LoginSignup
0
0

【初心者向け】TypeScriptの環境構築

Last updated at Posted at 2023-12-23

はじめに

Node.js上でTypeScriptを動かす環境を構築する際に必要な手順をまとめました。今回はMacOSでの環境構築になるので、WindowsOSを利用している場合はコマンドを適宜読み替えてください。

Node.jsのインストール

TypeScriptは実行する際にTypeScriptコンパイラが必要となり、Node.jsはそれを動作させる際に必要となります。

以下のNode.js公式サイトからインストーラーをダウンロードして、それを実行する事でNode.jsのインストールが完了します。

基本的には最新バージョンをインストールすれば問題はありませんが、偶数のメジャーバージョンが安定版とされているため、偶数バージョンをインストールすることが望ましいです。

TypesScriptプロジェクト用のディレクトリ作成

まずは適当な名前でTypeScriptプロジェクト用のディレクトリを作成し、その中にpackage.jsonを作成します。

$ mkdir practice
$ cd practice
$ npm init --yes #package.jsonの作成コマンド

package.jsonはNode.jsプロジェクトに必ず存在するファイルで、プロジェクトの依存関係やバージョン番号、プロジェクトの設定を記述する機能があります。

次にpackage.jsonをテキストエディタで開き、"type": "module",を追記します。

package.json
{
  "name": "practice",
  "version": "1.0.0",
  "description": "",
  "main": "index.js",
  "type": "module", *追記
  "scripts": {
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
  },
  "keywords": [],
  "author": "",
  "license": "ISC",
}

これでpacjage.jsonの準備は終わりです。

TypeScriptのインストール

続いてTypeScriptのインストールを行います。下記のコマンドを実行してください。

$ npm install --save-dev typescript @types/node

npm installコマンドは指定したパッケージをプロジェクトにインストールするコマンドで、今回はtypescript@types/nodeの2つのパッケージをインストールします。また--save-devオプションはインストールするパッケージが、「ビルドやその他開発時にのみ必要なパッケージ」であることを意味します。

TypeScriptをインストールした後のディレクトリの中身は下記のようになります。

*
|--node_modules
|    |--@types
|    |         |--node
|        |--typescript
|--package-lock.json
|--package.json

node_modulesというディレクトリとpackage-lock.jsonというファイルが作成されたことが確認出来ます。node_module配下にはnpm installによってインストールされたパッケージが格納され、先ほどインストールした2つのパッケージが確認出来ます。

またpackage-lock.jsonには現在インストールされているパッケージ情報を記述したファイルで、npmによって自動的に書き換えられます。

tsconfig.jsonの準備

続いてtsconfig.jsonの準備を行います。tsconfig.jsonとはTypeScriptコンパイラに対する設定を記述したファイルです。下記のコマンドを実行してください。

$ npx tsc --init

生成されたtsconfig.jsonをテキストエディタで開き、下記の部分を修正・加筆します。

tsconfig.json
{
    "compilerOptions":{
        "target": "es2020", *修正
        "module": "esnext", *修正
        "moduleResolution": "node", *コメントアウトを解除
        "outDir": "./dist", *コメントアウトを解除し、修正
    },
    "include": ["./src/**/*.ts"] *追記
}

重要なのがoutDirincludeで、これはsrcディレクトリ以下の全ての.tsファイルがコンパイルの対象となり、TypeScriptコンパイラによるコンパイル結果はdistディレクトリ配下のJavaScriptファイルとして出力されるようになります。

TypeScriptプログラムをコンパイルしてみる

practiceディレクトリ配下にsrcディレクトリを作成し、srcディレクトリ内にindex.tsを下記のように作成します。

practice/src/index.ts
const message: string = "Hello, World!";
console.log(message);

続いてpracticeディレクトリに入り、下記のコマンドを実行してコンパイルを行います。

$ npx tsc

すると、tsconfig.jsonの設定に従ってsrc内の全ての.tsファイルがコンパイルされ、distディレクトリが生成され、その配下にコンパイル結果としてJavaScriptファイルが出力されます。

*
|--dist
|        |--index.js *これが出力された!
|--node_modules
|    |--@types
|    |         |--node
|        |--typescript
|--package-lock.json
|--package.json
|--src
|       |--index.ts *これがコンパイルされた!
|--tsconfig.json

最後に出力されたJavaScriptファイルをNode.jsで実行することでプログラムを実行することができます。

$ node dist/index.js

>>Hello, World!

以上となります。お疲れ様でした!

参考文献

プロを目指す人のためのTypeScript入門

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0