はじめに
Cursorエディタをインストールする際、誤って「codeコマンドをインストール」にチェックを入れてしまい、既存のVS Codeのcode
コマンドと競合してしまうことがあります。この記事では、VS Codeはそのままに、Cursorが追加したcode
コマンドだけを安全に削除する方法を解説します。
環境
- Windows 11
- Visual Studio Code インストール済み
- Cursor エディタ インストール済み
問題
Cursorのインストール時に「codeコマンドをインストール」オプションを選択すると、以下の問題が発生します:
- VS CodeとCursorの両方が
code
コマンドを提供 - ターミナルで
code
コマンドを実行した際の動作が不安定 - 意図しないエディタが起動する可能性
解決方法
1. codeコマンドの場所を特定
PowerShellで以下のコマンドを実行して、現在のcode
コマンドの場所を確認します:
Get-Command code -All | Format-List Source
出力例:
Source : c:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Programs\cursor\resources\app\bin\code.cmd
Source : c:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Programs\cursor\resources\app\bin\code
Source : C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Programs\Microsoft VS Code\bin\code.cmd
Source : C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Programs\Microsoft VS Code\bin\code
2. Cursorのcode
コマンドファイルを確認
以下のコマンドで、Cursorが追加したcode
コマンドファイルの存在を確認します:
ls "c:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Programs\cursor\resources\app\bin\code*"
出力例:
ディレクトリ: C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Programs\cursor\resources\app\bin
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
-a---- 2025/01/03 17:24 2031 code
-a---- 2025/01/03 17:24 172 code.cmd
3. Cursorのcode
コマンドを削除
確認できたファイルを削除します:
Remove-Item "c:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Programs\cursor\resources\app\bin\code.cmd"
Remove-Item "c:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Programs\cursor\resources\app\bin\code"
4. 削除の確認
再度Get-Command
を実行して、VS Codeのcode
コマンドのみが残っていることを確認します:
Get-Command code -All | Format-List Source
注意点
- 必ずコマンドの場所を確認してから削除を実行してください
- VS Codeの
code
コマンド(Microsoft VS Code\bin
内)は削除しないように注意 - Cursor本体は削除せず、
code
コマンドのみを削除する方法です
まとめ
この方法により、Cursorエディタ本体はそのままに、VS Codeのcode
コマンドとの競合を解消することができます。今後Cursorをインストールする際は、「codeコマンドをインストール」のオプションに注意しましょう。