はじめに
2021年9月12日(日)に、データサイエンティスト検定を受験しました。この検定は、2021年9月11日(土)から新たに始まった試験です。本記事ではそのデータサイエンティスト検定の概要と、私が実際に受験して感じたことを主に書いていきたいと思います。
データサイエンティスト検定とは
『データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル』(略称:DS検定™ ★)とは、アシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル:★)と数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開している数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラムを総合し、実務能力と知識を有することを証明する試験です。
参考:https://www.datascientist.or.jp/dskentei/
検定概要
- 受験資格 なし
- 実施概要 選択式問題
- 全国の試験会場で開催(CBT)
- 問題数80問程度
- 試験時間90分
- 出題範囲 スキルチェックリストの3カテゴリ(データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力)の★1(見習いレベル)相当と数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラムを総合した範囲
参考:https://www.datascientist.or.jp/dskentei/
※なお今期の受験申し込みは既に終了しています。
検定の対象
本検定の受験対象者は以下のような方を想定しています。
・データサイエンティスト初学者
・これからデータサイエンティストを目指すビジネスパーソン
・データサイエンティストに興味を持つ大学生や専門学校生など
参考:https://www.datascientist.or.jp/dskentei/
公式ページに記載の検定の対象者から分かるように、比較的経験が浅いデータサイエンティスト見習いのような方や、実務経験はないものの、データサイエンスに興味を持っている方向けの検定です。私自身、データサイエンスの分野に携わり始めて1年と数か月ですので、上記に該当する一人だと思い、受験することにしました。
私のバックグラウンド
- 業務:データ分析、社内DX推進など
- 学生時代の専門分野:生体医工学(脳波の研究など)
- データサイエンス周りの保有資格:統計検定3級・2級、基本情報技術者、Dataiku Core Designer
受験に受けた準備
恥ずかしながら、この試験に向けた対策は全くしないまま受験に挑む形となりました。
公式テキストや対策講座はあるのですが、それらの学習に十分な時間をかけられなさそうであったため、開き直って、いっそこのまま受験してみたほうが現在の力量がわかるのでは?といった考えに至りました。
やったことといえば、先述の検定概要で試験時間と大体の出題内容のチェック、受験会場の確認程度です。
試験の概要
受験会場到着~試験終了まで
試験の流れは下記のような感じです。
- 受験会場で予約の確認
- 座席でIDとパスワードを確認して試験の画面にログイン
- 操作方法のチュートリアル実施(ほかのCBT試験と比較して特殊なことは特になし。しいて言うなら画面に「電卓」があるので、その使い方くらい?筆者は使わなかったのでわかりません泣)
- 本試験開始
- (回答を終えたら)画面の指示に従い、結果レポートを印刷し、試験官の方の案内に従って終了
試験の内容について
基本的にこちらのページの データサイエンティスト検定™の試験範囲 に記載のある内容に沿っていたと思います。
強いて言うなら、やや時事問題に近いような問題がありました。ただ、これも知っていれば解くことのできる内容だと思います。
概要では、問題数80問程度とのことでしたが、実際の問題数は90問で、(記憶が正しければ)すべて4択の選択問題でした。
試験時間は90分でしたが、私の場合、(見直し含め)60分程度で解き終わり、試験を終了しました。
試験を終えての感想
全く対策なく挑んだ本試験でしたが、結論から言うと、そのスタンスである程度通用してしまいました。その要因は下記のようなところにあると思います。
- 国語の問題かな?と思うような問題の出題が一定数あった。
- ほかの資格試験の内容と被る部分が多くあった。(統計検定はもちろん、基本情報技術者試験、G検定の内容も。)
- そもそもデータ分析したことがない人でも常識で選べそうな問題もそこそこあった。
偉そうなこと言っていますが、実際のスコアはこんな感じなので、めちゃめちゃ高得点というわけでもないです。
結果レポートに記載の通り、スコアは出ていますが、合否はまだ不明です。(合格していると信じていますが)まだ不合格の可能性も残っています。
試験までにやっておいたほうがよさそうなこと
統計検定や基本情報技術者試験、G検定の内容が身についている人ならば、特別な対策は不要かと思います。
しいて言うなら、模擬問題くらいは目を通しておいたほうが良いかも?
初学者の方は、先日の公式テキストや対策講座に取り組むのが良いと思います。
統計、機械学習、情報リテラシーとやや広めの範囲から浅めの内容が出題されました。専門書でがっつりやるよりも試験に特化したコンテンツに取り組むほうが効率が良い気がします。
あと、事前知識の有無にかかわらず、情報リテラシーに関する時事的なことはどこかで確認しておくとよいと思います。このあたりの知識を問う問題が数問出題されました。
終わりに
データサイエンティスト検定の情報は、まだあまり出回っていないと思い、本記事を作成しました。
本記事が、今後受験される方の参考になれば幸いです。