろ試してみたいです(・´з`・)
読んでくださってありがとうございます。
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